「不人気株」買いに映る不安 二番底への耐性で注目 株式 コラム 3月24日 株価が長期で低調な「不人気銘柄」を物色する動きが、プロの投資家に静かに広がっている。米欧の金融不安による相場急落は一旦落ち着きつつあるが、経験則では2カ月で二番底を付ける可能性が高いからだ。投資家の多くが持つ人気株は値崩れに巻き込まれやすい。売られようがなく下値の耐性の強そうな不人気株に資金退避の買いが集まっている。 楽天投信投資顧問の平川康彦氏は最近、花王株に買いを入れた。純利益が2022年 「不人気株」買いに映る不安 二番底への耐性で注目
かりそめの株リスクオン 金融不安の影響これから 川崎 健 シリコンバレー銀行破綻 株式 編集委員 3月22日 過去2週間吹き荒れた欧米金融不安の嵐は過ぎ去ったのか。22日の東京株式市場は全面高のリスクオンとなり、米シリコンバレーバンク(SVB)の取り付けに端を発する市場の混乱はひとまず後退した。だが油断は禁物だ。広がった金融不安は景気動向にも影響する。そのリスクを日本株は軽視しすぎていないか。 今、株式市場参加者の間で話題になっている1枚のチャートがある。米連邦準備理事会(FRB)のバランスシートの推移 かりそめの株リスクオン 金融不安の影響これから
アクティビスト、お灸再び 変わらぬ企業の「統治」突く 株式 コラム 3月20日 今週から本格化する12月期決算企業の株主総会シーズン。株主と企業の攻防で最近目立つのは、過去にアクティビスト(物言う株主)に狙われた企業が再び標的になる事例だ。ハゲタカ色を薄めガバナンス(企業統治)を武器に洗練されてきたアクティビストが、何も変わらぬ企業にお灸(きゅう)を据える構図が垣間見える。 株価が堅調に推移するサッポロホールディングス(HD)。世界的な金融不安の影響で20日こそ下げたが、前 アクティビスト、お灸再び 変わらぬ企業の「統治」突く
「割安株相場」息切れ懸念 海外勢変心、日本買い逆回転 シリコンバレー銀行破綻 株式 3月15日 年初から日本株を押し上げてきたバリュー(割安)株買いに早くも息切れ感が強まっている。米銀シリコンバレーバンク(SVB)の破綻を機に日米の金利が急低下し、相場を主導する海外投資家が割安株の持ち高を減らす「低金利トレード」に傾いている。円安と配当取りという支援材料もはげ落ちつつあり、国内投資家の心理に影を落とす。 「年初から3月初旬にかけて日本株を買い持ちしていたヘッジファンドなどが、一気に売りに転 「割安株相場」息切れ懸念 海外勢変心、日本買い逆回転
インバウンド株に迫る選別 需要回復、業種間で明暗 株式 3月13日 インバウンド関連銘柄の株価が堅調だ。訪日外国人数の回復を受けて百貨店株などに買いが入り、日本株相場を下支えしている。植田和男氏が率いる日銀の新体制が金融緩和を維持すれば、円安傾向が続くとの見方も買い材料になっている。一方で訪日客の購買データをみると、業種間で回復力に格差がある。今後は銘柄選別への備えが必要になりそうだ。 13日の日経平均株価は大幅続落した。米銀シリコンバレーバンクの経営破綻を受け インバウンド株に迫る選別 需要回復、業種間で明暗
「無風」日銀が招く波乱 修正先送りで膨らむ株安リスク マーケットニュース 株式 3月10日 「無風」日銀が新年度の波乱の種になると警戒され始めた。日銀が金融引き締めに動かない状況が続けば、日本のインフレ懸念が再燃しかねない。米国では利上げ加速による景気悪化も不安視される。利上げ停止観測が高まる時期に日銀が政策修正に動くと、日米の金融政策の違いから円高が進み株安になりかねない。市場では景気に左右されないディフェンシブ銘柄を物色する動きが出ている。 日銀が金融政策の現状維持を決めると、10 「無風」日銀が招く波乱 修正先送りで膨らむ株安リスク
日本株独歩高の真相 海外勢の関心、日銀から東証へ 川崎 健 Think! 株式 編集委員 3月8日 日本株が、意外な粘り腰を見せている。タカ派化する米連邦準備理事会(FRB)に世界の株式市場が神経をとがらせる中、8日の日本株は独歩高を演じた。足元の円安が追い風に働いているのは確かだが、今の相場の強さはそれだけでは説明がつかない。日本株投資家の関心が金利や為替などマクロ要因から、日本内部のミクロ要因にシフトした可能性がある。 7日の米ダウ工業株30種平均は574ドル安と急落した。パウエルFRB議 日本株独歩高の真相 海外勢の関心、日銀から東証へ
日本株最高値への道 15年の惰眠、覚ますか「脱マスク」 株式 3月6日 嵐の前の静寂か、それとも復活前の沈黙か。2月の日経平均株価はまれに見る小動きだった。リーマン・ショックから約15年。日本株は歴史的にも正念場を迎えている。日本経済復活の鍵はわれわれ一人一人の自省と、社会や組織を作り直す意思にある。 月間の値幅を前の月の終値で割った日経平均の「変動率」は2月が2.2%。2017年7月(1.3%)以来の小ささで、1989年8月と同水準だ。その先は17年型なら一段高、 日本株最高値への道 15年の惰眠、覚ますか「脱マスク」
海運株、減益でも視界良好 空売りを崩す個人マネー マーケットニュース 株式 3月3日 株式市場で「超高配当」の海運株に強気な見方が出ている。特需がはげ落ちて大幅減益が避けられない2024年3月期も、予想配当利回りについてアナリストの目線は4〜5%と市場平均を大きく上回る。足元では中国景気の持ち直しによる海運市況の底入れ期待も浮上してきた。バリュー(割安)株相場の先駆けとなった海運株物色は期末越えの株高を試す可能性がある。 3日の日経平均株価は前日比428円高の2万7927円と大幅 海運株、減益でも視界良好 空売りを崩す個人マネー
銀行株相場に賞味期限 金融政策「安定」が招く波乱 Think! 株式 3月1日 国内株相場を支えてきた銀行株高に賞味期限が迫っている。これまで銀行株をけん引してきたのは日銀の金融緩和政策の修正による収益拡大への期待だ。市場では4月の植田和男氏の新総裁就任後に緩和政策を一部修正した後、大きな変化はないとの見方が多い。不透明だった金融政策の先行きが晴れれば、期待が先行した銀行株の利益確定売りを呼び、相場全体の調整につながる可能性もある。 「日銀の新総裁就任の直後が銀行株高のピー 銀行株相場に賞味期限 金融政策「安定」が招く波乱