鉄道150年、未来への課題 大学 コラム 11月21日 近代国家建設を後押しし戦後復興を支えた日本の鉄道は開業150周年を迎え、新幹線はさらに延伸を続けている。だが、人口減少による経営悪化やローカル線対策などの問題はより深刻化してきた。現代につながる鉄道の歴史と未来について考えてみよう。 人口減で採算悪化続く JR九州の初代社長として関連事業の拡大を進め、株式上場への道筋をつけた石井幸孝氏の『国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊』は、新幹線という最高 鉄道150年、未来への課題
JR7社体制、再構築の時期 石井幸孝氏 私見卓見 10月6日 我が国の鉄道が開業150周年を迎える今年は、国鉄改革でJRグループが誕生してから35年という節目でもある。当時の「分割民営化」は赤字に陥った国鉄の大手術としては正しかったが、その後JR北海道は窮地に陥り、JR貨物も有効活用されているとは言えない。JR7社がバラバラでいいのか、という議論も必要だろう。 あらゆる組織は変わっていかねばならない。国鉄が存続したのは38年間。JRも再構築の時期を迎えてい JR7社体制、再構築の時期 石井幸孝氏
JR九州社長に古宮氏「新しい会社に進化」 サービス・食品 福岡 九州・沖縄 3月1日 JR九州は1日、古宮洋二取締役専務執行役員(59)が4月1日付で社長に昇格する人事を正式発表した。青柳俊彦社長(68)は代表権のある会長、唐池恒二会長(68)は取締役相談役に就く。2代続けて鉄道畑出身の社長となる。新型コロナウイルス禍で揺らぐ経営の立て直しを急ぐ。 「コロナ禍で2年立ち止まったが、今こそ環境に合った、新しい会社に進化しないといけない。全社員で乗り切っていく」。古宮氏は同日、福岡市 JR九州社長に古宮氏「新しい会社に進化」
観光列車の歴史変えた 「ななつ星」のデザイナー The STYLE My Story 2月28日 鉄道ファンならこの名前を知らない人はいない。デザイナー、水戸岡鋭治さんはJR九州の「ななつ星in九州」などを手掛け、日本の観光列車の歴史を変えた。乗る人が喜び、笑い、感動する。根っこにあるのは幼少期、1枚の絵に感じた衝撃だった。 あだ名は「鈍治(どんじ)」だった。親からもらった「鋭治」という名とは裏腹に、のんびりしていて不器用な子どもだったそうだ。「ほとんど人前でしゃべれず、教科書を読まされると 観光列車の歴史変えた 「ななつ星」のデザイナー
国鉄民営化、再設計の時(時流地流) コラム(地域) 12月24日 ◆札幌支社から東京に出張する際、旅行サイトを検索していると、最初に推奨されたのはJR九州が運営するホテルだった。実際に宿泊すると快適で料金は相場より安く、また宿泊したいと思った。激戦区の東京に進出できるほど事業を磨いていることに感心した。 ◆多角化で株式上場を果たしたJR九州に対し、JR北海道は400億円の財政支援と引き換えに国土交通省から「監督命令」を受け、国の監視下に置かれている。いずれも鉄道事 国鉄民営化、再設計の時(時流地流)
JR路線見直し、議論動く 北海道・九州・四国と自治体 地域総合 2月12日 北海道・九州・四国を基盤とするJR3島会社で、鉄道事業の見直し議論が相次ぎ浮上している。JR北海道は一部沿線自治体と協議を開始。JR九州は今春、過去最大の減便を予定し、JR四国も路線を維持するための検証を始めた。人口減少や高速道の整備で鉄道の先行きは厳しい。JRの問題提起に、地元自治体は対応を迫られている。 ■国に支援要請、道が調整(JR北海道) 北海道の高橋はるみ知事らが昨年12月、国に対しJR JR路線見直し、議論動く 北海道・九州・四国と自治体
物流危機を救う貨物新幹線 石井幸孝氏 私見卓見 12月7日 宅配業界ではトラックの運転手不足の問題が顕在化している。これを解決する輸送手段の1つとして新幹線を使った貨物輸送を提案したい。 まず前提として、新幹線の旅客需要は今後も限定的だ。東海道新幹線のような「ドル箱」路線もある。しかし、1時間に1往復だけの路線は空白時間も多い。こうした路線は日中に貨物専用の新幹線を走らせてもよいと思う。 過密ダイヤの東海道新幹線でさえ、保守作業の時間を見直せば、深夜発・ 物流危機を救う貨物新幹線 石井幸孝氏
歴代社長に聞く JR九州成長のレール30年越しの上場(4) 10月22日 1987年の旧国鉄の分割民営化から発足した九州旅客鉄道(JR九州)。最も経営が厳しい草創期にかじ取りを担ったのが初代社長の石井幸孝氏と、2代目の田中浩二氏だ。「上場は新たなスタートに過ぎず、緊張感を持ち続けて」と後輩にエールを送る。 ◇初代社長・石井幸孝氏 ――当時の経営で意識したことは何ですか。 「社員の意識を改革するのが重要で、社員をグループ外の企業に出向させたのが効果的だった。出向先は主に 歴代社長に聞く JR九州成長のレール30年越しの上場(4)
自治体 広がる廃線不安 JR九州 成長のレール(2) 10月20日 「もし廃線になったら寂しいだろうね」。名古屋市の60代の夫婦は4日、木製の枕崎駅舎(鹿児島県枕崎市)を眺めてこう漏らした。JRの日本最南端の始発・終着駅として人気が根強い指宿枕崎線の枕崎駅。この路線を巡り地元で不安が広がっている。 ■運行継続を要望 「指宿枕崎線全区間の上場後の運行継続を」。枕崎市の神園征市長は8月、福岡市の九州旅客鉄道(JR九州)本社を訪ね、沿線自治体と共同で要望書を提出した。枕 自治体 広がる廃線不安 JR九州 成長のレール(2)
JR九州の社長人事、政府が了承 鉄道畑は4代ぶり 5月21日 政府は20日の閣議で、九州旅客鉄道(JR九州)の社長に鉄道事業本部長の青柳俊彦専務が昇格する人事を了解した。これを受け、JR九州は23日に臨時取締役会を開き、社長人事を内定する。唐池恒二社長は会長に退く。鉄道畑出身の社長は初代の石井幸孝社長以来4代ぶり。 同日開いた閣議後の会見で、太田昭宏国土交通相は「安全重視が何よりも大事」とし、「青柳氏は安全の責任者として業務に取り組んできた。安全に関する問 JR九州の社長人事、政府が了承 鉄道畑は4代ぶり