「適塾」の志で科学者育む 河田聡さん 関西タイムライン 大阪 関西 9月9日 ■液晶ディスプレーや光ファイバー、顕微鏡――。大阪大学名誉教授の河田聡さん(68)はこうした製品を支える光学・分光学研究の世界的な権威だ。祖父と父も阪大卒、自宅は大阪府池田市内でキャンパスの近くという家庭で育った。 河田家で大学といえば阪大のこと。知らず知らずにすり込まれていたのか、私は深く考えずに阪大工学部に進んだ。研究者になったのも、家庭にサラリーマンがおらず会社勤めのイメージが湧かなかった 「適塾」の志で科学者育む 河田聡さん
「免疫の阪大」支える産学連携と人材育成の力 日経産業新聞 大学 新型コロナ 大阪 関西 コラム(ビジネス) ヘルスケア 9月2日 免疫学の世界的な拠点である大阪大学免疫学フロンティア研究センターが、製薬企業との連携を強化している。基礎研究の段階から産学が綿密に連携するケースは珍しく、ノーベル賞候補の権威らの成果を創薬へ生かす狙いだ。その原動力には、かつて阪大と中外製薬の連携から大型薬を生み出した成功体験がある。 ■論文引用で世界トップクラス 阪大吹田キャンパス(大阪府吹田市)に研究棟を持つ阪大免疫センターは、2007年に国の 「免疫の阪大」支える産学連携と人材育成の力
攘夷思想を燃え上がらせた幕末のコレラ カバーストーリー 7月1日 江戸時代、人々を苦しめた感染症は主に5つあった。皮膚病の疥癬(かいせん)、性感染症の梅毒、はしか、天然痘と、江戸後期に海外から来たコレラだ。種痘を伝えた西洋医学を含め、感染症は海外との関係性や距離感に大きな影響を与えたといえる。 16世紀末の朝鮮出兵をきっかけに広がったのが梅毒だ。海外の性感染症が日本に入った経緯は諸説あるが、豊臣秀吉が集めた軍勢のなかでまん延し、全国に散らばった。京都のある墓 攘夷思想を燃え上がらせた幕末のコレラ
緒方洪庵、感染症と闘った不屈の医師 幕末の大坂救う 関西タイムライン 大阪 関西 5月14日 幕末の大坂。医師で蘭学者の緒方洪庵もまた感染症と闘っていた。当時まん延したのは天然痘。発症すると高熱が出て化膿(かのう)性発疹が起こり、致死率も高い。洪庵は英国のジェンナーが開発した牛痘苗をワクチンに使う予防法をいち早く取り入れ、正確な情報を発信しつつスピード感をもって普及に努めた。新型コロナウイルスに苦しむ日本が、洪庵の闘いから学ぶことは多い。 大阪市中央区今橋のオフィス街にある7階建て「緒方 大坂救った発信力 洪庵、感染症と闘った不屈の医師
現場の奮闘リアルに描く 夢中になれる医療マンガ 何でもランキング 生活 5月2日 医師に看護師、薬剤師……。病と向き合い、私たちの命と健康を守る仕事だ。その奮闘ぶりをリアルに描く医療マンガは私たちを夢中にさせる。おすすめの作品を13人の書店員が選んだ。 ■今週の専門家▽赤須恵美(オンライン書店e-hon)▽石原聖(丸善仙台アエル店)▽神谷武之(書泉グランデ)▽神谷康江(有隣堂横浜駅西口店)▽木村歩夢(紀伊国屋書店新宿本店)▽黒松亜美(八重洲ブックセンター)▽渋谷孝(ブックファー 現場の奮闘リアルに描く 夢中になれる医療マンガ
「感染症の阪大」スタートアップ、デング熱を迅速診断 ヘルスケア 関西 11月23日 大阪大学発のスタートアップが熱帯感染症にかかったかどうかを迅速に診断できる技術を開発した。素早く適切に処置でき、死亡や重症化のリスクを抑えられる。阪大は戦前から感染症研究に取り組み、国内指折りの実績を持つ大阪大学微生物病研究所なども抱える。温暖化により国内での感染拡大の恐れもあるなか、阪大とも連携して熱帯感染症の制圧に挑む。 スタートアップのビズジーン(大阪府茨木市)が開発した検査キットは、デン 「感染症の阪大」スタートアップ、デング熱を迅速診断
大学は「AI×専門科目」 企業は社員のAI再教育に AI 科学&新技術 9月14日 人工知能(AI)の普及を見据え、AIを使いこなす人材の育成に向けた産官学の動きが活発になってきた。AIは幅広い研究分野や産業で必須のスキルになりつつある。人材輩出を担う大学では、学生が本来の専門分野とAIを「二重専攻」のような形で学ぶ動きが広がる見込みだ。企業も自社の事業とAIの知識を併せ持つ即戦力の育成を急ぐ。 政府は6月にまとめた「AI戦略」でAI人材の育成目標を掲げた。特定分野の学生だけで 大学は「AI×専門科目」 企業は社員のAI再教育に
大阪大学 心臓病 自宅でリハビリ 遠隔管理 医師の起業支援 大学 ヘルスケア 関西 3月26日 臓器移植法施行後初めての心臓移植を手掛けるなど心臓病の治療に力を入れてきた大阪大学。病気の再発を防ぐための新しいリハビリ機器を世に送り出そうと奔走しているのが阪大出身の医師、谷口達典氏(37)だ。機器実用化のためスタートアップ企業、リモハブ(大阪府吹田市)を2017年に立ち上げた同氏の挑戦を大学も後押しする。 「心拍数が上がってきましたね。少し負荷を下げましょうか」。椅子に座り、箱型の機器に付い 大阪大学 心臓病 自宅でリハビリ 遠隔管理 医師の起業支援
予防医学、170年継承 はしか流行の大阪で 関西 3月12日 大阪市中央区のビジネス街に、170年前から予防医学の意義を伝えてきた場所がある。江戸末期の蘭学者で医師の緒方洪庵(1810~63年)が設置し、天然痘予防接種を広めた施設「除痘館」と、閉鎖後に設けられた資料室だ。はしかが大阪府で流行する中、緒方の子孫が医師としてこの地で診療を続けている。 緒方は福沢諭吉や大村益次郎らを輩出し、大阪大の源流の一つとされる私塾「適塾」を大阪につくったことでも知られる。 予防医学、170年継承 はしか流行の大阪で
関西 いまも医療の礎 大幸薬品社長 柴田高さん(もっと関西) 関西タイムライン 関西 2月5日 ■「ラッパのマークの正露丸」で知られる大幸薬品の社長、柴田高さん(62)の前職は外科医だ。同社の創業家出身ながら、医師を生涯の仕事にするつもりでいた。 幼いころは漠然と「社長になりたい」と思っていたものの、家業を継ぐのは2人の兄だった。人生をかけられる仕事は何かと考え、人助けをして喜ばれる医師に引かれた。目標が定まったことで、得意でない勉強に猛然と取り組んだ。 大学を卒業して大阪大学医学部第二外 関西 いまも医療の礎 大幸薬品社長 柴田高さん(もっと関西)