プロサッカーの持つ意義とは コロナ、変化の契機に コラム サッカー 12月31日 コロナ禍の今年はスポーツの、特にプロサッカーの持つ意義について、いろいろ考えさせられた1年だった。 僕が日本リーグでプレーした頃、お客さんはいなくて当たり前。1993年にJリーグがスタートし、スタンドが大勢の観客で膨れ上がった時は猛烈に感動した。試合はお客さんの熱気とともに作り上げていくもの。そんな原点を感謝の念とともに、今を生きるJリーガーが再確認したのなら、このつらい1年も無駄ではなかったと プロサッカーの持つ意義とは コロナ、変化の契機に
欧州2連戦でみえた サッカー代表強化の新しい道 10月23日 サッカー日本代表の試合を久しぶりに見て、欧州で活動する選手だけで編成されたチームが欧州で代表戦を行う利点をあらためて実感した。オランダでカメルーン、コートジボワールと戦った今回、純粋に強化の点から考えるとメリットは非常に多かった。 まず選手のコンディションがいい。対戦相手も欧州で活動する選手で編成できた。移動も時差ボケもなく、普段と変わらぬ状況でお互い試合ができれば内容が濃くなるのは当然。これは 欧州2連戦でみえた サッカー代表強化の新しい道
日本のSBのイメージ変えた 内田の知見を生かそう 9月18日 Jリーグ鹿島の内田篤人が引退した。「早過ぎる」というのが僕の率直な感想だ。 内田と今季はマルセイユでプレーする長友佑都は、日本のサイドバック(SB)のイメージを変えてくれたように思う。右の内田は知的に、左の長友は野性的に。このコントラストは長年、日本代表の魅力であり武器だった。 2010年に移籍したドイツのシャルケで、欧州チャンピオンズリーグ4強という日本人選手未踏の地に内田は踏み込んだ。その後 日本のSBのイメージ変えた 内田の知見を生かそう
若手選手よ、久保を見ろ 同世代のけん引役に 8月14日 再開したJリーグが今、直面する悩みの一つがPCR検査の頻度だろう。現行の2週間に1回をドイツ・ブンデスリーガのように毎週に増やせば、チェックの網の目はより細かくできる。深刻化する新型コロナウイルスのまん延を見れば、検査を必要とする人が他に急増していることも分かる。費用対効果を含め、そのあたりのバランスをどう取るかは本当に難しい。 検体採取から判定までのスピードを上げるのも大事になる。Jリーグが速 若手選手よ、久保を見ろ 同世代のけん引役に
コロナ禍でのJ1再開、いつでも勝利を目指して 7月10日 約4カ月のブランクを挟んでJリーグ1部(J1)が先週再開した。2月末に中断が決まったとき、ここまで再開に時間がかかるとは思いもしなかった。こうなったら最後まで無事に走り抜けてほしい。再び中断となったら選手は気落ちし、ピークをどこにどう持っていけばいいか、本当に分からなくなるだろう。 再開後も自分たちで制御できないことが山ほど降りかかるに違いない。だからこそ選手には目の前のことに集中してほしいと思 コロナ禍でのJ1再開、いつでも勝利を目指して
Jリーグ、12月まで長い道程…クラブ力が問われる 6月5日 プロ野球に続きJリーグもJ2とJ3が6月27日、J1が7月4日に試合を始める。油断は禁物だが、少し明るい先が見えてきた気はする。 ドイツは一足早く5月16日にリーグを再開させた。6月中旬には英国、スペイン、イタリアも続く予定だ。ある意味、欧州の方が「ゴール」が見える分、再開を決断しやすかったのかもしれない。新型コロナウイルスの検査と隔離を徹底、1カ月半ほど耐えて残り試合を消化すれば、シーズンを完 Jリーグ、12月まで長い道程…クラブ力が問われる
ルーキーたちへ 先回りは益なし、今できること全力で 5月1日 中大を出た私が三菱重工(現浦和レッズ)に入社したのは平成元年(1989年)の春、バブル経済の絶頂期だった。就職は売り手市場で終身雇用、年功賃金といった日本的雇用慣行がぴかぴかに輝いていた。ドイツのボルシアMGへの短期留学なんて話も用意されていたくらい。 しかし、入ってみたら様子が違う。当時の日本リーグは秋春制で入社間もない89年4月、住友金属(現鹿島)に引き分けた三菱が初めて2部に落ちる試合を目 ルーキーたちへ 先回りは益なし、今できること全力で