Tokyo 2020

経済・社会見直す契機 応急策と改革の二段構えで

新型コロナウイルスの災禍が地球を覆い、2020年東京五輪・パラリンピックは1年の延期が決まった。前例のない仕切り直しは、経済や社会の根底にある課題を見つめ直す契機になる。苦境の現場から改革の芽を探る。 五輪延期で被る経済的な損失は6千億円程度――。経済学者やエコノミストの間でこうした試算が共通認識になりつつある。兆円単位の損失が想定された中止に比べれば軽微といえる。 三菱UFJリサーチ&コンサル
国立競技場近くに設けられた五輪マークのモニュメントの前で記念撮影する人たち(東京都新宿区)
経済・社会見直す契機 応急策と改革の二段構えで

五輪・パラ、2021年へ再スタート 前例なき難題に挑む

今夏に迫っていた東京五輪・パラリンピックが延期された。新たな日程は五輪が2021年7月23日~8月8日、パラリンピックは8月24日~9月5日となった。前例のない事態にアスリートをはじめ、関連する分野への影響は大きいが、早くも仕切り直しの作業が始まっている。新型コロナウイルスに負けない大会へ。日本の底力が改めて問われている。 ■代表選考 卓球は「継続」、悩む柔道 東京五輪は団体球技を含めた多くの競技
東京五輪・パラリンピックは2021年夏に向けて再スタートを切った
五輪・パラ、2021年へ再スタート 前例なき難題に挑む

アスリートの力ITで引き出す ユーフォリアの橋口さん

昨年のラグビーワールドカップ(W杯)で日本代表の躍進をIT(情報技術)で支えた企業がある。アスリート向けの体調管理システムを提供するユーフォリア(東京・千代田)だ。代表取締役の橋口寛さん(50)は挫折を乗り越え、事業再生の専門家を経て同社を友人と起業した。新型コロナウイルス禍で影響を受ける多くの選手たちの体づくりも支えている。 "使えない新人"が一転して取引先から頼りにされる。社会人1年目の挫折
ユーフォリア代表取締役の橋口寛さん
アスリートの力ITで引き出す ユーフォリアの橋口さん

ゲッティ・写真家のローズ氏、夕暮れに東京の美しさ

五輪の公式写真を手掛けるゲッティイメージズの英国人カメラマン2人にインタビューし、来日中撮影した「これぞ東京」という写真を紹介してもらった。2回目はゲッティイメージズのクライブ・ローズさん(45)。 ――夕暮れと車のランプが映えた写真です。 「(東京都渋谷区にある)ゲッティ日本法人の近くで撮った。今回は五輪に向かう東京を撮ることが仕事だった。1月に来日してすぐ、この撮影スポットを見つけた。交通量
絶えず沈んでは昇る太陽と五輪準備に忙しい東京を重ねた(Clive Rose/Getty Images)
ゲッティ・写真家のローズ氏、夕暮れに東京の美しさ

五輪延期でホテル料金5割急落、「開幕日」プラン

東京五輪・パラリンピックの開催延期で、ホテルの宿泊料金が急落している。日本経済新聞が大手宿泊予約サイトのデータを分析したところ、五輪の延期が決まる直前の3月23日と比べ、当初の五輪開会式予定日のプランの値下がり率は5割に達した。中止決定後に予約を受け入れる動きもみられる。特需が1年先送りになり、経営が悪化したホテルをめぐり再編が始まる可能性もある。 ■延期決定、ホテルの8割が値下げ 宿泊予約サイト
五輪特需が1年先延ばしになり、ホテル業界には逆風だ(国立競技場)
五輪延期でホテル料金5割急落、「開幕日」プラン

ボッチャのパラ代表4選手、内定を維持 疾患進行の不安も

日本ボッチャ協会は3日、1年延期となった東京パラリンピック代表に既に内定している4選手の資格を維持すると発表した。ボッチャでは重度障害がある選手の疾患が進行する不安も指摘されるが、村上光輝強化指導部長は「病気がどれだけ進むかは分からない。次に行われる大会も未定という状況で、これまでに結果を出した選手を優先した」と説明した。 脳性まひBC2クラスで4大会連続代表となる広瀬隆喜(西尾レントオール)の
広瀬隆喜=共同
ボッチャのパラ代表4選手、内定を維持 疾患進行の不安も