働きぶり、ソフトで丸見え 在宅勤務で導入進む 2月1日 パソコンやスマートフォンの利用状況を把握するソフトの活用が広がっている。メールの送受信履歴などを基に在宅勤務の生産性を把握し、内蔵カメラなども労務管理に使う。テレワークを推進しつつ情報漏洩を未然に防ぐために欠かせないが、過度な監視はプライバシー侵害と紙一重だ。 「ファーウェイの機器を使わないように」――。在宅勤務していた米ボーイング日本法人の社員は、ITチームからの警告にぎょっとした。 防衛製品 働きぶり、ソフトで丸見え 在宅勤務で導入進む
フリーランス保護は進むか 政府、年度内に指針 働き方改革 法務・ガバナンス 生活 10月25日 新型コロナウイルスの感染拡大で、発注キャンセルなどが相次ぎ、フリーランスの立場の弱さが顕在化した。政府は2020年度内にフリーランスが働く環境を保護するためのガイドラインをまとめる。独占禁止法の保護対象であることを明確にするのが柱だ。安全網の確立が急務だが、現行法の枠内での対処には限界を指摘する声もある。 「契約書は交わしたいが、うるさい人だと思われるのが心配」。映像制作に携わる20代女性は、新 フリーランス保護は進むか 政府、年度内に指針
高度プロフェッショナル制度、企業導入に高いハードル 働き方改革 法務・ガバナンス 6月23日 高度プロフェッショナル制度は高度の専門知識を持ち、高い年収を得る一部の専門職を対象に、労働時間の規制を外す仕組みだ。研究職など付加価値の高い仕事をする人を対象に生産性を高める狙いだが、適用条件が厳しく、導入企業は現時点で少数にとどまる。 労働基準法は法定労働時間を1日8時間、週40時間と定めている。これを超えた場合、企業は残業代を支払う必要がある。高度プロフェッショナル制度は労働時間と賃金のリン 高度プロフェッショナル制度、企業導入に高いハードル
教養派知識人の運命 竹内洋著 批評 読書 10月27日 思想の歴史を描く際の技法に「評価の反転」がある。丸山眞男のようなヒーローについては、むしろその地位を相対化し、蓑田胸喜らのヴィラン(悪役)には、一定の同時代的な意義を認めたほうが深みが出る。竹内洋氏による戦後論壇史や戦前の日本主義の研究は、まさにその精華であった。 その氏が今回取りあげるのは、大正教養主義の代表とされる阿部次郎。1914年に『三太郎の日記』を学生の必読書と呼ばれるベストセラーにす 教養派知識人の運命 竹内洋著
価値観の押しつけ嫌った父(六平直政さん) 1月25日 著名人が両親から学んだことや思い出などを語る「それでも親子」。今回は俳優の六平直政さんだ。 ――六平家は代々お寺の住職を務めてきた。 「おやじは33代続く秋田県由利本荘市の超光寺という寺に長男として生まれました。でも、弟に住職を譲って、東北大学で美学を専攻、その後東京に出て都立高校の英語教師になりました。一方で、美学者の阿部次郎氏に弟子入りし、文芸雑誌に関わっていました。付き合いは広く、教え子も 俳優・六平直政さん 価値観の押しつけ嫌った父
渡邉恒雄(2)哲学開眼 渡邉恒雄 12月2日 戦前の開成中学は私立でこそトップクラスだったが、府立一中のような公立ほどではなかった。質実剛健の校風で校章もペンと剣。文武両道を謳(うた)っていた。 2つのチームがボールを奪い合う「開成ボール」という体育の正課があった。殴ろうと蹴ろうと何をしてもいいというルールで、毎回けが人が出た。私も右足のすねにひびが入って1ヶ月ほど松葉杖で通学したことがある。 昭和14(1939)年。日中戦争はいよいよ激し 渡邉恒雄(2)哲学開眼