言葉のみか実行か、日韓占う3つのリトマス試験紙 日韓対立 峯岸 博 朝鮮半島ファイル 朝鮮半島 編集委員 2月26日更新 「マルロマン」。韓国語で「言葉だけ」「口先ばかり」を意味する。韓国の保守層が文在寅(ムン・ジェイン)大統領を批判する言葉で、最近の対日外交を評するときにも使われる。新年の記者会見で、日本企業や日本政府に賠償を命じた判決や裁判の手続きに懸念を示し日韓関係修復への意欲を力説してから40日近くたつが、目に見える新たな動きはない。迫り来る3つの関門が、文氏の覚悟を占うリトマス試験紙になる。 19日、ソウ 言葉のみか実行か、日韓占う3つのリトマス試験紙
「北朝鮮に原発建設」韓国政府の内部文書発覚で政界紛糾 北朝鮮 朝鮮半島ファイル 2月5日 南北融和ムードが高まった2018年、韓国政府が北朝鮮への原子力発電所建設を検討する内部資料を作成していた事実が明らかになった。野党が「衝撃的な利敵行為だ」と文在寅(ムン・ジェイン)政権を強く非難すると、政権・与党は「容認できない発言」と強く反発。政界は紛糾している。 ■テレビ局がリスト公開 きっかけは別の事件だった。 韓国では月城原発(慶州市)の前倒し閉鎖のさい、脱原発を推進する文政権の意向をく 「北朝鮮に原発建設」韓国政府の内部文書発覚で政界紛糾
韓国、コロナ「損失補償案」が急浮上 自営業者対象に 新型コロナ 朝鮮半島 1月26日 【ソウル=鈴木壮太郎】22年ぶりのマイナス成長となった韓国で、政府・与党から苦境の自営業者を救済する損失補償案が急浮上している。2021年は好調な半導体輸出がけん引してプラス成長を見込むが、新型コロナウイルスの感染拡大による内需低迷は深刻。今年4月のソウル・釜山市長補欠選挙での自営業者の支持獲得をにらんで実現性が高まっている。 韓国の20年の成長率は新型コロナの影響を免れず、アジア通貨危機に見舞 韓国、コロナ「損失補償案」が急浮上 自営業者対象に
赦免、政局の争点に急浮上 韓国・朴前大統領の実刑確定 朝鮮半島 1月14日 【ソウル=鈴木壮太郎】韓国最高裁で14日、朴槿恵(パク・クネ)前大統領(68)の懲役20年などの実刑が確定した。李明博(イ・ミョンバク)氏(79)から2代続けて保守系大統領経験者の有罪確定となり、保守派は強く反発した。2022年の次期大統領選をにらみ、革新系の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が2人の赦免に踏み切るかが政局の焦点に急浮上している。 大統領には国会の同意がなくても、刑を消滅・軽減させる 赦免、政局の争点に急浮上 韓国・朴前大統領の実刑確定
「李・朴元大統領に赦免を」 与党代表発言に広がる波紋 朝鮮半島ファイル 朝鮮半島 1月8日 2021年、韓国は「政治の季節」を迎える。4月に22年3月の大統領選の前哨戦となるソウル・釜山両市の市長補選があり、今秋には与野党が大統領候補を選出する。そんな一年の元旦、与党「共に民主党」の李洛淵(イ・ナギョン)代表が収監中の前職大統領、李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)両氏の赦免を提言。韓国政界に大きな波紋を広げている。 「適切な時期に2人の前職大統領の赦免を文在寅(ムン・ジェイ 「李・朴元大統領に赦免を」 与党代表発言に広がる波紋
文在寅政権・検察 対立さらに、総長が職務復帰 朝鮮半島 12月25日 【ソウル=恩地洋介】停職2カ月の執行停止が決まった韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長が25日、職務に復帰した。文在寅(ムン・ジェイン)政権の関与が疑われる事件の捜査指揮を再開する構えで、検察改革を急ぐ政権側との対立が再び激しくなりそうだ。文大統領は同日、一連の混乱を巡り国民に謝罪した。 尹氏は25日、文氏が懲戒処分を承認してから9日ぶりに、最高検察庁に登庁した。ソウル行政裁判所が判断した懲戒 文在寅政権・検察 対立さらに、総長が職務復帰
韓国が求める次の対米関係 スー・キム氏 峯岸 博 Asiaを読む 12月19日 韓国の青瓦台(大統領府)は、米国のバイデン次期大統領との関係構築に全力を挙げているようだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領の率いる政権は、次の米政権の主要な関係者との会合準備に余念がないようにみえる。韓国の国民も、米大統領の選出に関する最新情報や次の政権が韓国政府の呼びかけにどうこたえるかに注目している。 新たにバイデン政権が発足すれば、在韓米軍の駐留経費の韓国側負担を巡り、現在のトランプ政権が一 韓国が求める次の対米関係 スー・キム氏
韓国法相、解任も視野 文政権vs検察、攻防ヤマ場 朝鮮半島 11月30日 【ソウル=恩地洋介】検察改革を巡り対立する韓国の秋美愛(チュ・ミエ)法相と尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長の法廷闘争が始まった。総長側は法相が命じた職務停止は不当だとして、措置の停止を求める仮処分を申請した。法相は総長の解任も探っており、長引く文政権と検察の攻防はヤマ場を迎えている。 ソウル行政裁判所は30日、尹総長の職務停止に関する審理を開いた。秋法相側は「尹総長の不正は重大で職務停止は必要だ 韓国法相、解任も視野 文政権vs検察、攻防ヤマ場
韓国、検察トップが職務停止 法相が命令、泥沼対立に 朝鮮半島 11月25日 【ソウル=恩地洋介】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権で、法相と検察トップが泥沼の対立に陥っている。法相が検察総長に職務停止を命じ、総長側は法的対応をとると反発した。「法の番人」同士の争いは保守と革新の政治対立に結びついており、2022年3月の次期大統領選挙にも影響を与えそうだ。 秋美愛(チュ・ミエ)法相は24日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長の職務を停止し、懲戒を請求すると表明した。捜査中の 韓国、検察トップが職務停止 法相が命令、泥沼対立に
韓国、元徴用工問題「凍結」を提案 五輪にらみ秋波 日韓対立 朝鮮半島 政治 11月19日 【ソウル=恩地洋介】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が、要人を相次ぎ日本に送るなど関係改善へ秋波を送っている。周辺国外交の行き詰まりを懸念しているためだ。元徴用工問題は、日本企業の資産売却を2021年夏の東京五輪まで凍結する案を唱えるが、日本側は簡単には応じられない状況にある。 韓国政府は先週、情報機関トップの朴智元(パク・チウォン)国家情報院長を日本に派遣した。10日に菅義偉首相と会談した朴 韓国、元徴用工問題「凍結」を提案 五輪にらみ秋波