世界遺産日光2社1寺、20年人出半減 行事なお模索 新型コロナ インバウンド 栃木 2月22日 国内で新型コロナウイルスの感染が拡大し始めてから1年。栃木県日光市にあり、多くの観光客を集めていた日光東照宮など世界遺産の2社1寺が深刻な影響を受けている。2020年の拝観者数は東照宮が前の年に比べ50%減、日光山輪王寺は57%減だった。市内の観光産業も苦戦が続いている。 徳川家康をまつり、17年に大修理を終えた国宝の陽明門などがみられる日光東照宮の20年の拝観者数は108万493人、日光山を開 世界遺産日光2社1寺、20年人出半減 行事なお模索
「大河ドラマを我がまちに」 誘致合戦、神奈川の陣 神奈川 地域総合 2月19日 神奈川県内でNHK大河ドラマの誘致活動が活発になっている。小田原市などは2020年12月、戦国大名、北条家のドラマ化を目指して署名活動を始めた。県内では徳川家康の外交顧問だった英国人の三浦按針や、室町時代後期の武将、太田道灌を推す動きもある。22年に舞台となる鎌倉に続けとばかりに活動は熱を帯びる。 「北条五代を大河ドラマに!」。小田原市がドラマ化を目指すのは、初代北条早雲から氏直まで、関東の覇者 「大河ドラマを我がまちに」 誘致合戦、神奈川の陣
嵩山蛇穴(愛知・豊橋) 大蛇に埋蔵金…伝説が潜む闇 ひと・まち探訪 愛知 中部 2月6日 上りの新幹線に飛び乗り名古屋駅から30分。戦国の世に徳川家康によって治められた愛知県豊橋市は、江戸幕府下で三河吉田藩が置かれ、譜代大名が代々藩主を務める幕閣への登竜門となる。明治維新後は陸軍師団が駐屯する軍都として栄えた、今に続く東三河地方の中心地だ。 「『なにしろ豪勢なもんじゃ。駅へ着けば、人力車ですうっと家まで行っちまう。一足も歩かんと家の前へ横付けじゃ』次から次へと豊橋の町で見聞きしてきた 嵩山蛇穴(愛知・豊橋) 大蛇に埋蔵金…伝説が潜む闇
鬼滅ブームに沸く柳生の一刀石 新陰流の極意どう伝授 関西タイムライン 関西 奈良 1月21日 徳川将軍家の剣術指南役だった柳生一族。故郷の柳生地区(奈良市東部)には新型コロナウイルス禍にもかかわらず、観光客が引きも切らずに訪れる。一族の礎を築いた柳生宗厳(むねよし=石舟斎)が斬ったとの伝説がある巨石が、人気アニメ「鬼滅の刃」に出てくる岩と似ているからだ。地元では鬼滅ブームが「『剣聖の里』の真の姿を知ってもらう契機になれば」と期待している。 JR奈良駅から奈良市東部行きのバスに揺られ小一時 鬼滅ブームに沸く柳生の一刀石 新陰流の極意どう伝授
鉄砲秘伝書に歴史ドラマ(展覧会評) 関西タイムライン 関西 奈良 1月15日 天文12年(1543)に鉄砲が伝来し、これが全国に急速に広がっていった。そんな時代を背景に生まれたのが和流砲術の稲富(いなどめ)流であり、「稲富流鉄砲伝書」はその秘伝書である。 挿図にあげたのは大和文華館所蔵の「稲富流鉄砲伝書」のうち、慶長17年(1612)の奥書をもつ折本19帖(じょう)の中の一図である。 この金銀泥下絵は単に美しいだけではない。よく見ると図柄の中に源氏物語に由来するものが複数 鉄砲秘伝書に歴史ドラマ(展覧会評)
今を生きる意味 資生堂社長兼CEO 魚谷雅彦 エッセー 12月21日 今年は新型コロナの伝染という想定外の事態に世界中が甚大な影響を受けている。まさに先が見えない不確実な時代と言えるが、この世の中で100%確実なことがある。どんな高名な人でも、どんなお金持ちでも、平等にいつかは人生を旅立ち、そして世代は必ず交代していくという絶対的な事実だ。 それは歴史が物語っている。秦の始皇帝は不老不死の薬を見つけることができなかったのは有名な話だ。またNHK大河ドラマのテーマと 今を生きる意味 資生堂社長兼CEO 魚谷雅彦
「戀童夢幻」木下昌輝さん 戦国武将の濃密な愛憎劇 読書 12月19日 けれん味あふれる歴史・時代小説で知られる作家が今作では衆道(武士の同性愛)に挑んだ。「衆道に正面から取り組んだ作品はあまりないので、自分で書いてみようと思った。戦場で命のやりとりをしていた武士にとって、男同士の間には強い絆が生まれ、それが『念友』という関係になったのではないでしょうか」 中編5編を収めており、前関白の近衛前久が「面白き童」と織田信長に紹介した踊り手、加賀邦ノ介が全章に登場する。最 「戀童夢幻」木下昌輝さん 戦国武将の濃密な愛憎劇
政界は群雄割拠の戦国時代へ 日本の論点2021 菅内閣発足 大石 格 12月12日 新型コロナウイルスの感染拡大で2021年は非常に不透明感が強い。日本の経済・政治はどう変化するのか。世界情勢の行方は。日本経済新聞の編集委員、コメンテーターらの見通しを、このほど出版した『これからの日本の論点2021 日経大予測』(日本経済新聞出版)から紹介する。 7年8カ月続いた安倍政権が終わり、日本の政治は新局面を迎えた。長期政権のもとで、政界の顔ぶれは与野党とも長らく入れ替わりが少なかったが 政界は群雄割拠の戦国時代へ 日本の論点2021
真田一族に比肩 長野の豪族・芦田家の謎探る 長野 カバーストーリー 12月4日 長野県東部の佐久地方には戦国時代、真田一族とも伍(ご)した豪族、芦田氏がいた。3代にわたり武田信玄、織田信長、徳川家康らと深く関わり、動乱の時代を駆け抜けた。私は歴史に埋もれた郷土の戦国武将に光を当てようと半世紀にわたり研究を続けてきた。 芦田氏は佐久市に近い上田市がルーツだ。信玄麾下(きか)で川中島の合戦に挑んだ信守や、徳川勢と戦いながらも、武功を認められて武田氏滅亡後に家康臣下となった息子の 真田一族に比肩 長野の豪族・芦田家の謎探る
小倉織、コロナ禍で注目 鮮やかな縦じまマスク 福岡 九州・沖縄 サービス・食品 11月28日 10月下旬、北九州市の百貨店「井筒屋」1階の円形の大柱が、赤や山吹、緑や青など計17色の鮮やかな生地に包まれた。地元の織物「小倉織」企画展の一環だったが、美しいグラデーションに足を止めてスマートフォンのカメラを向ける来店客が相次いだ。 江戸時代に栄えた伝統の小倉織。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、マスクやエコバッグなど新たな用途が次々に生み出されている。 企画展は小倉織協同組合(北九州市)が 小倉織、コロナ禍で注目 鮮やかな縦じまマスク