「ピノコ哀しや」芹沢俊介さん 読書 2月29日 誰もが見放すような難病やケガの治療に、無免許の天才外科医が挑む漫画『ブラック・ジャック』。手塚治虫の代表作のひとつに挙げられる作品の読み解きに挑んだ。「あっと驚く展開で読者の関心を引く奇譚(きたん)の側面より、人間の、愛の物語として捉え直した」 カギは書名にある「ピノコ」だ。若い女性患者の「畸形(きけい)嚢腫」から取り出した人間の臓器ひとそろいを使い、ブラック・ジャックが作り出した少女。舌足らず 「ピノコ哀しや」芹沢俊介さん
不登校児 再生の島 奥野修司著 5月8日 不登校児を9割以上という高い確率で「再生」させる施設があるという。2001年に開設された沖縄・久高島留学センターである。著者は06年、その秘密を知りたくて、久高島通いを始める。この本はその記録である。 センターでは、不登校児だけでなく、あちこちから親に送り込まれてきた、「問題」をかかえる小中学生の男女十数人が、スタッフと一緒に、規則正しい、かつ制約のある共同生活を送っている。こう書くと、戸塚ヨッ 不登校児 再生の島 奥野修司著