強気な英国外交、米欧との間に隙間風 ヨーロッパ 7月25日 「ボレグジット(Borexit)」。7日のボリス・ジョンソン英首相の辞任表明後、ドイツ最大のタブロイド紙ビルトの電子版は「Brexit(英国の欧州連合=EUからの離脱)」を引き合いに皮肉った。 EUはジョンソン首相に離脱問題で振り回された。離脱条件を決める交渉では、ジョンソン氏は常に双方の経済を人質にとる「合意なき離脱」の可能性をちらつかせてEUを揺さぶった。 今年6月には英EU間の離脱協定に含 強気な英国外交、米欧との間に隙間風
英国のインフレ率、欧州で突出 EU離脱があだに Think! ヨーロッパ 7月21日 「ブレグジット」(英国の欧州連合=EUからの離脱)を叫び続けてきたボリス・ジョンソン英首相が、在任約3年で辞意表明に追い込まれた。独特な風貌と豪快な性格で異彩を放ったジョンソン氏は英国に何を残したのか。 「Hasta La Vista Baby(また、会おうぜ、ベイベー)」。ジョンソン氏は20日、首相として臨んだ最後の党首討論を映画「ターミネーター」シリーズの名セリフで強気に締めくくった。討論で 英国のインフレ率、欧州で突出 EU離脱があだに
英後任首相、スナク氏とトラス氏が決選へ Think! ヨーロッパ 7月21日更新 【ロンドン=中島裕介】辞意を表明したジョンソン英首相の後任を選ぶ与党・保守党の党首選は20日、候補者を絞り込む保守党議員による5回目の投票が行われ、スナク前財務相とトラス外相が決選投票に進んだ。この後、16万人超の一般の保守党員による郵便投票を経て9月5日に新党首が発表される。2候補は物価高騰や、亀裂が深まるEU外交などの難題を争点に論戦を重ねる。 スナク氏が勝てば英国史上初のアジア系首相が、ト 英後任首相、スナク氏とトラス氏が決選へ
[FT]英国サッカー場人工芝に有害物質 EUより規制緩く ヨーロッパ FT 7月15日 英国政府は、サッカーグラウンドなどの人工芝の製造に用いられる「ゴムチップ」を含む多くの有害化学物質について、欧州連合(EU)の新規制を適用しないことを発表した。 環境保護団体や公衆衛生の専門家らは、この決定によって英国とEU加盟諸国との間に「溝」が生じ、人の健康や環境に悪影響を及ぼすおそれのある化学物質に対する英国の規制はEUより甘いものになりかねないと危惧する。 ■EUよりも少ない規制対象物質 [FT]英国サッカー場人工芝に有害物質 EUより規制緩く
[FT]英国の首相選び、税制・成長に軸 ロバート・シュリムズリー ヨーロッパ FT FT commentators 7月13日 英国史上最も型破りな首相でさえ、英国の民主主義の慣習にはあらがえなかった。もっとも、その慣習を限界ぎりぎりまで試した。ジョンソン首相は6日夜、権威が失墜しているにもかかわらず辞任を拒んだ。 トランプ前米大統領のように権力の座に居座ろうとする事態に陥るのではないかと懸念する声もあったが、最後には統治機構が勝った。首相の抵抗は2日足らずしか続かなかった。3年弱の騒々しい日々を経て、ジョンソン時代は正 [FT]英国の首相選び、税制・成長に軸
英後任首相レース、候補乱立 対EU強硬路線継続が争点 Think! ヨーロッパ 7月10日更新 【ロンドン=中島裕介】辞任を表明したジョンソン英首相の後任を決める与党・保守党の党首選は候補者が乱立し、本命不在の混戦が必至の情勢だ。10日昼の時点で、9人が名乗りをあげた。主要な候補はロシアへの厳しい姿勢を継続する方針とみられ、2020年1月末に離脱した欧州連合(EU)への強硬姿勢を続けるかが党首選の争点となりそうだ。 与党・保守党は11日にも党首選の日程を発表する。英メディアは9月に新首相が 英後任首相レース、候補乱立 対EU強硬路線継続が争点
[FT]ジョンソン首相辞任表明 後継うかがう有力6候補 ヨーロッパ FT 7月8日 ジョンソン英首相が7日に辞任を表明し政局が混沌とする中、与党保守党内では後任候補選びが水面下で始まっている。 政権の主要メンバーのうち何人かは同僚議員と飲食を共にしながら、後継争いに向けて支持を訴えた。後任の首相を決める保守党党首選には次の6人の有力候補の出馬が見込まれるが、それ以外にも次期政権での主要ポストを狙って多くの実力者が立候補の機会をうかがっている。 リズ・トラス外相(46) 201 [FT]ジョンソン首相辞任表明 後継うかがう有力6候補
ジョンソン英首相が辞任表明 不祥事相次ぎ閣僚離反 新型コロナ Think! ヨーロッパ 7月8日更新 【ロンドン=中島裕介】ジョンソン英首相は7日、「新しいリーダーを選ぶプロセスを始めるべきだとの意見に同意した」と述べ辞任を表明した。首相官邸前で記者団に語った。新型コロナウイルス対策の行動規制下でのパーティー開催問題など政権の不祥事が相次いだことで、閣僚らが大量に離反し続投が困難になっていた。 ジョンソン氏は後任を選ぶ与党・保守党の党首選の日程が来週に示されると表明した。新党首の選出までは首相の ジョンソン英首相が辞任表明 不祥事相次ぎ閣僚離反
「権力しがみつき失脚」 欧米紙、ジョンソン氏に厳しく ウクライナ侵攻 ヨーロッパ 7月8日 【ニューヨーク=大島有美子】ジョンソン英首相が7日に辞意を表明したことを欧米紙はトップ級の扱いで報じた。「必死に権力にしがみついたが、米トランプ前大統領と同様にしがみつくほど失脚していった」(英エコノミスト誌)。ジョンソン氏に対して手厳しい論評が目立った。後任に求められることとしてブレグジット(英国の欧州連合離脱)からの軌道修正やウクライナ支援継続などが挙がった。 「英国が再出発する機会だ」。米 「権力しがみつき失脚」 欧米紙、ジョンソン氏に厳しく
「分断」深めた剛腕の3年 ジョンソン英首相辞任へ 赤川 省吾 Think! ヨーロッパ 編集委員 7月7日更新 ジョンソン英首相が7日、辞任を表明した。3年間の在任中、英国は半世紀ぶりに欧州統合の枠組みから抜け、対ロシア・対中国で強硬路線に転じた。一方、英北部スコットランドでは独立運動に火が付いた。英国と欧州の分断を深めた政権として戦後英国史に刻まれることになるだろう。 6月の主要7カ国(G7)首脳会議で、ジョンソン氏の発言が波紋を呼んだ。「いま問題を解決しようとすれば状況はさらに不安定になる」。こう言っ 「分断」深めた剛腕の3年 ジョンソン英首相辞任へ