「K防疫」が守るのは命か国民統制か 峯岸博 2月2日 新型コロナウイルス第1波が世界を襲った昨年春ごろ、アジアでは台湾に次いで韓国が「感染対策の優等生」と評価されていました。ロックダウン(都市封鎖)や外出禁止といった強力な措置をとらずにコロナの猛威を抑え込んだからです。その後、再び感染が広がったものの、最近の一日あたりの新規感染者数はほぼ300人~400人台で推移しています。日本との人口比や、濃密な人間関係を好む国民性を考慮しても、韓国政府が自ら名付けた「K防疫」が一定の効果を上げているのは間違いないでしょう。 「K防疫」が守るのは命か国民統制か
韓国の裁判所は歴史と外交を裁く 峯岸博 1月19日 韓国の裁判にまた驚かされました。日本政府に対し元従軍慰安婦12人への慰謝料として原告1人当たり1億ウォン(約950万円)の損害賠償支払いを命じた8日のソウル中央地裁の判決です。 韓国の裁判所は歴史と外交を裁く
60年前の「少年サンデー」に映る対韓感情 峯岸博 1月5日 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 出口の見えない新型コロナウイルス禍のごとく、日韓関係も「国交正常化以後で最悪」の状況を抜け出せないまま年を越してしまいました。 60年前の「少年サンデー」に映る対韓感情
韓国大統領選「元運動家V.S.元検察」が多い不思議 峯岸博 12月22日 「韓国の検察ってよくわからないんですけど……」。しばしば尋ねられる質問です。ニュースやドラマに頻繁に登場し、最近も法相と検察トップの泥沼の争いが世間を騒がせました。検察になじみの薄い日本人には確かに理解しにくいですよね。 韓国大統領選「元運動家V.S.元検察」が多い不思議
首脳会談先送り よみがえる「告げ口」の悪夢 峯岸博 12月8日 「日中韓首脳会談、年内見送り」。4日付の本紙朝刊にこんな見出しの記事が掲載されました。新型コロナウイルス感染の拡大に加え、日本政府は韓国側に元徴用工訴訟をめぐる是正策を求めているさなかに開催地のソウルを訪れる複合的なリスクを危ぶんだようです。菅義偉首相にとって隣国である中韓首脳との初顔合わせのチャンスだっただけに残念な思いもします。 首脳会談先送り よみがえる「告げ口」の悪夢
文大統領はトランプ流?好き嫌い二極化する韓国世論 峯岸博 11月24日 最近、韓国政治をめぐる興味深い分析を聞きました。韓国では政界だけでなく国民の間でも「中間層」が薄くなり、文在寅(ムン・ジェイン)政権を支持する革新層(韓国では進歩層と呼ぶ)と反対層(=保守層)の二極化が固着した。社会対立の鋭いトランプ大統領時代の米国と似通っている、というのです。 文大統領はトランプ流?好き嫌い二極化する韓国世論
学術会議問題と韓国のブラックリスト 峯岸博 11月10日 「明日から国民すべてを統合する大統領になる」「私を支持しなかった方々にも仕える」――。大統領選を終え、支持者を前にこう「勝利宣言」したのは誰でしょうか?。答えは、3年前の韓国大統領選を制した当時の文在寅(ムン・ジェイン)候補です。 学術会議問題と韓国のブラックリスト
整形大国・韓国が追い求める「理想の美」 峯岸博 10月27日 「なぜ韓国で整形が流行(はや)るのか」。よく尋ねられる不思議の1つです。実際、人口1人あたりの美容整形施術数のトップは韓国だったという国際学会のアンケート結果もあります。 整形大国・韓国が追い求める「理想の美」
金正恩体制が無視できない18年前の「宣言」 峯岸博 10月13日 先週の土曜日、北朝鮮の平壌で開催された軍事パレードの映像を眺めながら「記者を続けているあいだに、この『近くて遠い国』と国交を結ぶことはあるのだろうか」との思いがよぎりました。 金正恩体制が無視できない18年前の「宣言」
勝負師・菅首相の「天の時、地の利、人の和」 峯岸博 9月29日 第99代首相に就いた菅義偉氏に皆さんはどんなイメージをもたれているでしょうか。1992年の入社以来、政治取材を続けてきた私には「直感型の勝負師」に映ります。 勝負師・菅首相の「天の時、地の利、人の和」