5年限りの習近平続投なら敗北、面従腹背が深刻に 習政権ウオッチ 習政権 コラム 中国・台湾 1月26日 「この秋、中国共産党大会で決まる習近平(シー・ジンピン)続投の仕方が重要になる。1期5年に限る単純な党総書記続投だけで、超長期政権への展望がみえないなら事実上、敗北だ。求心力は衰えてゆく」。中国の政界関係者がささやく。 裏にあるのは、2021年11月の党中央委員会第6回全体会議(6中全会)での「第3の歴史決議」採択から2カ月余りたった党内の微妙な雰囲気である。今のところ、多くの関係者らが確実とみ 5年限りの習近平続投なら敗北、面従腹背が深刻に
テニスが暴く中国長老の規律問題 習近平氏が及び腰の裏 習政権ウオッチ 習政権 米中衝突 中沢 克二 バイデン政権 コラム 中国・台湾 北米 編集委員 12月8日 「トーナメントをボイコットする」。女性の権利を掲げて独自に女子テニス協会(WTA)を立ち上げた往年の名選手、ビリー・ジーン・キングが啖呵(たんか)を切った。当時、8倍もあった男女の賞金格差を非難しながら独立を宣言するシーンは、映画「バトル·オブ·ザ・セクシーズ」の見せ場である。 1970年代前半、男性優位だったアメリカの社会問題に果敢に切り込んだWTAは半世紀を経た今、中国と真正面から向き合って テニスが暴く中国長老の規律問題 習近平氏が及び腰の裏
中国テニス選手の告発、共産党派閥抗争の影 (FT) FT 中国・台湾 11月29日 中国の張高麗元副首相(75)は自国の貧困脱却に貢献し、経済再生後の中国を代表して米国のオバマ元大統領やロシアのプーチン大統領と会談した改革派の共産党幹部として名を残していた可能性もあった。 だが、性的関係を迫られたと著名テニス選手の彭帥さんから告発され、セクハラ撲滅を掲げる「#Me Too」運動の批判の矢面に立たされた。この問題に関連して、秘密のベールに覆われた中国共産党指導部内の派閥争いにも注 [FT]中国テニス選手の告発、共産党派閥抗争の影
よくわかる中国恒大 資金繰りは持つのか? よくわかる Think! 中国・台湾 10月7日 中国恒大集団の債務問題が浮上して1カ月あまりが経過した。ドル債の流通価格は前週時点で額面の16~25%と、法的整理などによる債務カットを前提にした価格に落ち込んでいる。一方、創業者の許家印・董事局主席はなお事業継続に意欲を示す。恒大の存続は可能なのか。許氏の執着の背景は。現状を改めて概観する。 ・恒大の資金繰りは?生き残りは可能なのか?・なぜ許氏は事業継続に執念を見せるのか?・恒大問題はリーマン・ よくわかる中国恒大 資金繰りは持つのか?
中国不動産・花様年が部分デフォルト 格付け会社認定 グローバルマーケット アジアBiz 海外 中国・台湾 10月6日 【香港=木原雄士】中国不動産中堅の花様年控股集団(ファンタジア・ホールディングス・グループ)が4日に返済期限を迎えたドル建て社債を償還できず、格付け会社から部分的な債務不履行(デフォルト)と認定された。中国恒大集団以外の不動産会社にも信用不安が波及してきた。 花様年は広東省深圳市を拠点に、中国の主要都市で住宅や商業施設などの不動産開発を手掛ける。香港メディアによると、江沢民(ジアン・ズォーミン) 中国不動産・花様年が部分デフォルト 格付け会社認定
中国、強まる国家統制 よぎる「文革」の記憶 Think! 中国・台湾 政治 9月8日更新 ■指導部は芸能や教育業界に介入し、思想教育を強化 ■統制強化は経済成長やイノベーション阻害する恐れ ■中国が内向きに転じれば世界経済も無傷でいられず 中国、強まる国家統制 よぎる「文革」の記憶
中国株に政治の季節、「上海閥」焦点に 海外 5月17日 「竹はく煙消えて帝業虚し」「坑灰いまだ冷えざるに山東乱る」。時価総額20兆円超の出前アプリ、美団を率いる王興・最高経営責任者がネットに書き込んだ唐詩が話題を呼んだ。詩は秦の始皇帝を批判する内容だが、「現代の皇帝」をくさしたと解釈されかねないからだ。 アリババ集団の馬雲(ジャック・マー)氏より一回り以上も若い王氏は鼻っ柱が強い。資本の論理を主張する馬氏を嫌い、提携を解消した過去すらある。美団は今年 中国株に政治の季節、「上海閥」焦点に
東山魁夷作「馬雲」が予告した習近平政治とアント激突 習政権 習政権ウオッチ 中沢 克二 キャッシュレス コラム(国際) 編集委員 11月18日 昭和を代表する日本画の巨匠、東山魁夷も草葉の陰で驚いているだろう。まさか自らの傑作が、風雲児であるアリババ集団の創始者、馬雲(ジャック・マー、56)の危うい運命の予告に使われるとは。しかも、それは中国国営通信、新華社が対話アプリなどの公式発信でトップに置いたコラムなのだから。 突然、馬雲が当局から事情聴取を受けたのは11月2日。直後に新華社の文章がアップされた。中国にしてはあまりに早い。まるで用 東山魁夷作「馬雲」が予告した習近平政治とアント激突
李鵬氏死去 「北戴河」前、長老の一角崩れ習氏に利も 習政権 中国・台湾 7月24日 22日、90歳で死去した中国の李鵬・元首相は、中国政界に長く君臨した長老と呼ばれる人々の代表格だった。 中国国民から敬愛された周恩来・元首相夫婦に育てられた生い立ちから、革命時代の老幹部の子弟を指す「紅二代」「太子党」の元祖である。元副首相の子供という似た境遇で育った習近平(シー・ジンピン)国家主席の一家との関わりもそれなりに深い。 とりわけ李鵬氏の子女である李小鵬・交通運輸相や、中国電力業界の 李鵬氏死去 「北戴河」前、長老の一角崩れ習氏に利も
習発言に透ける「北戴河暗闘」の痕跡 トランプ政権 習政権 習政権ウオッチ 政治 コラム(国際・アジア) 中国・台湾 北米 9月4日 8月前半、河北省の保養地、北戴河で開かれた今後の習近平体制を左右する現役指導者と長老らとの意見交換。その暗闘の一端が透けて見える出来事があった。 「(習近平が共産党トップに就いた2012年の)第18回党大会以来の思想宣伝活動工作の政策決定と執行は完全に正しく、その仕事に従事する多数の幹部らは信頼に値する」 国家主席の習近平(シー・ジンピン)は、8月21、22両日、北京で開かれた全国思想宣伝会議で 習近平式の宣伝工作巡る夏の「北戴河暗闘」の痕跡