次のTOB株に思惑買い 円安、アクティビストの背中押す 株式 5月16日 株式相場の一進一退が続く中、アクティビスト対応で思い切った株主還元策に動いた企業の株価上昇が目立っている。市場では次のTOB(株式公開買い付け)株への先回りを狙い、PBR(株価純資産倍率)が低い銘柄に買いが集まる。円安で日本株がさらに割安になり、海外アクティビストの動きが加速するとの期待もある。 「西松建設とファンドの攻防を見て、年初に西松建設株を買い増したのは正解だった」。楽天投信投資顧問の平 次のTOB株に思惑買い 円安、アクティビストの背中押す
市場が見抜く「真の円安株」 減益でも買い集まる 株式 コラム 5月13日 3月期企業の決算発表がピークを迎えた。原材料高や中国の都市封鎖(ロックダウン)などで保守的な業績見通しを公表する輸出関連企業は少なくない。特に想定為替レートは1ドル=115円~120円台前半と、実勢レートと大きく離れる。同じ保守的な見通しのトヨタ自動車株が大きく下落するなか、市場は円安効果が大きい銘柄を見極めようとしている。 13日の東京株式市場では、減益見通しを発表しても買いを集めた銘柄が目立 市場が見抜く「真の円安株」 減益でも買い集まる
日本株、近づく陰の極 「最悪の企業業績」織り込む 川崎 健 株式 編集委員 5月11日 不人気だった日本株に「陰の極」が近づいている。米国を中心に市場の動揺は収まっていないものの、先行して下げてきた日本株の現在の水準は「最悪の企業業績」をおおむね織り込んでしまったからだ。株価を押し下げてきた日本固有の2つの「ディスカウント(割り引き)要因」もどうやら解消されそうで、投資家がここから下値を売りたたくのは少し分が悪そうだ。 どんな投資アイデアも金融商品にしてしまう米国のある変わった上場 日本株、近づく陰の極 「最悪の企業業績」織り込む
株安呼ぶ「帳簿の悪魔」 バフェット氏に3大リスク 株式 海外 5月9日 悪魔は細部に宿るという。米株の下落を招く「悪魔」は米企業の帳簿(貸借対照表)に宿り、その強みを弱みへと一変させつつある。歴史的な金利上昇局面での自社株買いは、財務基盤を弱める悪手と化す。積極投資に転じた米著名投資家ウォーレン・バフェット氏のポートフォリオはPBR(株価純資産倍率)が高いという弱点がある。 6日の米株安を引き継ぎ、9日の日経平均株価の下げ幅は一時700円に迫った。日米でPBR(株価 株安呼ぶ「帳簿の悪魔」 バフェット氏に3大リスク
物言うはESG投資家 日本でも提案、増す存在感 株式 ESG 5月6日 6月の株主総会シーズンが近づき、今年も「物言う株主」の提案が話題に上り始めた。増配など短期的な株主還元策もなお活発だが、気候変動対応はじめESG(環境・社会・企業統治)に沿った提案も目立つ。株主還元を求める声に比べ株価への寄与は限られてきたが、企業の変革を引き出した提案も多い。軽視はESGマネーの影響力を見誤ることになる。 「脱炭素社会に向け化石燃料から早期に撤退し、企業価値の向上を図ることを期 物言うはESG投資家 日本でも提案、増す存在感
業績予想「未定」が招く売り 不確実性、投資の対象外に 株式 5月2日 国内企業の3月期本決算の発表が相次ぐなか、今期の業績予想を「未定」とした銘柄への売りが目立つ。ウクライナ危機の長期化や米金融引き締めの加速、急激な円安進行など企業を取り巻く経営環境が激変している。だが業績予想という「手掛かり」を提示できない企業は投資リスクが分からない不確実性の高い銘柄として投資を避けられる傾向があるようだ。 2日の東京株式市場で、沖縄電力株の値動きが注目を集めた。前営業日比で一 業績予想「未定」が招く売り 不確実性、投資の対象外に
日本株を縛る中国リスク 米FRBの「ハンマー」を警戒 川崎 健 株式 編集委員 4月27日 ウクライナ危機といった目先のリスクをかなり織り込みつつあった日本株市場が、またぞろ不安定さを増している。マーケットはいったい何を恐れているのか。不安の新たな震源地はもちろん、「ゼロコロナ」にこだわる中国の景気下振れリスクだ。米国の急激な金融引き締めの影響が、中国に波及するシナリオがささやかれ始めている。 普段であれば、決してここまで売り込まれる決算内容ではなかったはずだ。26日取引終了後に202 日本株を縛る中国リスク 米FRBの「ハンマー」を警戒
逆金融相場の嵐 マネー米脱出、日本株回帰の予兆も 株式 4月25日 金利上昇が景気を冷やし、株価を押し下げる逆金融相場の嵐に突入した。バブルの「本丸」米国株からマネーが大量に流出し、余波は世界に及ぶ。だが、日本株は相対的にバブル度が低い。さまよう国内外の資金の受け皿に浮上する兆しがある。 22日に米株が急落し、25日の東京株式市場も売りが先行した。日経平均株価の下げ幅は一時600円を超えた。外国為替市場では最近、円に連れ中国人民元が対ドルで急落。米国債保有額トッ 逆金融相場の嵐 マネー米脱出、日本株回帰の予兆も
脱コロナ銘柄、選別の号砲 中小型株、回復より成長 株式 4月22日 中小型株を舞台に、新型コロナウイルスからの経済再開で恩恵を受ける銘柄の発掘が活発になっている。コロナとの共存が進むとの見方が大型株で織り込まれつつあるなか、海外ファンドなどが埋もれた企業価値を探し出そうと躍起になっている。残存者利益や独自技術をテコに、コロナ前を上回る成長を期待できるかが選別の基準になっている。 22日の日経平均株価が2%安と下落する中で、4%高の逆行高となったのが婚礼最大手のテ 脱コロナ銘柄、選別の号砲 中小型株、回復より成長
円急落も買われぬ日本株 株式 4月20日 円の対ドル相場が20年ぶりの安値をつけたにもかかわらず、日本株の動意が薄い。日経平均株価は4月に入り2万6000~2万8000円のボックス圏で推移する。円安が内需に響くとの見方から上げが鈍い自動車株は典型例だ。これから本格化する3月期企業の決算発表によっては株価が急変動するリスクもあり、中長期の投資家は積極的に動けないままだ。 20日の東証業種別では輸送用機器の値上がりが目立った。SUBARUが 円急落も買われぬ日本株