強まる香港の「一国」傾斜 長官が北京訪問、支援求める 習政権 香港デモ 中国・台湾 11月6日 【香港=木原雄士】中国共産党最高指導部で香港政策を担当する韓正(ハン・ジョン)副首相は6日、北京で香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官と会談した。韓氏は香港国家安全維持法の実施を評価し「中央政府は香港の長期的な繁栄と安定を支援する」と述べた。林鄭氏は経済支援を求めた。 中国政府は広東省と香港、マカオを巨大な経済圏に見立てて一体開発する「粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)」構想を推進する。政 強まる香港の「一国」傾斜 長官が北京訪問、支援求める
中国が再生エネ目標上げ 利用義務化、実績取引の市場も 中国・台湾 10月17日 【北京=川手伊織】中国の習近平(シー・ジンピン)指導部は、2025年までの5カ年計画で再生可能エネルギーの消費目標を引き上げる。非化石燃料の1次エネルギーに占める消費比率を15%とする従来目標を、18%に改めるとの見方がある。「利用実績」の取引市場も設け、同エネルギーの活用が遅れる電力の小売企業などに購入を義務づける。 習国家主席が打ち出した「二酸化炭素(CO2)排出量の実質ゼロ」という長期目標 中国が再生エネ目標上げ 利用義務化、実績取引の市場も
南シナ海着弾と粛正、習近平式「整風運動」の危うさ 習政権 習政権ウオッチ 米中衝突 中沢 克二 コラム(国際) 中国・台湾 編集委員 9月2日更新 「米軍への警告を意味する南シナ海への『空母キラー』ミサイル発射と、警察権力を完全掌握する儀式が全く同じ日に行われたのは、今後の中国の政治運動を見るうえで気になる」。中国政治に詳しいアジアの識者の見方である。 米側によると、中国人民解放軍が中国本土から「空母キラー」「グアムキラー」と呼ばれる弾道ミサイル4発を発射し、南シナ海に着弾したのは8月26日だ。米軍をけん制する中国のミサイル演習は、偶発的な 南シナ海着弾と粛正、習近平式「整風運動」の危うさ
泥まみれ李克強視察と青空の習近平講話が示す苛烈 トランプ政権 習政権 習政権ウオッチ 米中衝突 中沢 克二 コラム(国際) 中国・台湾 編集委員 8月26日 各地で深刻な洪水被害が伝えられて久しい中国。それでも国家主席の習近平(シー・ジンピン)は一切、被災地に足を踏み入れていなかった。ところが、いわゆる「北戴河会議」が終わるやいなや、突如、水害にあった安徽省に現れたのだ。驚きである。 「(この夏、意見を交わした)長老らから中国政治における治水の特別な意味を諭されたに違いない」「自らというより共産党の内部から圧力を受けての行動だろう」。党内ではこういう 泥まみれ李克強視察と青空の習近平講話が示す苛烈
米、ドルで中国締め付け 香港巡り8つの金融制裁検討 トランプ政権 河浪 武史 経済 中国・台湾 北米 7月15日更新 【ワシントン=河浪武史】トランプ米大統領が14日署名して成立した「香港自治法」は、中国の大手銀行への金融制裁に道を開く。米銀との取引を禁じる8つの手法を列挙した。ドル調達の封じ込めという中国への強烈な「脅し」だが、実行すれば世界の金融システムに亀裂が入りかねない。 香港自治法に盛り込まれた米当局の経済制裁は2段階ある。米国務省は90日以内に、香港の自由や自治を侵害した個人や団体を特定し、ドル資産 米、ドルで中国締め付け 香港巡り8つの金融制裁検討
中国、国家安全法施行へ準備加速 香港長官「支持」 習政権 新型コロナ 中国・台湾 6月4日更新 【北京=羽田野主、香港=木原雄士】中国政府は3日、香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官を北京に呼び、香港で反中国共産党などの活動を禁じる「香港国家安全法」の施行への準備を加速すると伝達した。香港の高度な自由を保障する「一国二制度」を揺るがしかねないとして国際社会の批判を集めている同法だが、6月中の施行も視野に強行突破する構えだ。 中国国営中央テレビ(CCTV)などによると、林鄭氏は 中国、国家安全法施行へ準備加速 香港長官「支持」
香港「一国二制度」骨抜きに 政治活動・言論に制約 中国全人代 香港デモ 中国・台湾 5月29日更新 【香港=木原雄士】中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が28日「香港国家安全法」の制定方針を決め、中国が香港の自治に関与する流れが決定的になった。香港議会を通さず中国本土の法律を適用する香港基本法の例外規定を使う。1997年の中国返還以来、香港の繁栄を支えてきた「一国二制度」は崩壊の瀬戸際に立たされた。 全人代の決定によると国家分裂や政権転覆、組織的なテロ活動、外部勢力による内政干渉を禁 香港「一国二制度」骨抜きに 政治活動・言論に制約
香港政府に痛手、中国反発も 「覆面禁止」に違憲判決 中国・台湾 11月18日 【香港=木原雄士】香港の高等法院(高裁に相当)が18日、デモ参加者のマスク着用を禁じる「覆面禁止規則」を香港基本法違反と判断したのは、あらゆる手段でデモ取り締まりを目指す香港政府に痛手となりそうだ。香港の「一国二制度」の根幹である独立した司法システムが機能していることを示したが、覆面禁止を支持してきた中国からの圧力が強まる可能性もある。 香港政府は10月上旬、行政長官の権限であらゆる規則を適用でき 香港政府に痛手、中国反発も 「覆面禁止」に違憲判決
香港、警察への反発一段と 抗議活動に絡み大学生死亡 習政権 中国・台湾 11月8日 【香港=木原雄士】香港で3~4日に起こった抗議活動の際に負傷したとみられていた学生が8日、死亡した。これにより市民の警察への反発が一段と強まる可能性がある。林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席から過激なデモの取り締まり強化を指示されたばかり。市民の間で警察への不信が高まっており、9日に発生5カ月を迎えるデモの収束は依然見通せない。 「黒警殺人(黒い警察が人を 香港、警察への反発一段と 抗議活動に絡み大学生死亡
中国副首相「暴力行為、許容水準超えた」香港行政長官と会談 習政権 中国・台湾 11月6日 【香港=木原雄士】中国共産党最高指導部で香港を担当する韓正(ハン・ジョン)副首相は6日、北京で香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官と会談した。韓正氏は「暴力行為は法や道徳の許容水準を超えた」と過激なデモを批判し、林鄭氏に「国家安全を守る法律制度と執行システム」を構築するよう求めた。警察による取り締まりが一段と強まる可能性が出てきた。 林鄭氏は4日に習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談したば 中国副首相「暴力行為、許容水準超えた」香港行政長官と会談