竹本千歳太夫、父娘の情愛描く大曲に挑む 文化往来 9月6日 文楽太夫の竹本千歳太夫が7~23日、東京・国立劇場の9月文楽公演で時代物の大曲「嬢景清八嶋日記(むすめかげきよやしまにっき) 日向嶋(ひゅうがじま)の段」に初役で挑む。源平合戦で敗れた平家方の猛将景清と、父のために遊女となった娘糸滝の情愛を描く。千歳太夫は「武将としての気品、情理を兼ね備えた景清の姿を伝えたい」と語る。 「日向嶋の段」は物語が最高潮に達する3段目で、通常は切場(きりば)語り(太夫 竹本千歳太夫、父娘の情愛描く大曲に挑む
竹本住太夫さん死去 「稽古、一生でも足りず」 関西 4月28日 1989年に人間国宝になってからも、合方の三味線、野澤錦糸と一緒に引退した兄弟子の竹本越路太夫のもとに稽古に通った。 その越路太夫に「二生ほしかった」という言葉がある。商家の手代、年老いた農民、姫君。様々な階層の登場人物を独りで演じ分ける太夫の仕事は果てしなく奥が深く、修業は一生では足りず「二生」が必要だったとの意味で、住太夫さんもしばしば口にした。 「生来、不器用で悪声でんねん」。日本芸術院会 竹本住太夫さん死去 「稽古、一生でも足りず」