カーボンゼロ特集ページ

発電所や工場などが排出する二酸化炭素(CO2)を分離・回収・貯留する「CCS」技術が世界で広がりつつある。導入企業への支援策が手厚い欧米では対応施設が増え、商業的に成り立つものも出始めた。設備の設置実績では、三菱重工業が世界で7割超のシェアを占め最大手。だが「法制の壁」で肝心の日本市場が育たず、欧米勢の追撃を許している。 CCS施設、欧米で約8割 CCSはCO2を地下にとじ込める技術で、主に「分
欧米主導のCO2貯留 日本勢に商機も国内に「法制の壁」
2016年4月に電力小売り全面自由化が始まって5年半。700社超に膨らんだ新電力は大手電力の寡占構造を崩したが、主要4電力の電気料金は平均で10%超上がり、消費者に恩恵が及んでいない。化石燃料への依存が続き燃料高が影響しているうえ、電気料金に上乗せされる再生可能エネルギー普及のための賦課金も上昇しているためだ。 増す家計負担 東京電力ホールディングス、関西電力、中部電力、九州電力の小売部門が毎月
電気料金、5年で10%上昇 小売り自由化の恩恵乏しく
再生可能エネルギーの資源量に恵まれ、土地も広大な北海道。脱炭素の機運が高まるなか、道都・札幌市に隣接する石狩市は豊富な再生エネ電源を売りに、グリーントランスフォーメーション(GX=緑転)が必要な企業を呼び込む。企業団地の開発現場や需要家のデータセンターをたずね、課題を探った。 札幌市中心部から車で30分強。市街地を抜けて港湾地帯に入ると、複数の風車が勢いよく回転しているのが目に入った。港湾部では
北海道の「再エネ100%団地」 京セラがデータセンター
デニム生地で国内トップシェアを誇るカイハラ産業(広島県福山市)は6月、三和工場(同県神石高原町)の屋根に6000枚超の太陽光パネルを設置した。温暖化ガスの排出量削減を求めるグリーントランスフォーメーション(GX=緑転)の荒波は、日本の中小企業にも容赦なく押し寄せている。その現場を歩いた。 新幹線の福山駅から車で1時間半ほど。曲がりくねった山道の先にカイハラの三和工場はあった。東京ドーム1個分の広
デニム生地のカイハラ、脱炭素圧力で太陽光「無料導入」
温暖化ガスの排出が多いとされるファッション業界が、グリーントランスフォーメーション(GX=緑転)を急いでいる。環境負荷の軽い商品を好む「緑の消費者」が欧米を中心に増えているからだ。環境に配慮した新素材の活用が始まり、単なるリサイクルではなくデザイン性も備えた「アップサイクル」も広がっている。 起点はG7 ファッション業界のGXは2019年8月、仏南西部ビアリッツで開かれた主要7カ国首脳会議(G7
グッチやシャネルも脱炭素 素材に配慮、デザイン洗練
経済産業省が21日公表した新しいエネルギー基本計画の原案は2030年度の総発電量のうち再生可能エネルギーで36~38%賄うと示した。一部の拡大策はなお不明確で、実現可能性は見通せない。再生エネを有効活用するのに必要な蓄電池の整備には少なくとも1兆円超の投資が必要になる。消費地に電気を送る送電網も脆弱で、主力電源化を目指す再生エネを生かすには環境整備が課題となる。 国内の温暖化ガスの排出量は電力部
太陽光の発電量の大幅な拡大が新計画の柱だが、実現へのハードルは高い
再生エネ、険しい実現性 30年度に36~38%の計画
脱炭素の実現に向けて、二酸化炭素(CO2)に値段を付ける「カーボンプライシング」の導入機運が世界で高まってきた。CO2排出量に