20世紀米国史をユダヤ移民の視点から描いたセルジオ・レオーネ監督の映画をもとに、宝塚歌劇のヒットメーカー小池修一郎が創作したミュージカル「ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)」が雪組により東京宝塚劇場で上演されている。ギャングに麻薬、労働争議にスト破りと、宝塚歌劇には不似合いに思えそうなものが盛り込まれた映画だが、舞台は社会の重い現
高い人気を誇る大作映画の世界初のミュージカル化への挑戦だ。宝塚歌劇団が上演中の雪組公演「ОNCE UPON A TIME IN AMERICA」(ハリー・グレイ原作、小池修一郎脚本・演出)。1984年に公開されたセルジオ・レオーネ監督、ロバート・デ・ニーロ主演によるギャング映画を、スタイリッシュかつドラマティックに宝塚化したと言える。
主人公は、マンハッタンの場末であるローワー・イーストサイドに