カーボンゼロ特集ページ

ホンダは15日、水素を燃料とする燃料電池車(FCV)「クラリティフューエルセル」の生産を年内で中止すると明らかにした。ホンダは構造改革の一環で国内外で工場再編を進めており、販売台数が低調な車種の打ち切りにも踏み込む。電気自動車(EV)に注力しながら、米ゼネラル・モーターズ(GM)とも協力してFCVの開発は継続し、新たな車種投入も検討するとしている。 ホンダは2040年に世界で販売するすべての新車
ホンダが生産を中止するFCV「クラリティフューエルセル」
ホンダ、FCV生産中止 販売低調で
川崎重工業は15日、資金使途を環境・社会の持続可能性に貢献する事業に特化した社債「サステナビリティボンド」を同社として初めて7月に発行すると発表した。年限は10年で発行額は100億円。調達した資金は同社が水素関連事業や自動PCR検査ロボットなどにあてる。 主幹事はみずほ証券と野村証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の4社。川崎重工は造船やプラントなどに代わり、燃焼
川崎重工の実証設備船「すいそふろんてぃあ」
川崎重工、初のESG債100億円 水素関連事業などに
三菱重工業は14日、水素だけを燃やす発電所向け大型ガスタービンを2030年ごろに商用化する方針を示した。発電時の二酸化炭素(CO2)排出量がゼロとなり、天然ガスなどを燃やすタービンに比べて環境負荷が大幅に小さくて済む。発電効率で既存のタービン並みを目指し、発電事業者が導入しやすくする。国内外で売り込む。 同日にオンラインで開いた水素技術の説明会で、加口仁常務執行役員が「30年には水素供給が十分な
説明会に参加した三菱重工の加口仁常務(右)、伊藤栄作常務
三菱重工、水素発電の大型タービン30年商用化
新幹線で本州から西に向かい関門海峡を越え、九州で最初の駅である小倉駅に到着。在来線に乗り換えスペースワールド駅で降りるとジェットコースターの上り坂のような建物と煙突、先端が丸みを帯びた円柱状の建造物が3つ見える。北九州市の指定文化財にもなっている「東田第一高炉」だ。 ここ福岡県北九州市八幡東区の東田地区は明治時代に官営八幡製鉄所が整備され日本の近代産業発祥の地として栄えた。現在は「北九州水素タウ
「北九州水素タウン」 街中走るパイプライン
化学コンビナートで水素が生まれる山口県周南市では、他都市に先駆け6年ほど前から水素プロジェクトに取り組んできた。国や山口県が4月に示した新構想では、将来的に水素運搬船を海外から受け入れ、西日本一帯にエネルギー供給する「水素ハブ」の考えも盛り込まれたが、道のりは遠い。地元で需要作りに悪戦苦闘する現場をみてきた。 瀬戸内海をバックに煙突やタンクが林立する周南コンビナートでは、工業用薬品「カセイソーダ
「水素ハブ」目指す山口県周南市 需要作りに悪戦苦闘
環境省の実証事業を通じ「低炭素水素を利用した世界初のホテル」として2018年6月に営業を始めたのが、川崎キングスカイフロント東急REIホテル(川崎市)だ。水素を燃料とする燃料電池の発電で、使用する電力の3割をまかなう。記者が実際に宿泊し、活用状況を取材した。 このホテルは羽田空港を臨む、川崎市の研究開発拠点「キングスカイフロント」内にある。実証事業にはホテルの運営会社である東急ホテルズ(東京・渋
川崎市に世界初「低炭素水素ホテル」 昭和電工が供給
東京電力福島第1原子力発電所の事故で、2017年まで全町民が町外避難を余儀なくされた福島県浪江町。再生へ期待をかけるのが水素だ。20年には水素生成の巨大施設が完成し、世界最大級の製造装置も動き出した。「水素タウン」実現に向けて取り組む現場を訪ねた。 「さあ、福島から水素で未来を紡ごう」。福島第1原発から北へ約8キロメートル。町の中心部に位置する「道の駅なみえ」には、こんな言葉が記された装置が2基
水素の地産地消で震災復興描く 福島県浪江町
2050年カーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)の達成には水素の有効活用が理想との見方は強い。ただ、実現には厳しさもある。水素ステーションの建設費、さらに運営費という「コストの巨壁」が水素供給網の拡大を鈍らせている。打開策はあるのか。日本水素ステーションネットワーク(JHyM=ジェイハイム、東京・千代田)社長の菅原英喜氏に聞いた。 水素特有の設備、コスト膨らむ ──ズバリ、水素ステー
水素ステーション建設費4億円 普及阻むコストの巨壁
【フランクフルト=深尾幸生】水素を使った製鉄の実現に向け、欧州で設備投資が動き始めた。欧州アルセロール・ミタルは最大15億ユーロ(約2000億円)を投じてドイツの2カ所の製鉄所に水素で鉄鉱石を還元する設備を導入する。スウェーデン鉄鋼大手SSABなどは同国で進める水素製鉄の共同事業で水素の貯蔵施設建設を決めた。世界で温暖化ガス排出削減の期限が前倒しになるなかで、鉄鋼分野の脱炭素を急ぐ。 既存の高炉
ミタルが「水素製鉄」へ始動 脱炭素、独設備に2000億円
【ソウル=細川幸太郎】韓国SKグループが南東部の蔚山(ウルサン)市に14万平方メートルの水素燃料基地を整備する計画を明らかにした。液体水素の生成工場を建設し、水素を燃料とした発電所も整備する。ロッテケミカルも参画し、同市に水素関連産業の集積を進める狙い。 SKガスが事業主体となってプロジェクトを推進する。同社は今後5年間で2兆2000億ウォン(約2160億円)を投資する計画で、水素エネルギー普及
韓国SK、蔚山に水素燃料基地 ロッテケミカルも参画