38歳内川と43歳福留、闘志秘め背水のシーズンへ プロ野球 1月12日 チームの中心選手に球団が複数年契約を持ちかけるケースが多い。フリーエージェント(FA)権の行使で去られるのは編成上、大きなマイナス。チーム力を維持したい必死の思いが、好条件を提示してのつなぎ留めに表れる。対照的なのが、チームの中心から外れつつあるベテラン。主力時代では考えられない「冷遇」ぶりに戸惑う選手は少なくない。 2020年にその悲哀を特に味わったのが、長年、ソフトバンクの中心打者として活躍 38歳内川と43歳福留、闘志秘め背水のシーズンへ
「人気のセ」があだ? 埋めがたい「実力のパ」との差 コラム プロ野球 12月13日 「人気のセ、実力のパ」と言われるようになって久しい。当初は、連日の巨人戦のテレビ中継であまねく知名度が上がったセ・リーグ球団とは対照的に、放送が少なく日の当たらないパ・リーグ球団への哀れみからつけられたキャッチフレーズだったように思う。それが、2020年の日本シリーズでソフトバンクが2年連続で無傷の4連勝を果たし、パ・リーグ勢が8年連続でシリーズの覇者に。今や、哀れみの視線を送られるのはセ・リー 「人気のセ」があだ? 埋めがたい「実力のパ」との差
ロッテ・藤原が得た新人王より尊いもの 11月15日 プロ野球のレギュラーシーズン終盤の定番に、タイトルを意識した選手起用がある。今季も、打率がリーグトップの選手の成績が落ちないよう打席に立たせなかったり、逆に本塁打王を争う選手には打席が多く回るよう1番に据えたりと、首脳陣の心憎いばかりの配慮が見られた。タイトルが懸かる一投一打に注目が集まるのはいいとして、チームの勝利を度外視したようなやり方はどうしても緊迫感に欠ける。その点、温情なしに、ただ勝利 ロッテ・藤原が得た新人王より尊いもの
66歳からのダイエット 視野広げる新たな出会い 10月11日 ボディービルダーで、数々の大会で優勝した経験を持つシャイニー薊(あざみ)さんの指導を受け、「あいのりダイエット」という企画に取り組んでいる。9月中旬からの2カ月間で体脂肪率を20%から15%に落とすのが目標だ。 医師をしている息子が何かのセミナーを聴きにいった際、横にいたのがシャイニーさんの知人で、「コラボでダイエット企画をしましょう」と意気投合。66歳のなかでも元気な方の私がやると面白いだろうと 66歳からのダイエット 視野広げる新たな出会い
ウソかまことか、先発投手の「100球限界説」 9月6日 中日の大野雄大が9月1日の広島戦で5試合連続完投勝利をマークした。先発、中継ぎ、抑えの分業制が定着し、一度も完投せずにシーズンを終える先発投手も珍しくなくなった中、これだけの試合を誰の救援も仰がず一人で投げきったのは見事。さらに直近2試合は完封で、まさにエースの働きだ。 ■疲れ知らずだった先人たち 大野への称賛は惜しまないが、かといってさほど驚きを感じないのは、先発完投が当たり前だった時代に私が現 ウソかまことか、先発投手の「100球限界説」
「魔の金曜日」なきパ・リーグの変則6連戦 8月2日 好不調の波は必ずといっていいほど訪れるもので、調子の良い状態がシーズン終盤まで続くことはまずない。中日での現役時代、4月に打率4割5分をマークして月間最優秀選手(MVP)に選ばれたものの、5月は一転して1割台と不調に陥ったことがあった。おおむね1カ月から1カ月半の周期で好調と不調の時期が巡ってくるというのが、自分の経験から導いた法則である。 好調な打者が調子を落とす理由に、よく相手バッテリーのマ 「魔の金曜日」なきパ・リーグの変則6連戦
解説・実況も連係プレー よりよいプロ野球中継へ 7月5日 無観客試合は色々とイレギュラーなことが起きるものだ。6月21日に神宮球場で行われたヤクルト―中日戦で、バックネット裏でラジオの実況アナウンサーが「(捕手が)インコースに構えた」と発した声がグラウンドに届いたと話題になった。歓声やトランペットの音がないことで打球音や捕球音がよく聞こえる中、実況の声までもがよく響くのは盲点だったろう。 この試合で私は、テレビ愛知の解説の仕事で現場にいた。くだんのアナ 解説・実況も連係プレー よりよいプロ野球中継へ
解説動画にありがたい低評価 ファン目線、興味深く 6月7日 今年3月、動画投稿サイトのユーチューブに自分のチャンネル「TAO CHANNEL」を開設した。テレビやラジオではなかなか言えない本音や球界のこぼれ話を織り交ぜながら、私なりの野球の見方を紹介させてもらおうと思ったのが理由だ。 チームごとに今季の戦力分析や展望について話す動画を公開しているが、「2020年横浜DeNAベイスターズの戦力について」と題した動画の評価には驚いた。いわゆる「いいね」を表す 解説動画にありがたい低評価 ファン目線、興味深く
5連続敬遠に抗議の空振り 熱帯びた1982年最終戦 5月5日 新型コロナウイルスの影響であらゆるスポーツの試合が止まり、代わってテレビで過去の好勝負、名場面がよく放送されるようになった。自分の現役時代でも印象深いシーンはいくつかあるが、中日に在籍していた1982年の大洋(現DeNA)とのレギュラーシーズン最終戦もその一つに挙げられる。 この年のセ・リーグの優勝争いはシーズン終盤までもつれ、中日は10月18日の最終戦に勝てば巨人を振り切って優勝、負ければ2位 5連続敬遠に抗議の空振り 熱帯びた1982年最終戦
元選手をコミッショナーに 問われる球界の危機管理 4月9日 新型コロナウイルスの影響で大半の試合が無観客で行われたプロ野球のオープン戦では、球場に響く打球音や捕球音がひときわよく聞こえた。にぎやかな応援の陰に隠れがちだった音の迫力は、テレビ越しに見るファンの人たちにプロのすごさを改めて伝える効果があったように思う。 だが、レギュラーシーズンの開幕が延期され、練習試合も行われなくなった今、その球音さえも耳にすることがなくなった。当初は3月20日とされていた 元選手をコミッショナーに 問われる球界の危機管理