日経能楽鑑賞会 浅見真州と金剛永謹が「綾鼓」で競演 文化往来 12月7日 能楽観世流の浅見真州(まさくに)と、金剛流宗家の金剛永謹(ひさのり)が「綾鼓」で競演する。同じ曲を違う流派で見比べることのできる機会で、12月9日は金剛永謹、23日は浅見真州が舞う。狂言でも〝競演〟があり、9日は野村萬、23日は野村万作が「悪太郎」を披露する。いずれも東京・千駄ケ谷の国立能楽堂で午後6時から。今回で14回目になる「日経能楽鑑賞会」の催しだ。 「綾鼓」は、身分違いの女御を見初めた老 日経能楽鑑賞会 浅見真州と金剛永謹が「綾鼓」で競演
能楽観世流宗家・清和、6月に「五番能」マラソン公演 文化往来 3月27日 能楽観世流二十六世宗家である観世清和が6月に、1日で6曲の能を舞う「独演翁付キ五番能」に挑む。昨年還暦を迎え「これまでの研さんの成果を世に問いたい」と決断した。二十五世の元正(左近)は機会を得ないまま他界、二十四世の元滋は1934年に「翁」を付けずに上演しており、今回の舞台は、宗家による正式な形での五番能の上演として注目されそうだ。 観世は室町期から続く能の流派で、江戸時代には将軍宣下の祝賀能を 能楽観世流宗家・清和、6月に「五番能」マラソン公演
「モテたい」野村萬斎さんが熱中したエレキギター カバーストーリー 10月27日 祖父、六世野村万蔵は人間国宝にもなった狂言師だが、戦中戦後の厳しい時代に生活の糧とするため、狂言面の制作も手がけた。遺作となった 「モテたい」野村萬斎さんが熱中したエレキギター
名人芸を3D映像に 野村万作さんの狂言伝承 10月3日 人間国宝の狂言師、野村万作さん(88)の芸を360度から撮影して最新技術の3D映像でアーカイブ化する取り組みが進み、NTTコミュニケーションズが3日、完成した映像を東京都内で公開した。 映像は約15分間で、演目は「栗焼」。万作さん演じる太郎冠者(たろうかじゃ)が、主人に言われ客に出す栗を焼くうち、誘惑に負けて食べてしまう話。焼けた栗を取り、息を吹き掛けるなど手の動き、顔の表情が鮮明に間近に迫るよ 名人芸を3D映像に 野村万作さんの狂言伝承
能の名手、浅見真州と梅若実 円熟の至芸を披露 文化往来 6月24日 日経能楽鑑賞会が6、13日、東京・国立能楽堂で開かれた。初日は浅見真州、2日目は梅若実と能楽界を代表する観世流の名手2人が、それぞれ「西行桜」と「遊行柳」という対照的な演目で円熟の至芸を披露し、観客を魅了した。 「西行桜」は平安末期の歌人、西行が庵(いおり)で桜を眺め歌を詠んだ夜、夢に桜の老木の精が現れる。精が西行と心を通わせ、閑雅な舞いを舞う幻想的な作品だ。一方の「遊行柳」は、奥州白河を訪れた 能の名手、浅見真州と梅若実 円熟の至芸を披露
野村万作、米寿記念で原点の「三番叟」 文化往来 6月17日 人間国宝の狂言師、野村万作の米寿を祝う会が22日、東京・渋谷の国立能楽堂で開かれる。演じるのは万作が「自身の原点」と語る「三番叟(さんばそう)」だ。 三番叟は能楽の儀礼曲「翁」の中で、五穀豊穣(ほうじょう)をことほぐ舞い。前半は力強い足拍子で躍動的に、後半は鈴を振りながら荘重に演じる。1950年に二世万作襲名で初演してから、数え切れないほど取り組んできた。 「音楽に合わせて舞うのではなくて、対抗 野村万作、米寿記念で原点の「三番叟」
静岡DCの概要発表、「県全体、回遊式庭園に」 静岡 2月14日 4月1日からスタートする静岡県内の大型観光企画「静岡デスティネーションキャンペーン(DC)」について、推進協議会やJRグループは14日、開催まで50日を切ったのに合わせて概要を発表した。6月末までの3カ月間、「アッパレ しずおか元気旅」をキャッチコピーに、食や風景、歴史文化を堪能できる旅行商品・企画を提供する。 目玉企画として、世界遺産の韮山反射炉(伊豆の国市)で狂言師の野村万作・萬斎父子による 静岡DCの概要発表、「県全体、回遊式庭園に」
文化勲章に仲代達矢さんら 功労者に黒柳徹子さんら 10月30日 政府は30日、2015年度の文化勲章を、ノーベル生理学・医学賞を受賞する天然物有機化学・薬学の大村智氏(80)、同物理学賞を受賞する素粒子・宇宙線物理学の梶田隆章氏(56)、俳優の仲代達矢氏(82)、神経科学の中西重忠氏(73)ら7人に贈ると発表した。文化功労者には俳優・司会・エッセーの黒柳徹子氏(82)ら16人を選んだ。 文化勲章はほかに、法律学・行政法学の塩野宏氏(84)、染織の志村ふくみ氏 文化勲章に仲代達矢さんら ノーベル賞受賞の2氏も
日経能楽鑑賞会 狂言「咲嘩」 6月19日 今年84歳の野村萬と83歳の野村万作。戦後の古典芸能界を駆け抜けてきた兄弟の狂言師が至芸を見せた(6月5、6日・国立能楽堂)。 主人に命じられ都に住む伯父を呼びに行った太郎冠者は誤って咲嘩(さっか)(盗人)を連れ帰る。無難にもてなして帰そうとする真意をよそに太郎冠者は主人の言動を模倣し事態が紛糾。混乱に巻き込まれる咲嘩を手玉に取って煙に巻く性根をどう定めるか、太郎冠者はなかなかの難役である。 心 日経能楽鑑賞会 狂言「咲嘩」
茂山千作さん死去 狂言師初の文化勲章受章 5月23日 狂言師として初めて文化勲章を受章した茂山千作(しげやま・せんさく、本名=七五三=しめ)さんが23日午前0時15分、肺がんのため京都市の自宅で死去した。93歳だった。告別式は27日午後1時から京都市左京区黒谷町の金戒光明寺。喪主は長男で狂言師の千五郎さん。 大蔵流狂言師の三世茂山千作の長男として生まれ、1924年に初舞台。弟の故千之丞さんと舞台に立ち、「豆狂言師コンビ」と人気に。66年、茂山千五郎 茂山千作さん死去 狂言師初の文化勲章受章