生保はそれでも株を買う 金利上昇、持続に懐疑的 コラム 株式 3月1日 米金利上昇を受けて株価が急落した前週末から一転、日経平均株価は1日に大幅に反発した。自律反発の面もあるが、米金利が上がっても株を買い続ける機関投資家の存在は見逃せない。本来なら債券で運用したいが、それでも株しかない。現状では「株から債券」のマネー急転換が生じる可能性は低いといえそうだ。 1日の東京株式市場で日経平均は前週末比697円(2.4%)高の2万9663円で引けた。前週末に1202円安と歴 生保はそれでも株を買う 金利上昇、持続に懐疑的
続くか「月前半高・後半安」 金利上昇、株優位揺さぶる 株式 2月26日 2月の最終売買日となった26日の日経平均株価は1202円安と急落した。米金利の急上昇に慌てた売りと、月末の持ち高調整(リバランス)が重なり下げ幅が大きくなった。「コロナ相場」を振り返ると、月前半上昇、月後半下落が続いている。金利上昇で株の魅力が薄れる中、3月上旬はセオリー通り反発するのかに注目が集まる。 「グローバルマクロ系ヘッジファンドがリスクを落とすためにまず朝方に売り、そこにロングオンリー 続くか「月前半高・後半安」 金利上昇、株優位揺さぶる
「日銀離れ」探る株式市場 ETF減額、正常化へ一歩 川崎 健 編集委員 株式 2月25日 日経平均株価3万円達成後の日本株市場で、ひとつの変化が起きている。日銀の上場投資信託(ETF)の買い入れがぱったり止まったのだ。下げ相場の日にも「音なし」の日銀をみて、市場は「テーパリング(購入額の減額)」を織り込み始めた。開始から10年を経過した異形の金融政策は、正常化に向けた最初のターニングポイントにさしかかった。 午前の東証株価指数(TOPIX)の下落率が0.5%を超えた日は、午後に日銀が 「日銀離れ」探る株式市場 ETF減額、正常化へ一歩
「正常化トレード」波高し ポジション偏重、波乱の芽 藤田 和明 コラム 株式 2月24日 コロナ禍が生み出した株高の中身が変わろうとしている。世界的な新規感染者の減少とワクチン接種が経済活動の正常化期待を呼んでいる。ただ同時に米金利の上昇を呼び、これまでの株価の先高期待を逆に打ち消しているのが今だ。「コロナトレード」から「正常化トレード」へのシフト。それは楽観側にも悲観側にも持ち高に偏り過ぎがなかったかを問うだろう。金融市場の新たな不安定要因につながる可能性もある。 日経平均株価が3 「正常化トレード」波高し ポジション偏重、波乱の芽
投機の「大義」いつまで 枯れる売り持ち、調整の予兆 株式 2月22日 米長期金利上昇への警戒から、米株の持ち高を見直し、日本株に少し分散しようという海外マネーが東京株式市場に流れ込んでいる。だが、米金利が先々の米連邦準備理事会(FRB)による「バブル潰し」の金融引き締めを予見しているとしたら日本株も無傷では済まない。22日の日経平均株価は一時400円以上上昇したが、伸び悩んだ。 「世紀の巨大投機だ」。複眼経済塾のエコノミスト、エミン・ユルマズ氏は話す。その象徴は米 投機の「大義」いつまで 枯れる売り持ち、調整の予兆
下値堅い銘柄探し 調整リスクに備え コラム 株式 2月19日 19日の東京株式市場で日経平均株価は3日続落し、市場では徐々に上値の重さが意識されつつある。株高基調は続くとの見方はなお多いが、調整リスクにも備えて運用ポートフォリオを微修正する動きも出始めた。相場が崩れても動じないような下値抵抗力のある銘柄を探す投資家が増えている。 「利益成長の伸びしろが株価に相当織り込まれている」。BNYメロン・インベストメント・マネジメント・ジャパンの王子田賢史・日本株式 下値堅い銘柄探し 調整リスクに備え
「コロナ下で筋肉質」物色 減収増益組、上昇目立つ 株式 2月18日 18日の東京株式市場では利益確定売りが優勢だったが、日経平均株価の下げ幅は56円にとどまり3万円台が定着しつつある。半導体関連など好業績企業が売られる中で相場を支えたのは、新型コロナウイルスの流行を受けコスト構造を修正した企業への買いだ。企業の2020年10~12月期決算がほぼ一巡。景気回復への期待から、減収でも増益の企業が物色されている。 割安株に長期投資する逆張り投資家「コントラリアン」とし 「コロナ下で筋肉質」物色 減収増益組、上昇目立つ
コロナ後意識し内需株 「割安放置」を個人が物色 コラム 株式 2月17日 株高が続く中で低位株に物色の矛先が向かってきた。17日の東京株式市場は新型コロナ禍で業績を伸ばすグロース(成長)株に利益確定売りが広がった一方、株価水準が低い景気敏感銘柄に資金が集まった。値動きの重さが嫌気されてきた一群だが、コロナワクチンの接種開始で経済の正常化期待がふくらみ、じわり見直しの買いが広がる。 「明らかに物色の対象が変わってきた」。しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹氏は話す コロナ後意識し内需株 「割安放置」を個人が物色
新規買いの若者、手じまいの高齢者 株高で進む世代交代 株式 2月16日 日経平均株価は16日も上値を追い、前日比383円高の3万0467円で取引を終えた。株価の上昇とともに、株式市場では個人投資家の世代交代が進む兆しが出てきた。若年層はデジタルトランスフォーメーション(DX)などのテーマ株を積極的に購入する一方、高齢層は株高で含み損が縮小してきた重厚長大銘柄の保有株を売却し、市場から撤退する動きをみせる。 16日はソフトバンクグループ(SBG)が昨年来高値をつけ、フ 新規買いの若者、手じまいの高齢者 株高で進む世代交代
3万円突破の裏に海外長期マネー 個人の投資熱にも火 コラム 株式 2月15日 閑散としたトレーディングルーム、駆け上がる日経平均株価――。15日の東京市場はコロナ相場を象徴する展開となって3万円の大台を回復した。海外の中長期マネーが世界の景気回復を織り込んで動いている。30年半ぶりの株価水準が個人の投資熱に火を付けそうな気配が漂う。 午前9時23分。野村証券の東京大手町本社にある日本最大のトレーディングフロアでは、3万円の到達とともに、パラパラと散発的な拍手の音が響いた。 3万円突破の裏に海外長期マネー 個人の投資熱にも火