厚底シューズの恩恵を生かす 理想のフォームとは コラム その他スポーツ 12月15日 厚底シューズによるマラソンや長距離の好記録が続出しています。世界陸連からはロードレース、トラックレースそれぞれに使用するシューズの規定が設けられ、ソール(靴底)の厚さと使用の可否がリストとして公開されるまでになりました。衰えを知らないブームの中、今回は厚底シューズの機能とそれを生かすフォームについて考えてみたいと思います。 まず、ランニング中の足運び動作の解釈を2つ提示します。 「接地点(足・シ 厚底シューズの恩恵を生かす 理想のフォームとは
骨盤は走りの起点 固まった腰回りをほぐそう 10月16日 ランニング中の脚の動きについて、多くの方が抱く誤ったイメージは、前に進もうという気持ちが前面に出すぎるあまり、2本の脚を棒のように前後方向に振って進もうとすることです。きつくなってきたときには「ももを上げよう」「地面を蹴ろう」と脚(=棒)に意識が向かいがちです。「どこが間違っているの?」と思われる方がほとんどだと思います。理想的な動きではないことを説明していきます。 ■重心 立ったときの人の重心は 骨盤は走りの起点 固まった腰回りをほぐそう
歩かなくなっていませんか? 今こそ脚づくりを 8月27日 コロナ禍により、既に進みつつあったリモートワークに勢いが増し、人が移動することがなくても済ませられる方向に生活スタイルは変わりつつあります。私が代表を務めるニッポンランナーズの会員には、出社日でなくなったために、金曜夜に神宮外苑で行われるクラブの定期練習会に参加しにくくなってしまった方がいます。一方で、在宅勤務が増えたことで、走る時間を確保しやすくなった方も多くいます。 ■ランニングは不要にあらず 歩かなくなっていませんか? 今こそ脚づくりを
社会との共生、そのうえで…コロナ下のマラソン考 7月3日 緊急事態宣言が解除され、ニッポンランナーズでは段階的にランニング練習会を再開しました。仲間と会えた喜びを抑え、近づきすぎることなく、適度な間隔を保って走っています。今回は大会開催について思うことと、ランニングへの向き合い方についてお話しさせていただきます。 ■役員から医療関係者、開催に関わる人たち エントリーはおおむね大会の半年前ごろに始まりますが、11月以降の人気大会が中止を決めていたり、開催判 社会との共生、そのうえで…コロナ下のマラソン考
AIコーチにできない指導 仲間と走れぬ今、思うこと 5月7日 「オレンジジュースのプールに長くつかっていると、自分がオレンジジュースを好きだったことを忘れてしまう」。競技に集中させてもらえる今の時間がどれほど貴重か。ただ「こなす」ことに終始しないための戒めとして、大学の恩師がかけてくれた言葉です。緊急事態宣言からニッポンランナーズの全ての活動は休止となっています。ランニングライフ、クラブでの交流がどれだけかけがえのない習慣だったのか。メンバーもスタッフも強 AIコーチにできない指導 仲間と走れぬ今、思うこと
東京マラソン走れず…様々な思い乗り越え、前向きに 3月11日 3月1日午前9時10分、東京マラソンのスタート。都庁前に整列するランナーの塊は、例年とは大きく異なり、とてもコンパクトなものでした。天気は快晴で、昨年大会の冷たい雨とはまるで対照的。トップランナーと一緒に走りたかった――。そんな思いでテレビ画面を眺めていたランナーはたくさんいたことでしょう。 大会から遡ること約2週間の2月17日に、一般ランナーの参加を取りやめ、マラソンエリートおよび車いすエリー 東京マラソン走れず…様々な思い乗り越え、前向きに
腕はどこから生えている? 腕振り、脚運びのために 1月5日 2020年、オリンピックイヤーの幕開けです。この節目にいま一度、無理のない美しいフォームの体得を目指してみてください。日ごろ私は効率の良い走り方のポイントを骨盤、肩甲骨、姿勢の3要素と捉え、それぞれの頭文字を取って「こけし」とアドバイスしています。今回は「け」にスポットを当て、肩甲骨と腕振りの関係を考えてみましょう。 初心者はもちろん、本や雑誌でコツを読まれている方も含めて、全体の半数を下回らな 腕はどこから生えている? 腕振り、脚運びのために
マラソンの成否のカギ、尺度の引き出しにあり 11月5日 目標の大会を控えた方が多い季節です。ランナーにはきちょうめんで、メニューを予定通りにこなしたい方がとても多いという印象を受けます。予定を変えざるをえない状況に出くわした際、強いストレスを抱えてしまいがちです。緊張が伴う調整期にはその傾向が強くなります。今回は、ランナーとして自分をどう保つかについて考えてみたいと思います。 ■外的コンディションが整わないとき 今年の夏は猛暑が続きました。これからの季 マラソンの成否のカギ、尺度の引き出しにあり
市民ランナーの生きがい、「習う」から「支える」へ 9月12日 私が理事長を務めるニッポンランナーズ。設立の起源は女子実業団チーム、リクルートランニングクラブの2001年9月30日の休部まで遡ります。休部の理由は存在意義。「『リクルート』という社名を胸につけて走ることにどれだけの存在意義があるのか?」と会社に問われたという金哲彦監督の説明は忘れません。その先の選択肢がいくつかあった中で、新しいスポンサー企業を探せたとしても、同じことが繰り返されるかもしれない 市民ランナーの生きがい、「習う」から「支える」へ
魅力大きいランニング 苦しさの奥に生きがい・喜び 7月3日 今回はランニングの技術論から離れ、生活におけるランニングの役割について書きたいと思います。プレーヤーの人数制限がある競技と異なり、ランニングの大会は制限時間こそありますが、エントリーを済ませれば誰もが開催日に確実に出場できる点で平等だと感じます。走り切ったら終了。延長や短縮はありません。 対戦型競技やチームスポーツではレベルや年齢の差を考慮する必要がありますが、ランニングは合宿や泊まりがけレース 魅力大きいランニング 苦しさの奥に生きがい・喜び