みずほ総研、「リサーチ&テクノロジーズ」に社名変更 金融最前線 金融機関 2月8日 みずほフィナンシャルグループ(FG)は、4月1日付で発足する調査やコンサルティングを担う中核会社の名称を「みずほリサーチ&テクノロジーズ」にすると決めた。2002年10月の発足から親しまれてきた「みずほ総合研究所」の名称が姿を消すことになる。 新会社はみずほFGの全額出資で、みずほ総研とみずほ情報総研、みずほトラストシステムズの3社が合併してできる。マクロ経済の分析、企業や官公庁向けのコ みずほ総研、「リサーチ&テクノロジーズ」に社名変更
日銀ETF 出口戦略を問う 日経ヴェリタス 日経ヴェリタスセレクト コラム 1月17日 日銀が上場投資信託(ETF)購入を始めて10年。今や保有額が簿価で35兆円と日本株最大の株主になり、市場安定効果よりも副作用の大きさが懸念され始めている。異例の政策の「出口」は何か。専門家らに聞いた。 ■想定1■ 購入上限枠を撤廃 日銀が保有ETFを突然売却してしまえば、市場の混乱を招きかねない。まず課題となるのは、現在年12兆円の購入上限を見直す「テーパリング(量的緩和策の縮小)」。つまり出 日銀ETF 出口戦略を問う
財政持続性の「賢い支出」頼みは禁物 門間一夫氏 エコノミスト360°視点 1月8日 コロナ禍への対応で各国の財政赤字が膨らんだ。日本はもともと政府債務の国内総生産(GDP)比率が先進国中で群を抜いて高い。財政支出(あるいは減税)は必要だが政府債務の持続性も確保しなければならない――このトレードオフを緩和するには、理論的には「賢い支出(ワイズ・スペンディング)」で潜在成長率を高めればよい。政府債務が増えても、将来の成長という果実で返済できるからである。 2020年12月に閣議決定 財政持続性の「賢い支出」頼みは禁物 門間一夫氏
「MMT」どんな学説なの? 景気回復へ国の借金拡大 1月4日 経済の記事でときどき「MMT」という言葉を見かけるわ。インフレにならない限り国はいくら借金してもいいみたいな学説らしいけど、本当かしら。疑問を持つ人も多いみたい。中身が気になるわ――。現代貨幣理論(MMT)について、石川雅子さんと菅原直美さんに、清水功哉編集委員が解説した。 ――MMTとは、いったいなんでしょうか。 簡単に言えば、国は景気回復に向けてもっと借金をして、支出をしてもよいという主張の裏 「MMT」どんな学説なの? 景気回復へ国の借金拡大
脱炭素、黒田総裁は「本音」を明かせるか 日銀ウオッチ 経済 為替・金利 12月24日 「来年にかけて、より真剣に考えていくべきテーマであることは分かるんですけどね」。年の瀬が迫るなか、日銀内で戸惑いの声が上がる。国内外で議論が急速に盛り上がる気候変動への対応についてだ。 日銀の使命は物価と金融システムの安定にあり、金融政策には中立性が求められる。中央銀行として環境分野に絞った支援は適切か。そもそも気候変動は物価にどんな影響を与えるか。明確な答えはなく、これまで日銀は半身の姿勢で情 脱炭素、黒田総裁は「本音」を明かせるか
ETF「抑制」に関心 市場がみる日銀の「次の一手」 経済 金融機関 12月22日 日銀が金融政策の点検作業を始めると表明し、市場で「次の一手」をめぐる思惑が広がっている。経済・物価の弱さから金融緩和がさらに長引くことを踏まえ、資産の買い方に工夫を凝らしたり、金融機関の収益改善につながる手を打ったりするなど副作用対策に力点を置くとの見方が多い。 「より効果的で持続的な金融緩和を実施していくための点検を行う」。日銀の黒田東彦総裁は18日の金融政策決定会合後の記者会見で強調した。新 ETF「抑制」に関心 市場がみる日銀の「次の一手」
大格差、たまるマグマ 成長持続の解は 日経ヴェリタス 日経ヴェリタスセレクト コラム 12月22日 11月、米デトロイト郊外。ずらりと並ぶ自動車の窓からドライバーに書類を手渡すマスク姿の係員の姿があった。新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、米郵政公社(USPS)が開いたドライブスルー式の就職フェアの光景だ。11月の米雇用統計では、非農業部門就労者数が市場予想を下回る24万5000人増にとどまり、10月の61万人増から大幅に鈍化。米国全土の職安には失業者が列をなす。 コロナ禍は貧困層を直撃し 大格差、たまるマグマ 成長持続の解は
有力OBも驚いた 29年ぶり株高でも日銀買い支え 清水 功哉 マネー底流潮流 編集委員 11月30日 「11月に入っても買ったのには驚いた」(日銀で金融政策立案を担う企画局長や理事を歴任した門間一夫みずほ総合研究所エグゼクティブエコノミスト)。有力OBの間でもそんな声が出ているのが、日銀による上場投資信託(ETF)の購入だ。11月に入り、日経平均株価が約29年ぶりの高値圏で推移するなど株価上昇が目立つ中でも、買い入れを実施したのだ。新型コロナウイルスのワクチンが開発されることへの期待感などから市 有力OBも驚いた 29年ぶり株高でも日銀買い支え
物価目標に財政政策を使うべきか 門間一夫氏 エコノミスト360°視点 10月30日 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は9月末の講演で、ユーロ圏のインフレ率が米国よりも低い理由の一つとして、近年のユーロ圏の財政政策が米国よりも緊縮的だったことを挙げた。これはECBが単独で物価目標を実現することは難しく、財政政策の助けが必要だと言っているようにも聞こえた。実際に言ったわけではないが、金融政策の限界を吐露したかのような発言は正直で好感が持てる。 多くの国で「物価の安定」は金融政策 物価目標に財政政策を使うべきか 門間一夫氏
金融政策、物価2%目標が適切か再考を 門間一夫氏 経済 10月28日 2013年に始まった異次元の金融緩和政策が円安・株高を主導したとの論調は多い。実際は同時期に世界の景気が上向き、各国の株価も上昇するなかで日本の経済や金融資産の価格も押し上げられた面が大きい。 日銀はリスク資産の大量購入を続けて総資産が膨らみ、マイナス金利や長期金利の誘導策にも踏み切った。金融緩和が足りないから日本経済の成長力が低いとの意見は消え、日銀も緩和の効果と副作用のバランスを意識した政策 金融政策、物価2%目標が適切か再考を 門間一夫氏