強さ保つ輸出、モノは動いている NQNスペシャル コラム 1月21日 2020年10~12月期は財(モノ)の輸出が強さを保った。新型コロナウイルス感染が世界的に再拡大してサービス業はますます厳しい。一方、昨春と違ってモノは動いており、輸出は日本経済を下支えする頼みの綱になりそうだ。 10~12月期の実質輸出、前期比で2ケタの伸び 日銀は、財務省の貿易統計と輸出入の物価指数をもとに季節調整をかけた指数を試算している。21日に公表した20年12月の実質輸出指数をもとに 強さ保つ輸出、モノは動いている
政府消費が思わぬ急増 成長率上振れもたらす NQNスペシャル 11月17日 前期から大幅な伸びとなった2020年7~9月期の国内総生産(GDP)。実質成長率は民間エコノミストによる予測から大きく上振れた。その一因となったのが「政府最終消費支出」の思わぬ急増だった。普段はあまり注目されない政府消費が予想外に大きく動いたのは、新型コロナウイルスの感染拡大が招いた「受診控え」の反動で医療費が増えたためだ。コロナ禍は日本経済の様々な分野に影響を及ぼしている。 ■「受診控え」の反動 政府消費が思わぬ急増 成長率上振れもたらす
民間在庫が増加 7~9月期以降に暗雲 NQNスペシャル 9月9日 民間在庫が増加している。計算上、国内総生産(GDP)にはプラスに寄与するものの、景気の見極めにおいては判断が難しい。新型コロナウイルス感染症の影響による需要の弱さが、在庫の積み上がりにつながっているとの見方は多い。生産や設備投資の足かせになりかねず、持ち直しへ向かう7~9月期以降の日本経済には暗雲が漂う。 8日発表の2020年4~6月期GDP改定値は、実質で前期比7.9%減と速報値から0.1ポイ 民間在庫が増加 7~9月期以降に暗雲
モノの動きも急ブレーキ 4月輸出の減少、10年半ぶり大きさ NQNスペシャル 5月21日 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で、いよいよ国際間のモノの動きにも急ブレーキがかかってきた。21日発表の4月の貿易統計(速報)によると、輸出額は前年同月に比べ21.9%減だった。減少率はリーマン・ショック後である2009年10月の23.2%以来、10年半ぶりの大きさとなった。3月までは人の移動の深刻な停滞がより目立っていたが、4月になって財貨(モノ)の取引も急激に縮小している。 モノの動きも急ブレーキ 4月輸出の減少、10年半ぶり大きさ
株、上海下げ渋りも楽観早計 低調な業績、新型肺炎の織り込みはまだ 2月3日 3日午前の日経平均株価は反落し、前引けは前週末比223円安の2万2981円だった。新型肺炎の感染拡大が経済活動を停滞させるとの懸念から前週末の米株式相場が急落し、朝方に下げ幅を400円超まで拡大する場面があった。注目を集めていた、春節(旧正月)休暇明けで取引を再開した中国・上海総合指数が8.7%安で寄り付いた後は底堅く推移したため、日本株も下げ渋ったが、これで相場が底入れしたと受け取るのはまだ早 株、上海下げ渋りも楽観早計 低調な業績、新型肺炎の織り込みはまだ
迷走中の在庫循環、7~9月鉱工業 外需不透明で出荷停滞 NQNスペシャル 10月31日 景気の波をきれいに映すはずの鉱工業の在庫循環が迷走している。経済産業省が31日に発表した2019年7~9月期の鉱工業統計から計算した出荷と在庫のバランスをみると、18年から行ったり来たりを繰り返している。海外の需要の不透明感が続いたため、出荷が停滞してきたのが背景だ。 7~9月期の出荷指数(季節調整前)は前年同期比0.1%低下と3四半期連続のマイナスだった。一方、在庫指数は0.7%上昇し、8四半 迷走中の在庫循環、7~9月鉱工業 外需不透明で出荷停滞
株、短観サプライズ 増税とマイナス金利不安打ち消す 10月1日 2019年度の下期相場入りした1日の東京株式市場で日経平均株価は反発している。日銀が同日発表した9月の全国企業短期経済観測調査(短観)で大企業・製造業の景況感は悪化したものの減速感は強まらず、景気の先行きに対する悲観論が後退した。きょうから消費税率が10%に引き上げられたが、その悪影響が警戒される非製造業の業況判断も底堅く、市場に薄明かりを感じる投資家が増えている。 短観はヘッドライン(見出し) 株、短観サプライズ 増税とマイナス金利不安打ち消す
GDPの設備投資、1~3月期は減少か 決着するのは改定値 NQNスペシャル 5月10日 これまで比較的堅調だった設備投資が下振れすれば、国内景気はいよいよ怪しくなる。設備投資を最も正確に把握できるのが国内総生産(GDP)の内訳の数字とされるが、2019年1~3月期は2四半期ぶりに減少するとの予想がある。ただし、20日発表の速報値はまだ供給側推計に偏った「片翼飛行」の数字で、おおよその決着は6月発表のGDP改定値まで待たねばならない。 ■供給側と需要側の統計、足して2で割る 四半期GD GDPの設備投資、1~3月期は減少か 決着するのは改定値
先行き「横ばい」「改善続く」 短観受け識者割れる 経済 12月15日 日銀が15日発表した12月の全国企業短期経済観測調査(短観)は大企業製造業の業況判断指数(DI)はプラス25となった。5期連続の改善で11年ぶりの高水準。好調の背景と先行きの展望をエコノミストに聞いた。 美和卓・野村証券チーフエコノミスト 欧米の設備投資が加速し、機械など輸出が業況改善をけん引した。悪天候で飲食などが悪化したが、株高による資産効果やインバウンド需要があり、基調は崩れていない。省力 先行き「横ばい」「改善続く」 短観受け識者割れる
経済予測、第一生命・新家氏が9年続けて優秀賞 9月20日 日本経済研究センターは20日、民間エコノミスト約40人の経済見通しを毎月まとめる「ESPフォーキャスト調査」で、2016年度に予測精度の高かった上位6人の「優秀フォーキャスター」を発表した。第一生命経済研究所の新家義貴氏が 経済予測、第一生命・新家氏が9年続けて優秀賞