「脱貧困」習氏に忠誠を誓う式典 北京ダイアリー 北京ダイアリー 中国・台湾 2月26日 天安門広場の近くを車で走る場合は要注意だ。 広場の西隣には人民大会堂がある。習近平(シー・ジンピン)国家主席がここを出入りするときには大規模な交通管制が敷かれ、一般の車は長時間にわたって足止めを食う。 25日の昼がそうだった。天安門の前を東西に走る長安街を西に進んでいると、広場まで500メートルほどの場所で信号が突然、すべて赤に変わった。周りには多数の警官やパトカーが待機する。時折、反対車線を黒 「脱貧困」習氏に忠誠を誓う式典 北京ダイアリー
習氏が仕掛ける「党史を学べ」運動 北京ダイアリー 北京ダイアリー 中国・台湾 2月22日 20日午前、秋の紅葉で有名な北京西郊の香山を訪ねた。1949年10月に中華人民共和国が成立するまでの半年間、建国の父である毛沢東がすごした「双清別荘」を見学するためだ。 「女性の心は党と共にある。新たな長い道のりに向けて奮闘しよう!」。門をくぐるとすぐに、20人ほどの女性たちが大きな声でスローガンを叫ぶところに出くわした。 鎌とハンマーをあしらった中国共産党の党旗を掲げ、全員が胸に党員バッジをつ 習氏が仕掛ける「党史を学べ」運動 北京ダイアリー
疾走するテスラ、深まる中国との絆 北京ダイアリー 北京ダイアリー 中国・台湾 2月19日 北京で米テスラの電気自動車(EV)を見ない日はない。 上海工場で製造する「モデル3」の出荷が2020年1月から始まり、中国国内で約14万台を売るヒットになった。いまやすっかり街の風景に溶け込み、アップルのiPhoneやスターバックスのコーヒーと並ぶ「米国ブランド」の象徴と言っていい。 17日で終わった春節(旧正月)に伴う大型連休の間も、北京の高級ショッピングモールにあるテスラの販売店は多くの客で 疾走するテスラ、深まる中国との絆 北京ダイアリー
中国共産党に消されたBBC 北京ダイアリー 北京ダイアリー 中国・台湾 2月15日 中国が春節(旧正月)を迎えた12日、北京の自宅にあるテレビで英BBCの国際放送「ワールドニュース」が見られなくなった。 故障ではない。米CNNやNHKなど、ほかの国際放送はふつうに映る。BBCにチャンネルを変えたときだけ、画面に「サービスはすでに遮断されています」との表示が現れる。 中国で放送行政を統括する国家ラジオ・テレビ総局が同日、BBCの放送を禁じる通達を出したのだ。「ニュースのしかるべき 中国共産党に消されたBBC 北京ダイアリー
バイデン氏が習氏に見せた気配り 北京ダイアリー 北京ダイアリー 中国・台湾 2月12日 中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席とバイデン米大統領による初の電話協議は、中国で旧暦の大みそかにあたる11日の午前に実現した。 春節(旧正月)に伴う7連休の初日である。中国人にとって家族と共に年を越す1年で最も大事な日に、習氏はバイデン氏との電話に臨んだ。 そもそも、どちらが先にかけたのか。「これまで機会がなかったが、電話をしない理由はない」。バイデン氏は7日放送の米CBSテレビのインタビュ バイデン氏が習氏に見せた気配り 北京ダイアリー
失脚した薄熙来氏がすごした場所 北京ダイアリー 北京ダイアリー 中国・台湾 2月8日 中国共産党を揺るがしたあの事件から、9年がたった。 2012年2月6日、重慶市のトップだった薄熙来氏の側近、王立軍副市長が四川省成都の米総領事館に駆け込んだ。薄氏の失脚につながる異様な事件の始まりである。 重慶市の公安局長を務めた王氏は、米側に薄氏の妻による英国人実業家の殺害を明らかにし、米国への亡命を求めた。ほかにも薄氏に関する大量の機密情報を米側に持ち込んだとされる。 国家副主席だった習近平 失脚した薄熙来氏がすごした場所 北京ダイアリー
習近平氏とスー・チー氏の友情と打算 北京ダイアリー ミャンマークーデター 北京ダイアリー 中国・台湾 東南アジア 2月5日 4日午後、北京のミャンマー大使館には厳重な警備が敷かれていた。 ふだんはせいぜい2人しかいない武装警察官が、4人いる。門の前に止まった警察車両の中には、2人の警官の姿がみえる。隣に建つインドネシア、アフガニスタンの両大使館に比べ、手厚く守られているのはまちがいない。 ミャンマー国軍は1日、クーデターを実行し、事実上の政府トップであるアウン・サン・スー・チー国家顧問らを拘束した。民主的に選ばれた政 習近平氏とスー・チー氏の友情と打算 北京ダイアリー
「紅い中央銀行」と王岐山氏 北京ダイアリー 北京ダイアリー 中国・台湾 2月1日 きょう2月1日は「紅(あか)い中央銀行」の誕生日である。 89年前のこの日、中国人民銀行の前身である「中華ソビエト共和国国家銀行」が江西省の瑞金で産声を上げた。建国の父と呼ばれる毛沢東が1931年11月に、この地で農民を中心とする「国家」の樹立を宣言した3カ月後だ。 国家を名のる以上、そこで流通する通貨が必要になると考えたのだろう。毛は臨時政府が動き出すとすぐに、通貨の発行を担う中央銀行の設立を 「紅い中央銀行」と王岐山氏 北京ダイアリー
中国の首都でPCR検査を受ける理由 北京ダイアリー 北京ダイアリー 中国・台湾 1月29日 北京の自宅近くにある病院で、初めてPCR検査を受けた。取材で天津に出張する前日の27日、予約していたホテルから急に「新型コロナウイルスの陰性証明書がなければ宿泊を認められない」と連絡があったからだ。 あわてて病院に行き、10分ほど並ぶと順番が回ってきた。検査員が先っぽに試薬のついた棒を鼻の穴に突っ込む。少し痛かったが、すぐに終わった。費用は120元(約1900円)。結果は翌日、スマホに送られてく 中国の首都でPCR検査を受ける理由 北京ダイアリー
首都から消えた「孔子学院」 北京ダイアリー 北京ダイアリー 中国・台湾 1月25日 北京の街は変化が激しい。先週末、市の北部に建つ徳勝門のそばを通りかかったときもそう思った。 交差点沿いのビルに掲げられていた「孔子学院総部」の大きな文字がなくなっていたのだ。 昨年10月に来たときは確かにあった。いまは代わりに、漢字の「語」にアルファベットで「CLEC」と添えられた紀章がある。かつての看板がひときわ目立っていただけに、街の風景まで変わった印象を受ける。 車を降り、ビルの前にいた警 首都から消えた「孔子学院」 北京ダイアリー