NHK改革、抜け落ちたネット時代の役割定義 底流 経済 コラム 12月25日 「2.4万局を展開する郵便局のノウハウを(NHKの)受信料の徴収に生かすことができないか、実務担当者同士で研究をしてもらいたいと言っている」。21日の閣議後の記者会見。武田良太総務相は「一つのアイデア」とした上で、NHKと日本郵便に対し連携を検討するよう指示したと明かした。 指示の背景には「NHKの営業経費があまりにも膨らんでいることが問題とされている」(武田氏)ことがある。2019年度で759 NHK改革、抜け落ちたネット時代の役割定義
本人確認の難題、揺らぐ「総本山」総務省 底流 経済 9月25日 キャッシュレス決済で銀行預金が不正に引き出されていた問題は本人確認の甘さが穴だった。では、そもそも一体どうすれば本人であると確認したことになるのか、あるいは確認できたとみなしうるのか。本人確認の総本山が根本的な問いを突きつけられる事態が生じている。9月10日、総務省が東京地裁に提訴されたのだ。 訴えたのはインターネットサービスのスタートアップ、BotExpress。東京都渋谷区で4月から始めたL 本人確認の難題、揺らぐ「総本山」総務省
高級料理、タクシーでお届け 運ぶのは客だけでない 新型コロナ 経済 8月15日 東京・港区の高級ステーキ店「ウルフギャング・ステーキハウス シグニチャー青山」。滑り込んできた1台のタクシーに乗るのは客でなく、数万円分の高級食品。ドライバーが慣れた手つきで従業員から荷物を受け取って助手席に積み、配送先へと走り出した。タクシー到着から出発まで3分とかからない。 乗客を運ぶタクシーが飲食品を運ぶようになったのは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた規制緩和がきっかけ。外出自粛で客 高級料理、タクシーでお届け 運ぶのは客だけでない
赤字でもマスク配る 日本郵政「半官半民」に悔やみ 底流 コラム(経済・金融) 6月19日 新型コロナウイルスによる混乱を象徴した、政府の布マスク配達がおおむね完了した。実務を担ったのは日本郵便。親会社の日本郵政にはなお過半の政府出資が残り、採算を度外視した協力が求められた。マスク配布を巡る悲哀は、経営の自由度を縛られた日本郵政グループの難路を映す。 「(全国一律の)ユニバーサルサービスを使命とする日本郵便として、利益を見込まずにお引き受けした」。日本郵政の増田寛也社長は4月、記者会見 赤字でもマスク配る 日本郵政「半官半民」に悔やみ
投資用マンション融資で書類改ざん 金融最前線 金融コンフィデンシャル 金融機関 1月27日更新 記事を公開した後、アルヒの開示内容や問題となった融資案件の書類内容などを追加しています 投資用マンションへの融資をめぐる仲介案件で、借り入れ希望者の審査資料が改ざんされている新たな事例が日本経済新聞の取材でわかった。年収や職業などが改ざんされた例は少なくとも10人以上にのぼり、その多くは年収300万円に満たない人だった。投資用不動産向け融資の根深い問題が改めて浮かび上がった。 問題となっているのは 投資用マンション融資で書類改ざん
イオン銀、初の総合首位 銀行リテール力調査 日経ヴェリタスセレクト 10月14日 日本経済新聞社と日経リサーチは共同で、全国の116銀行を対象に「第14回 銀行リテール力調査」を実施した。店頭サービスや金融商品の充実ぶりを調べたところ、総合ランキングで前回22位のイオン銀行が初めて首位に立った。スーパーでの買い物で優待が受けられる住宅ローンが主婦層に支持されている。大手行では三井住友銀行が2位、3位に池田泉州銀行が入った。金融庁が顧客目線の業務運営を強く求めるなか、丁寧な商品 イオン銀、初の総合首位 グループ連携の特典に評価
メルコ、IT会社が「麺のシマダヤ」買収のワケ 12月26日 パソコン周辺機器大手のメルコホールディングスが製麺大手シマダヤ(東京・渋谷)の完全子会社化を決めた。「IT機器と麺」という組み合わせに株式市場にはいぶかる声もあるが、過去にもM&A(合併・買収)などで構造改革を成功させてきたメルコ側は自信を見せる。果たして今回はどんな戦略を用意しているのか。 「(パソコン)周辺機器の事業環境は不透明感が高く、経営基盤の強化が重要だ」。13日に名古屋市で開いた臨時 メルコ、IT会社が「麺のシマダヤ」買収のワケ
線路守る深夜の眼 JR東海の中川敬二さん(中部ひと模様) 3月25日 ■新幹線事故ゼロの誇り 「ズレてるよ」「直して」。3月17日午前0時すぎ、岐阜県大垣市を走る東海道新幹線の高架上。寒空の下、大規模地震などの際に脱線を防ぐ装置を敷設する作業が始まった。枕木がむき出しの橋梁という特殊な工区だけに、ミリ単位の誤差も見逃さぬよう指示を飛ばす。「線路は生き物。保線は一発勝負なんだ」。国鉄分割・民営化に伴うJR東海発足から4月1日で30周年。日本の大動脈の安全を守り続ける姿 線路守る深夜の眼 JR東海の中川敬二さん(中部ひと模様)
OSG、量産と特注で挑む切削工具の巨人 12月20日 ものづくりを支える切削工具の分野で日本を代表するメーカーが愛知県のOSGだ。自己資本利益率(ROE)や売上高営業利益率は2ケタを維持し、収益の安定性は抜群。さらに2020年11月期までの5年間で売上高を3割、営業利益を4割増やす意欲的な計画を打ち出す。業績拡大の原動力は「ハブとローカル」。量産品と特注品で世界中の工場を役割を分け、各地でシェアや利益率の向上を目指す。 日本の自動車メーカーが集積す OSG、量産と特注で挑む切削工具の巨人