辻惟雄(12)卒論 辻惟雄 私の履歴書 1月13日 近世初期、中期の日本の風俗画や浮世絵に興味が深まったのは山根有三先生の情熱的な指導の賜(たまもの)だ。1953年春に美術史学科に移ったころ、学生の多くは西洋絵画に傾倒していて私もそうだった。 日本絵画に鞍(くら)替えしたきっかけは、美術史学科に進学後の56年に東京国立博物館で開かれた「雪舟展」だった。「山水長巻」を自然光の中で見た感動は今も鮮やかに心に残っている。 その清潔な美しさにハートを鷲( 辻惟雄(12)卒論
明智光秀、本能寺に行かず? 古文書に家臣の証言 1月4日 織田信長が配下の明智光秀に討たれた本能寺の変(1582年)を巡り、光秀が本能寺(京都市中京区)の現場に居合わせていなかったとする学説が出てきた。金沢市に現存する古文書に、光秀は本能寺から8キロ離れた鳥羽(京都市南部)に控えていたとの家臣の証言があることが富山市郷土博物館の萩原大輔主査学芸員(日本中世史)の調査で4日までに判明した。 映画やドラマでは光秀本人が軍を率いて本能寺に向かったように描かれ 明智光秀、本能寺に行かず? 古文書に家臣の証言
武田信玄、貴重な正面肖像画 所蔵する岐阜の寺が初公開 岐阜 中部 12月24日 甲冑姿で軍配を持ち、正面を見据える威厳のある姿―。岐阜県瑞浪市の古刹、明白寺が所蔵する武田信玄の肖像画が、26日に同県土岐市で開かれる「美濃源氏フォーラム」に併せて1日限りで初公開される。専門家は「信玄の肖像画は横向きがほとんどで、正面を向いた姿はかなり貴重だ」と指摘する。 フォーラムの井沢康樹理事長(67)によると、11月に寺が保管している史料を調査していたところ、縦約70セ 武田信玄、貴重な正面肖像画 所蔵する岐阜の寺が初公開
紅白歌合戦、審査員に黒柳徹子さんら 12月23日 NHKは23日、大みそかに放送する第71回紅白歌合戦のゲスト審査員を、俳優の黒柳徹子さん、宮崎美子さん、お笑いコンビ「サンドウィッチマン」、室伏広治スポーツ庁長官らが務めると発表した。視聴者が投票できる票数は視聴時間の長さに応じて変えるという。 ゲスト審査員は他に、放送中の連続テレビ小説「おちょやん」主演の杉咲花さん、大河ドラマ「麒麟がくる」で織田信長を演じている染谷将太さん、来年2月開始の大河 紅白歌合戦、審査員に黒柳徹子さんら
USJ救世主・森岡毅氏 「リーダーシップは誰にでも」 12月23日 特別な人しかリーダーになれない。そう思っている人は少なくないだろう。だが答えは「否」だ。USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)をV字回復させたマーケター・戦略家の森岡毅氏は、「リーダーシップは誰にでも身につけられる後天的なスキル」と断言する。そして、コロナ禍の今こそ、自分の意志と選択で未来を変えるためのリーダーシップが必要だ。自分も人も生かせる存在になるために何をすればいいのか、最強スキルを USJ救世主・森岡毅氏 「リーダーシップは誰にでも」
今を生きる意味 資生堂社長兼CEO 魚谷雅彦 エッセー 12月21日 今年は新型コロナの伝染という想定外の事態に世界中が甚大な影響を受けている。まさに先が見えない不確実な時代と言えるが、この世の中で100%確実なことがある。どんな高名な人でも、どんなお金持ちでも、平等にいつかは人生を旅立ち、そして世代は必ず交代していくという絶対的な事実だ。 それは歴史が物語っている。秦の始皇帝は不老不死の薬を見つけることができなかったのは有名な話だ。またNHK大河ドラマのテーマと 今を生きる意味 資生堂社長兼CEO 魚谷雅彦
「戀童夢幻」木下昌輝さん 戦国武将の濃密な愛憎劇 読書 12月19日 けれん味あふれる歴史・時代小説で知られる作家が今作では衆道(武士の同性愛)に挑んだ。「衆道に正面から取り組んだ作品はあまりないので、自分で書いてみようと思った。戦場で命のやりとりをしていた武士にとって、男同士の間には強い絆が生まれ、それが『念友』という関係になったのではないでしょうか」 中編5編を収めており、前関白の近衛前久が「面白き童」と織田信長に紹介した踊り手、加賀邦ノ介が全章に登場する。最 「戀童夢幻」木下昌輝さん 戦国武将の濃密な愛憎劇
金剛組、「日本最古」を支えるのは古来の実力主義 日経ビジネス コラム 住建・不動産 奈良 静岡 12月14日 全国の長寿企業を調査する日本経済大学の後藤俊夫特任教授が「日本最古の企業だ」と認定しているのが大阪市で社寺建築を手がける金剛組だ。578年の創業で1400年以上の歴史を持つ。飛鳥時代に社寺建築に携わる集団が存在したことが日本書紀に記述されており、聖徳太子ゆかりの四天王寺にも口伝があることなどから、帝国データバンクや東京商工リサーチの調査でも日本で一番古い会社とされる。 聖徳太子が初代を招く 飛 金剛組、「日本最古」を支えるのは古来の実力主義
政界は群雄割拠の戦国時代へ 日本の論点2021 菅内閣発足 大石 格 12月12日 新型コロナウイルスの感染拡大で2021年は非常に不透明感が強い。日本の経済・政治はどう変化するのか。世界情勢の行方は。日本経済新聞の編集委員、コメンテーターらの見通しを、このほど出版した『これからの日本の論点2021 日経大予測』(日本経済新聞出版)から紹介する。 7年8カ月続いた安倍政権が終わり、日本の政治は新局面を迎えた。長期政権のもとで、政界の顔ぶれは与野党とも長らく入れ替わりが少なかったが 政界は群雄割拠の戦国時代へ 日本の論点2021
真田一族に比肩 長野の豪族・芦田家の謎探る 長野 カバーストーリー 12月4日 長野県東部の佐久地方には戦国時代、真田一族とも伍(ご)した豪族、芦田氏がいた。3代にわたり武田信玄、織田信長、徳川家康らと深く関わり、動乱の時代を駆け抜けた。私は歴史に埋もれた郷土の戦国武将に光を当てようと半世紀にわたり研究を続けてきた。 芦田氏は佐久市に近い上田市がルーツだ。信玄麾下(きか)で川中島の合戦に挑んだ信守や、徳川勢と戦いながらも、武功を認められて武田氏滅亡後に家康臣下となった息子の 真田一族に比肩 長野の豪族・芦田家の謎探る