楽天・早川は2桁勝てる? データでみる新人期待値 コラム プロ野球 2月28日 プロ野球のオープン戦が始まる。この時期、ファンの楽しみのひとつが新人の品定めである。「即戦力」の看板を背負って入団してきたルーキーはとりわけ注目される。前評判以上の活躍をする選手がいる一方、プロの洗礼を浴びていきなり壁に当たる選手も多い。今季の「期待の新人」はどの程度当てにできるのか。4球団競合の末、早大から楽天に入団した155㌔左腕、早川隆久を取り上げてみたい。 ドラフト1位で指名されるほどの 楽天・早川は2桁勝てる? データでみる新人期待値
パの野手、セより平均で2歳若い DHが促す新陳代謝 コラム プロ野球 1月26日 このオフ、巨人は2度にわたってセ・リーグに指名打者(DH)制を導入することを提案したが、他球団の賛同を得られなかった。日本シリーズで2年続けてパ・リーグのソフトバンクに惨敗した巨人の危機感は強い。セ・パ格差の一因になっているDH制を採用し、リーグの底上げを図ろうという狙いだ。 DH制により各チームの攻撃力が高まれば、それを抑えようと投手力も向上する。攻守のレベル向上につながる可能性は高まるだろう パの野手、セより平均で2歳若い DHが促す新陳代謝
FA選手はリスクが高い? 野手・投手とも成績低下 コラム プロ野球 12月30日 今年のプロ野球ストーブリーグはフリーエージェント(FA)権を有する選手の動向が耳目を集めた。まだ決着していない選手もいるが、最も注目された山田哲人(ヤクルト)、大野雄大(中日)はFA宣言をせずに残留を決めた。小川泰弘(ヤクルト)、増田達至(西武)は宣言をしたうえで残留する道を選んだ。 梶谷隆幸は井納翔一とともに、DeNAから巨人への移籍を決めた。今季は109試合に出場し、打率3割2分3厘、19本 FA選手はリスクが高い? 野手・投手とも成績低下
ボールでもストライク? 状況で変わるストライクゾーン 11月27日 リプレー検証が定着したプロ野球にあって、いまだに異を唱えることが許されない聖域がある。ストライクとボールのコールだ。ストライクゾーンを明らかに外れていても球審がストライクといえばストライク、真ん中でもボールといえばボールである。納得できないことがしばしばあるのはやむを得ない。審判はときに誤り、ストライクゾーンは状況によっても変わるのだ。 米大リーグでは全球場にレーダーやカメラを駆使したボールの追 ボールでもストライク? 状況で変わるストライクゾーン
名将の条件は「動かざること山のごとし?」 10月30日 プロ野球ペナントレースはソフトバンクが3年ぶりのリーグ優勝を決め、巨人も10月28日現在で2連覇を目前にしている。新型コロナウイルスで大幅に開幕が遅れ、試合数の減少に過密スケジュールと異例のシーズンとなったが、セ・パともに本命は強かった。 巨人の原辰徳監督は監督通算14年目で9度目のリーグ優勝となる。今季は通算勝利数で大先輩の川上哲治氏(1066勝)、長嶋茂雄氏(1034勝)を抜き去った。108 名将の条件は「動かざること山のごとし?」
好調ダル・菅野 「ピッチバリュー」が示す変身 9月25日 米大リーグ、カブスのダルビッシュ有が投手最高の栄誉であるサイ・ヤング賞候補に挙がる活躍を見せている。賞の行方はライバルを含めた残りの登板に懸かってくるが、受賞となれば日本人選手初の快挙だ。低迷していた近年と何が変わったのか。データからは明確な変化がみてとれる。(今季の記録は9月23日終了時点) ■ダル、変化球が増え直球の球速もアップ 顕著なのは球種別の投球割合である。データサイト「FANGRAPH 好調ダル・菅野 「ピッチバリュー」が示す変身
手に汗握る野球のヤマ場 数値で分かる「緊迫度」 8月30日 1点差の九回2死満塁では一つのストライク、一つのアウトが明暗を分ける。手に汗握り、しびれ、固唾をのんで見守るヤマ場は野球観戦の醍醐味だ。では、一発出れば逆転サヨナラという3点差の九回2死満塁と、勝利投手の権利が懸かる1点差の五回2死満塁ではどちらのアウトがどれだけ重いのか。「緊迫度」を数値で測る手法を紹介しよう。 ■勝利確率、長い目でみれば一定の数値に ベースになるのは「勝利確率」である。特定の点 手に汗握る野球のヤマ場 数値で分かる「緊迫度」
相次ぐ逆転負け…投手の必勝リレーに正解はあるか 7月30日 4分の1を過ぎたプロ野球ペナントレースでリリーフ投手の不調が目立っている。勝ちパターンに持ち込んだチームの投手リレーが崩れ、逆転負けするケースが相次いでいる。26日にはDeNAが八回以降、広島に6点差をひっくり返された。大洋時代以来、69年ぶりの大逆転負けだという。過密日程の今シーズン、投手の運用方法に"正解"はあるのだろうか。(今季データは28日終了時点) 特に深刻なのがセ・リーグだ。五回終了 相次ぐ逆転負け…投手の必勝リレーに正解はあるか
鳴くまで待とう新助っ人 見切るのはまだ早い 6月29日 待ちに待ったプロ野球が開幕した。試合日程が過密になる今季は外国人選手の1軍登録枠が4人から5人に増え(ベンチ入り枠は4人)、いつにも増して助っ人の出来がペナントレースを左右しそうだ。 ファンやマスコミは新外国人の当たり外れを巡り、早くも一喜一憂している。中でも目まぐるしいのは阪神のジャスティン・ボーアだろう。米大リーグ通算92本塁打の看板を引っ提げて来日した4番候補は春先の実戦では振るわなかった 鳴くまで待とう新助っ人 見切るのはまだ早い
代表格はイチローに長嶋 「勝負強さ」の正体は 5月19日 「勝負強い打者」と聞いて思い浮かべるのは誰だろうか。2009年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝で十回2死から飛び出したイチローの勝ち越し打は日本中を熱狂させた。オールドファンなら天覧試合でサヨナラ弾を放った長嶋茂雄が脳裏に焼き付いているかもしれない。値千金の一打を生む「勝負強さ」について考えてみたい。 「勝負強い」とはどのような資質だろうか。すぐに思い浮かぶのは「ここぞのチャン 代表格はイチローに長嶋 「勝負強さ」の正体は