毛沢東の生誕127年と習氏の講話 北京ダイアリー(2020年10~12月) 北京ダイアリー 中国・台湾 12月28日更新 26日、北京の天安門広場には長蛇の列ができていた。広場の真ん中に建つ「毛主席記念堂」に向かう人びとの列だ。 この日は建国の父、毛沢東の生誕127周年だった。 記念堂には毛の遺体が安置されている。中華人民共和国を築いた英雄として、毛の人気はいまも絶大だ。ふだん午前中しか見学できない記念堂はこの日、午後も開放され、参観者の人波は終日、絶えなかった。 北京にはもう一つ、毛とゆかりの深い場所がある。秋の紅葉で有 毛沢東の生誕127年と習氏の講話 北京ダイアリー(2020年10~12月)
中国、海外・宇宙など軍事体制強化 国防法改正 中国・台湾 12月26日 【北京=羽田野主】中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)常務委員会は26日、改正国防法を可決した。中国の「発展利益」が脅かされた場合などに軍民の総動員も辞さない姿勢をみせた。東・南シナ海を含む海外への関与を強めるほか、宇宙やサイバー空間の軍事体制も強化する。 改正国防法は「海外利益を守るために戦略的な支援を提供する」とした。習近平(シー・ジンピン)国家主席肝煎りの広域経済圏構想「一帯一路 中国、海外・宇宙など軍事体制強化 国防法改正
中国共産党、習派の任期長期化 地方幹部の高齢化進む 習政権 中国・台湾 12月24日 【北京=羽田野主】中国共産党で将来の指導部入りを狙う地方幹部の高齢化が進んでいる。地方行政のトップである31地域の党委書記の年齢は50代後半から60代に集中する。長期政権をうかがう習近平(シー・ジンピン)国家主席が側近を長く重用する事例が目立つ。人事停滞で党内が活力を失うとの懸念も指摘される。 習指導部は2020年、合計31の省・直轄市・自治区の党委書記のうち、10人を入れ替えた。1960年代生 中国共産党、習派の任期長期化 地方幹部の高齢化進む
「損して得とる」ASEAN、8年越しのRCEP合意 Asia Analysis 中国・台湾 東南アジア コラム 12月22日更新 世界の人口や国内総生産(GDP)の3割をカバーする東アジア地域包括的経済連携(RCEP)が、8年間のマラソン交渉の末に決着した。米国を筆頭に保護主義が台頭するなか、アジア発で自由貿易の砦(とりで)を守ったという「総論」での意義は大きい。ただし「各論」にあたる利害得失は、当然ながら国によって異なる。 交渉妥結の成果を殊更に誇示するのは中国だ。新型コロナウイルス禍のためオンラインでの協定署名式に臨ん 「損して得とる」ASEAN、8年越しのRCEP合意
習氏、脱貧困「達成」を宣言 巨額投融資で県の負債拡大 中国・台湾 12月17日 【北京=羽田野主、多部田俊輔】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が2020年を期限とする「貧困ゼロ」目標が達成されたと宣言した。「1億人近い貧困人口が貧困からの脱却を実現した」と誇るが、中央や地方政府が下位の行政区分である貧しい県に巨額の資金を投融資し、それを原資とする補助金が配られた影響も大きい。県の負債は膨らんでおり、持続できるかどうかが課題になりそうだ。 「いまの基準で貧困の県がなくな 習氏、脱貧困「達成」を宣言 巨額投融資で県の負債拡大
カンボジア、中国から直接のワクチン供給を拒む 新型コロナ 東南アジア 12月17日 【プノンペン=ショーン・タートン】カンボジアは新型コロナウイルスのワクチン100万回分を世界保健機関(WHO)などが主導する国際枠組み「COVAX(コバックス)」から調達する。WHOが認めたワクチンだけを購入する方針で、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック、北京市)製は当面、調達対象から外す。 中国は関係が深いカンボジアを支援する意向を打ち出していた。中国の李克強(リー・クォーチャン カンボジア、中国から直接のワクチン供給を拒む
[社説]中国は豪への威圧をやめよ 中国・台湾 社説 南西ア・オセアニア 12月15日 中国がオーストラリアへの威圧行為をエスカレートさせている。豪州産品に次々と輸入制限を課しているほか、外交官が豪軍をからかう画像をSNS(交流サイト)に投稿し、豪側が抗議する騒ぎも起きた。両国関係はこのところ悪化しているが、不必要に緊張を高める挑発はやめるべきだ。 豪中関係は今年春以降、モリソン政権が新型コロナウイルスの発生源の独立調査を求めたことや、香港の高度な自治を保障した「一国二制度」を骨抜 [社説]中国は豪への威圧をやめよ
異常降雨、アジアに脅威 経済停止リスク年8.5兆ドル チャートは語る 12月6日 地球温暖化による自然災害の増加がアジア経済の脅威になってきた。世界で河川水害などにより経済活動が停止する恐れのある場所の経済規模は、2030年時点で年間17兆ドル(約1770兆円)になることが日本経済新聞とNIKKEI Asiaの分析で分かった。中国やインドなどアジア地域の危険区域は半分の8兆5千億ドルを占める。被害を最小限に抑えるインフラ整備を急ぐ必要がある。 長江中流に位置する四川省楽山市。 異常降雨、アジアに脅威 経済停止リスク年8.5兆ドル
安倍首相が食べた北京ダック 北京ダイアリー(2020年8月) 北京ダイアリー 中国・台湾 11月27日 ■安倍首相が食べた北京ダック(8月31日) 安倍晋三首相の写真は、まだその店に飾ってあった。北京ダックの専門店として知られる大董●鴨店(●は火へんに考)だ。 2014年11月、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議に出席するために訪中した安倍氏は、北京の中心部にあるこの店で昭恵夫人らとともに夕食を取った。店員がこっそり撮影したのだろうか。少しピントが外れたその写真は中国のSNS(交流サイト)上 安倍首相が食べた北京ダック 北京ダイアリー(2020年8月)
「中国、20年はプラス成長」李首相、IMFトップらと会合 中国・台湾 11月25日 【北京=川手伊織】中国の李克強(リー・クォーチャン)首相は24日夜、世界銀行や国際通貨基金(IMF)など6つの国際機関トップと世界経済や中国経済を巡る座談会を開いた。会議後の記者会見で「中国は2020年、プラス成長を実現できる」と述べたうえで「21年は合理的な経済状況に戻れるだろう」と、緩やかに正常化を進めていく考えを示した。 今年初めに新型コロナウイルスが経済を直撃した際に、財政拡大や金融緩和 「中国、20年はプラス成長」李首相、IMFトップらと会合