華国鋒100年、習近平氏が警告した「紅二代」分派活動 習政権 習政権ウオッチ 中沢 克二 中国・台湾 編集委員 コラム 2月24日 毛沢東が指名した後継者として一時、全ての重要ポストを一身に集めた華国鋒(1921~2008年)。中国共産党の歴史上で唯一、中央委員会主席(党主席)、中央軍事委員会主席、国務院総理(首相)を兼任した人物の晩年は不遇で、08年北京五輪の最中、静かにこの世を去った後は話題に上ることも少なかった。 忘れられた「英雄」の生誕100年を記念する座談会が2月20日、北京で盛大に開かれたことが中国政界で大きな話 華国鋒100年、習近平氏が警告した「紅二代」分派活動
中国・復旦大学を誘致 ハンガリー、対中接近強める 中国・台湾 ヨーロッパ 1月22日 【ウィーン=細川倫太郎、北京=羽田野主】中欧ハンガリーが中国への接近を強めている。首都ブダペストに復旦大学(上海市)のキャンパスを誘致するほか、新型コロナウイルスの中国製ワクチンの調達も進める。中国からの投資を引き出すのが狙いとみられ、欧州連合(EU)の分断が深まる可能性がある。 EUで中国の大学のキャンパスができるのは初めて。復旦大学は中国の名門大学のひとつ。共産党序列5位の王滬寧(ワン・フー 中国・復旦大学を誘致 ハンガリー、対中接近強める
毛沢東の生誕127年と習氏の講話 北京ダイアリー(2020年10~12月) 北京ダイアリー 中国・台湾 12月28日更新 26日、北京の天安門広場には長蛇の列ができていた。広場の真ん中に建つ「毛主席記念堂」に向かう人びとの列だ。 この日は建国の父、毛沢東の生誕127周年だった。 記念堂には毛の遺体が安置されている。中華人民共和国を築いた英雄として、毛の人気はいまも絶大だ。ふだん午前中しか見学できない記念堂はこの日、午後も開放され、参観者の人波は終日、絶えなかった。 北京にはもう一つ、毛とゆかりの深い場所がある。秋の紅葉で有 毛沢東の生誕127年と習氏の講話 北京ダイアリー(2020年10~12月)
南シナ海着弾と粛正、習近平式「整風運動」の危うさ 習政権 習政権ウオッチ 米中衝突 中沢 克二 コラム(国際) 中国・台湾 編集委員 9月2日更新 「米軍への警告を意味する南シナ海への『空母キラー』ミサイル発射と、警察権力を完全掌握する儀式が全く同じ日に行われたのは、今後の中国の政治運動を見るうえで気になる」。中国政治に詳しいアジアの識者の見方である。 米側によると、中国人民解放軍が中国本土から「空母キラー」「グアムキラー」と呼ばれる弾道ミサイル4発を発射し、南シナ海に着弾したのは8月26日だ。米軍をけん制する中国のミサイル演習は、偶発的な 南シナ海着弾と粛正、習近平式「整風運動」の危うさ
泥まみれ李克強視察と青空の習近平講話が示す苛烈 トランプ政権 習政権 習政権ウオッチ 米中衝突 中沢 克二 コラム(国際) 中国・台湾 編集委員 8月26日 各地で深刻な洪水被害が伝えられて久しい中国。それでも国家主席の習近平(シー・ジンピン)は一切、被災地に足を踏み入れていなかった。ところが、いわゆる「北戴河会議」が終わるやいなや、突如、水害にあった安徽省に現れたのだ。驚きである。 「(この夏、意見を交わした)長老らから中国政治における治水の特別な意味を諭されたに違いない」「自らというより共産党の内部から圧力を受けての行動だろう」。党内ではこういう 泥まみれ李克強視察と青空の習近平講話が示す苛烈
戦時のステルス北戴河会議、習近平氏が演出する緊張 習政権 習政権ウオッチ 中沢 克二 コラム(国際) 中国・台湾 8月19日 「今年の夏は普通ではない。本当に全く見えない『ステルス(北戴河)会議』だ」「政治的には戦時のような緊張感が醸し出された異例の『夏休み』になった」。中国の識者らの感想である。 この夏、主要な最高指導部メンバーの動静不明期間が異様に長く、しかも河北省の海辺にある保養地、北戴河に集まっていた証拠も一切、出ていない。国家主席、習近平(シー・ジンピン、67)は半月以上も雲隠れ。異例ずくめの8月の中国政局で 戦時のステルス北戴河会議、習近平氏が演出する緊張
新型肺炎、李克強首相が武漢入り 最高指導部で最初に 習政権 新型コロナ 中国・台湾 1月27日 【北京=高橋哲史】中国の李克強(リー・クォーチャン)首相が27日、新型のコロナウイルスによる肺炎が発生した湖北省の武漢に入った。中国共産党の最高指導部で、感染が拡大してから現地入りしたのは李氏が初めてだ。李氏は習近平(シー・ジンピン)国家主席が設置した対策チームのトップにも就いており、新型肺炎の封じ込めは李氏が陣頭指揮する態勢が明確になった。 武漢に入った李氏は新型肺炎の患者を治療する病院や、感 新型肺炎、李克強首相が武漢入り 最高指導部で最初に
よみがえる中国の「領袖」 習主席のよりどころ 習政権 ルポ迫真 中国・台湾 9月26日 夏の太陽がさんさんと降りそそぐ中国甘粛省のゴビ砂漠。その端っこに位置する人口16万人の高台県に、国家主席の習近平(シー・ジンピン、66)が突然、姿を現したのは8月20日の午後だった。 「紅色の政権、新中国、そして中国の特色ある社会主義は決して簡単になし遂げられたものではない」。街の中心にある「西路軍記念館」を訪れた習はこう訴え、次のように続けた。「党、紅軍、西路軍の物語を語り継ぎ、紅色の遺伝子を よみがえる中国の「領袖」 習主席のよりどころ
文革色にじむ習近平式「50回闘争指示」への不安 トランプ政権 習政権 習政権ウオッチ 米中衝突 貿易摩擦 中沢 克二 コラム(国際) 中国・台湾 北米 9月10日 「9月3日、習近平(国家)主席は50回以上も『闘争だ、闘え』という指示を繰り返した。尋常ではない。何かが起きている」「この『闘争講話』は『人民の領袖』という呼称が再び使われ出したのと並んで象徴的な出来事だ。いや、事件といってもよい。かなりの人が不安を感じている」 今は第一線から退いている中国共産党関係者らの声である。この夏、現役指導者と長老らが河北省の海辺に集まった「北戴河会議」の後、力学上、小 文革色にじむ習近平式「50回闘争指示」への不安
中国全人代 指導者の一挙手一投足、各国が注視 中国・台湾 3月15日 中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)は毎年1回、3月の恒例行事だ。10日間程度で目立った議論もなく法案や方針が承認されるため「ゴム印会議」とも呼ばれる。ただ、外国政府やメディアにとっては指導者の素顔に触れる貴重な機会だ。今年も公の場での指導者の一挙手一投足に注目が集まった。 3日はまず国政助言機関・全国政治協商会議(政協)の開幕式を人民大会堂で開いた。開始から約40分で小さなどよめきが 中国全人代 指導者の一挙手一投足、各国が注視