丑つまずくか2021年 命運握るコロナワクチン 滝田 洋一 編集委員 核心 1月18日 2021年は丑(うし)年。過去を振り返っても、丑年は経済や政治が大波乱になっている。今年もまた丑がつまずく年になるのだろうか。 リーマン・ショックが尾を引いた09年。日本はマイナス成長に陥り、総選挙敗北で自民党は下野した。21年の日本もコロナ禍に襲われ、経済が大きく落ち込んでいる。 菅義偉政権の命運を握るのは、衆院議員の任期が満了する10月までに実施される衆院選。その試金石として、4月25日の補 丑つまずくか2021年 命運握るコロナワクチン
自民執行部に権限集中 「無派閥首相」が象徴 政治 1月15日 「まさか無派閥で総裁になれるとは」。2020年9月、自民党総裁に選出直後の菅義偉首相の弁である。異例の無派閥の首相を選出した総裁選は小選挙区制で変わった党内力学を映す。派閥は力を失い、執行部優位は揺るぎない。 「外食産業の事情を聴きたい」。9日、首相は公邸ですしチェーン「すしざんまい」運営会社の木村清社長と会い、緊急事態宣言で営業時間短縮を求めた飲食店の様子を聞いた。連休明け、取引先に最大40万 自民執行部に権限集中 「無派閥首相」が象徴
石破氏が大人数会食参加 新型コロナ 政治 1月13日 自民党の石破茂元幹事長が、東京など1都3県で新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が始まった今月8日、福岡県内で大人数の会食に参加していたことが13日、分かった。週刊文春がウェブサイトで報じた。石破氏は「国民の皆さまへの十分な配慮が足りなかった。深くおわび申し上げたい」とのコメントを発表した。 週刊文春によると、石破氏は8日夜、山崎拓・元自民党副総裁ら9人で約 石破氏が大人数会食参加
政治・外交・コロナの2021年展望 有識者に聞く 新型コロナ 政治 1月12日更新 2021年は新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言で幕を開けた。国内は東京五輪開催や衆院解散・総選挙を控え、海外ではバイデン次期米政権の発足による国際情勢の変化が予想される。コロナという不確定要素で見通しがつきにくい年の展望を3人の識者に聞いた。 「対中での強靱さ必要に」 佐々江賢一郎・日本国際問題研究所理事長 ――21年の国際情勢をどう見ますか。 「どの国も引き続きコロナの影響を受け、世界の 政治・外交・コロナの2021年展望 有識者に聞く
回顧2020特集 コロナから菅政権発足へ、日本政治の1年 新型コロナ 東京 政治 12月31日 世界中が新型コロナウイルスに揺れた2020年。日本では7年8カ月続いた安倍政権が終わり、菅義偉首相が後を継いだ。新型コロナの感染拡大は国内外で止まらず、20年夏に予定していた東京五輪・パラリンピックも1年延期となった。節目となった出来事とともに、その後の日本政治に与えた影響などを振り返る。 ■2月3日 クルーズ船で集団感染、14日間の下船拒否新型コロナウイルスの感染者が国内でも出始めていた2月3日 回顧2020特集 コロナから菅政権発足へ、日本政治の1年
<回顧2020>最長政権から新政権へ 米中衝突 回顧2020 関西 大阪 政治 九州・沖縄 沖縄 12月26日 9月16日、菅義偉内閣が発足した。通算、連続とも在任日数で歴代最長を更新した安倍晋三前首相が持病の再発で辞任し、7年8カ月ぶりに首相が代わった。菅政権は生活者目線の看板政策を担当閣僚が動かす手法をとる。両政権とも新型コロナウイルス対応に腐心する一年だった。 2020年は東京五輪開催に注目が集まるはずだった。安倍氏は1月6日の年頭記者会見で「新時代を切りひらく一年とする」と抱負を語った。 新型コロ <回顧2020>最長政権から新政権へ
自民、静観の財政規律派 コロナ・衆院選が重荷に 菅内閣発足 新型コロナ 税・予算 政治 12月24日 政府の2021年度予算案は一般会計総額が過去最大の106兆円となった。新型コロナウイルスや次期衆院選などに配慮し、自民党内の財政規律派は静観を続ける。財政再建が党内の主導権争いに絡んだかつての光景は見られない。 政府・与党はコロナ対応で足元の景気対策に手厚い予算が必要との認識は共有する。ここに来て中長期的な財政再建目標にも揺らぎが出てきた。 8日の自民党の政調審議会と総務会で象徴的な場面があった 自民、静観の財政規律派 コロナ・衆院選が重荷に
石破派存続決定、世話人が運営 政治 12月17日 自民党石破派は17日の会合で4人の世話人を中心に運営する体制に移行すると決めた。会長を辞任した石破茂元幹事長の後任は置かず派閥として存続する。 世話人は鴨下一郎、後藤田正純、福山守、冨樫博之の各氏を選んだ。4人で事務総長などの人事を協議して決める。 鴨下氏は会 石破派存続決定、世話人が運営
9月14日 自民総裁選で菅氏圧勝、5派閥が支持 政治 12月16日 菅義偉首相は9月14日の自民党総裁選で有効投票数の7割にあたる377票を得て勝利した。党内7派閥のうち最大派閥の細田派や麻生派、竹下派、二階派、石原派の5派閥の支持を得て勢いをつけた。 派閥に所属しない議員が総裁に就くのは異例である。1996年衆院選で初当選した首相は小渕派(現竹下派)と古賀派(現岸田派)を経て、2009年から無派閥で活動する。 首相は官房長官として7年8カ月支えた安倍晋三前首相 9月14日 自民総裁選で菅氏圧勝、5派閥が支持
ジビエ普及、「おいしさ」こそ第一歩 担い手育成もカギ 地域総合 12月14日 狩猟で捕獲した野生の鳥獣「ジビエ」。地域の伝統的な食文化として長い間「知る人ぞ知る食材」だったが、ここ数年は地域活性化の切り札として注目を集め始めている。20年以上にわたって「ジビエ普及の伝道師」の役割を担ってきた日本ジビエ振興協会の藤木徳彦代表理事に、ジビエ振興の意義や今後の方向性などについて聞いた。(日経グローカル401号に掲載) ――ジビエに注目したきっかけは。 1998年に開業した「オー ジビエ普及、「おいしさ」こそ第一歩 担い手育成もカギ