室伏由佳さんが伝える競技経験 その「鉄学」とは Tokyoオリパラ 2月5日 2004年アテネ五輪に出場した室伏由佳さん(42)は、その後も円盤投げとハンマー投げの投てき2種目で活躍した。合わせて日本選手権17回優勝という成績は、「アジアの鉄人」と呼ばれた父、重信(74)、五輪金メダリストの兄、広治(45)に勝るとも劣らない。だが競技生活は常にケガと病気を抱えながらのものだった。現在、由佳は順天堂大学の講師を務めるなど、現役時代のつらくも貴重な経験を伝えようと活動している 室伏由佳さんが伝える競技経験 その「鉄学」とは
一家で五輪出場の室伏由佳さん ケガ・病気が襲う Tokyoオリパラ 1月29日 中京大学4年生のシーズン終了後、室伏由佳(42)はハンマー投げに挑むことを決意する。指導する父、重信(74)は技術だけでなく精神面でも娘を支えた。そして本格的に練習を始めてからわずか5年で2004年アテネ五輪への出場を果たす。兄、広治(45)を含めて一家3人で臨んだ五輪で、さらなる努力を誓った由佳だったが、ケガと病気が立ちはだかった。(前回は「ハンマー投げに挑む室伏由佳さん 父は待っていた」) 一家で五輪出場の室伏由佳さん ケガ・病気が襲う
ハンマー投げに挑む室伏由佳さん 父は待っていた Tokyoオリパラ 1月22日 室伏由佳(42)は中京大学時代、円盤投げで日本ジュニア記録を樹立し、日本インカレで優勝するなど実績を重ねた一方、自己ベストが更新できず伸び悩んだ。同じ大学で指導する、「アジアの鉄人」と呼ばれた父、重信(74)に反発し我流でトレーニングを続けていたが、深刻なスランプを抜け出すため、ついに父の指導を受けようと決める。重信は娘をずっと見守り、自分から問いに来る日を待っていた。父の指導を受けると、由佳は ハンマー投げに挑む室伏由佳さん 父は待っていた
鉄人の娘・室伏由佳さん、我流で投てき続けた理由 Tokyoオリパラ 1月15日 投てき種目を選んで中京大学に進学した室伏由佳(42)は、ハンマー投げのレジェンドである父、重信(74)、兄、広治(45)と、名だたるアスリート一家の一員として望まない注目を浴びる日々に苦しんだ。実力も経験も十分でなかったために、同じ大学で指導する父が隣にいるというのに、アドバイスをいっさい受けず、それどころか反発した。周囲がうらやむ環境とは裏腹に、「鉄人の娘」、「広治の妹」と属性で語られる苦悩に 鉄人の娘・室伏由佳さん、我流で投てき続けた理由
室伏由佳さん、投てき「鉄人一家」に生まれた苦悩 Tokyoオリパラ 1月8日 陸上競技で円盤投げとハンマー投げの投てき2種目を専門にする選手は世界でも珍しい。室伏由佳(42)は極めて難しいキャリアに挑み続け両種目で日本記録を樹立した選手だ。ハンマー投げで「アジアの鉄人」と呼ばれた父、重信(74)、五輪金メダリストの兄、広治(45)に隠れがちだが、2004年アテネ五輪に出場した実績を持つ。ただ競技生活はケガや病気との闘いでもあった。2度目の五輪出場は果たせず、12年に引退。 室伏由佳さん、投てき「鉄人一家」に生まれた苦悩
海外での指導で見つめ直した柔道 東京五輪に生かす Tokyoオリパラ 12月4日 柔道女子48キロ級の福見友子(34)は、崖っぷちからの大逆転で2012年ロンドン五輪の出場を果たした。だが、女王・谷亮子(44、旧姓・田村)が5大会にわたって守り続けたメダルを逃してしまう(5位入賞)。翌13年引退し、指導者の道に進む。最終回は日本女子代表のコーチとして20年東京五輪を迎える福見の心情を届ける。(前回は「同じ相手に3連敗 『負ける覚悟』から柔道伸びる」) ◇ ◇ ◇ 12年 海外での指導で見つめ直した柔道 東京五輪に生かす
同じ相手に3連敗 「負ける覚悟」から柔道伸びる Tokyoオリパラ 11月27日 柔道家、福見友子(34)は2007年世界選手権の会場で、ライバル・谷亮子(44、旧姓・田村)の優勝を見届け涙を流した。改めて谷の強さを感じ、オリンピックでの金メダルを目指してさらに厳しい稽古に臨む。今回は若手の台頭で12年ロンドン五輪の代表争いが激しくなるなか、崖っぷちに追い込まれながらも夢を諦めない日々をつづる。(前回は「柔道のきっかけは谷亮子さん 20年続いた巡り合わせ」) ◇ ◇ ◇ 同じ相手に3連敗 「負ける覚悟」から柔道伸びる
柔道のきっかけは谷亮子さん 20年続いた巡り合わせ Tokyoオリパラ 11月20日 柔道女子日本代表でコーチを務める福見友子(34)が柔道に興味を持つきっかけは1992年バルセロナ五輪だった。女子の柔道を伝えるテレビの画面に目を奪われたという。そこで最も輝いていたのは、その後幾度となく福見の前に立ちはだかる谷亮子(44、旧姓・田村)だった。今回は福見が、48キロ級で君臨し続けた女王・谷との関わりの中で成長していく姿を描く。(前回は「ママでも五輪コーチ YAWARAちゃんに2度勝 柔道のきっかけは谷亮子さん 20年続いた巡り合わせ
ママでも五輪コーチ YAWARAちゃんに2度勝った柔道家 Tokyoオリパラ 11月13日 女子柔道48キロ級には長い間、世界に君臨した選手がいた。「YAWARAちゃん」こと谷亮子(44、旧姓・田村)だ。世界選手権を7度制し、五輪では5大会連続でメダルを獲得した。福見友子(34)は、その谷に2度勝利した唯一の選手だ。だが、ようやく出場した2012年ロンドン五輪は、「金メダル確実」と言われながらメダルに届かなかった。翌13年に引退し、指導者の道に。結婚して母親となった現在、JR東日本柔道 ママでも五輪コーチ YAWARAちゃんに2度勝った柔道家
24年ぶりに挑む2度目の五輪 代表GKに託すもの Tokyoオリパラ 10月9日 サッカーの五輪代表と日本代表でゴールキーパー(GK)コーチを務める下田崇(43)の指導者として始まりは小学生が相手だった。初めてのサッカー教室は走り回る子どもたちに教えることができず、ぼう然としてしまう。だがコーチになって6年後には東京五輪世代の代表コーチに選ばれる。今回は選手だった1996年アトランタ五輪から24年を経て指導者として東京五輪を迎える下田の心情をつづる。(前回は「Jリーグ広島で正 24年ぶりに挑む2度目の五輪 代表GKに託すもの