1月の宿泊者数、マイナス急拡大 再宣言響く NQNスペシャル コラム 2月26日 2度目の緊急事態宣言が再び宿泊業を直撃した。観光庁が26日に発表した1月の宿泊旅行統計調査(1次速報値)で、のべ宿泊者数は前年同月比61%減だった。マイナス幅は40.9%だった前の月から急拡大して昨年6月以来、7カ月ぶりの大きさとなった。客室稼働率も悪化し、事業継続が難しくなる宿泊業者は一段と増えかねない。 稼働率も大きく悪化 1月の宿泊者数は1681万人にとどまった。前年からの減少率は新型コロ 1月の宿泊者数、マイナス急拡大 再宣言響く
「需要不足34兆円」どこへ 対策規模に反映、疑問の声も NQNスペシャル コラム 2月26日 内閣府が26日に公表した2020年10~12月期の需給ギャップ(GDPギャップ)はマイナス3.3%で、それをもとに計算した需要不足額は年率換算で18兆円程度となった。20年12月に政府が決めた追加経済対策で、規模の議論の土台になったのは20年7~9月期の需要不足額で34兆円程度だったが、10~12月期はそこから縮小した。今回の経済対策の規模を需要不足額から求めていったことには、専門家から疑問の声 「需要不足34兆円」どこへ 対策規模に反映、疑問の声も
日本経済「将来期待の低さ、回復の遅れに」 NQNスペシャル コラム 2月22日 日本経済はどのような回復への道筋を描くのか。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の李智雄チーフエコノミストは、新型コロナウイルス禍で「日本が輸出主導型であるのが再認識された」と話す。韓日米で学び、キャリアのスタートは米国系証券の東京拠点だった韓国出身の李氏は、日本国内の消費回復が遅いのは「将来の成長期待の低さが影響している」とみる。同氏にグローバルな視点で見通しを聞いた。 21年の経済成長は「への 日本経済「将来期待の低さ、回復の遅れに」
持ち家に払う家賃? サービス消費下支え NQNスペシャル コラム 2月16日 2020年のサービス消費は、新型コロナウイルスの感染拡大が響いて過去最悪の落ち込みとなった。実態はさらに深刻かもしれない。国内総生産(GDP)におけるサービス消費には、持ち家に家賃を支払っていることにする「帰属家賃」が含まれるからだ。実際におカネのやりとりがない帰属家賃はあまり変動しないが、全体に占める割合は大きく、サービス消費を下支えした。 20年のサービス消費、帰属家賃除くと12%減 個人消 持ち家に払う家賃? サービス消費下支え
輸入が増加、外需の寄与度低下なぜ 10~12月期GDP NQNスペシャル コラム 2月15日 内閣府が15日に発表した2020年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値では、輸入が実質で前期比4.1%増だった。プラス3%だった全体の成長率に対する輸入の寄与度はマイナス0.7ポイントとなり、輸出から輸入を引いた「純輸出」による外需寄与度はプラス1.0ポイントと7~9月期のプラス2.6ポイントから大幅に低下した。輸入増加は内需が伸びている表れといえるが、なぜ全体の成長率を抑えたように 輸入が増加、外需の寄与度低下なぜ 10~12月期GDP
戦後2番目の落ち込み 20年の日本経済、消費減響く NQNスペシャル コラム 2月15日 新型コロナウイルスの感染拡大が響いた2020年の日本経済は、リーマン・ショック後である09年に次ぐ戦後2番目の落ち込みとなった。20年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値と同時に内閣府が15日発表した20年の実質成長率は、マイナス4.8%だった。09年と比べると輸出が落ち込んだのは同じだが、20年は個人消費の減少が大きかったのが特徴だ。 最も押し下げた消費、輸出と設備投資が続く 現行の20 戦後2番目の落ち込み 20年の日本経済、消費減響く
消えたインバウンド需要 20年の国際収支 NQNスペシャル コラム 2月8日 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、国境を越える人の移動が止まった。財務省が8日発表した2020年の国際収支統計(速報)によると、訪日外国人の消費である「インバウンド需要」を示す「旅行収支の受取」は前年比77.1%減だった。日本からの海外旅行者による消費である「アウトバウンド需要」を示す「旅行収支の支払」も74.7%減となり、どちらも記録的な落ち込みとなった。 サービス輸出の一部である旅行収 消えたインバウンド需要 20年の国際収支
ゲタはくサービス消費 10~12月期、プラス確保 NQNスペシャル コラム 2月5日 2020年10~12月期のサービス消費は前の期からプラスを保った。期間中を単月でみるとさほど力強い動きではなかったものの、前の期の最終月である9月に前月比で大きく増え、高い「ゲタ」の効果が10~12月期での伸びにつながった。ゲタは数字上のからくりともいえるが、一定期間の伸び率を見極めるうえでとても重要だ。 実質サービス指数、前期比プラス4.9% 12月単月はマイナス 日銀が5日に公表した20年1 ゲタはくサービス消費 10~12月期、プラス確保
なお高い貯蓄率 守り固める家計 NQNスペシャル コラム 1月29日 新型コロナウイルスの感染拡大で、消費者は財布のひもを締めている。内閣府が29日に公表した2020年7~9月期の家計の貯蓄率(季節調整値)は11.3%だった。1人10万円の給付金で急上昇した20年4~6月期からは大幅に低下したが、過去の水準と比べるとなお高い。所得の減少に身構える家計は守りを固めている。 7~9月期の可処分所得7.3%減、貯蓄率11.3% 貯蓄率は20年4~6月期に21.8%とかつ なお高い貯蓄率 守り固める家計
改善する出荷・在庫バランス 10~12月期の鉱工業 NQNスペシャル コラム 1月29日 鉱工業の出荷と在庫のバランスが改善している。2020年10~12月期は、新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ出荷の前年に比べた減少幅が大幅に縮小し、在庫のマイナス幅を下回った。出荷の伸びから在庫の伸びを差し引いて計算する「出荷・在庫バランス」は、約3年ぶりにプラス圏へ浮上した。景気変動にとって重要な在庫循環は望ましい状況になりつつある。 17年7~9月期以来のプラス 経済産業省が29日に発表 改善する出荷・在庫バランス 10~12月期の鉱工業