バイデン外交始動 中国・北朝鮮包囲網へ協調重視 バイデン政権 北米 中国・台湾 朝鮮半島 1月23日 バイデン米大統領は22日、カナダやメキシコの首脳と電話協議し、外交を本格スタートさせた。アジアでは中国や北朝鮮による挑発行動の阻止へ包囲網の構築をめざす。強硬姿勢を維持しつつ、国際協調重視へカジを切る。バイデン氏が副大統領を務めたオバマ政権は衝突回避を優先して「弱腰外交」との批判も浴び、結局は中国の強権大国化や北朝鮮の核開発を防げなかった。その教訓を生かせるかが課題だ。 米ホワイトハウスに バイデン外交始動 中国・北朝鮮包囲網へ協調重視
「北朝鮮は深刻な脅威」 米大統領報道官、日韓と連携 バイデン政権 北米 朝鮮半島 1月23日 【ワシントン=永沢毅】サキ米大統領報道官は22日の記者会見で、北朝鮮の核・ミサイル問題について「世界の平和と安全保障にとって深刻な危機だ。世界の核不拡散体制を傷つけている」と表明した。日本や韓国などの同盟国と連携してこれまでの政策を検証し、新たな戦略をまとめる意向を示した。 サキ氏は「米国は日本と同じように北朝鮮抑止に重大な関心がある」と強調。「米国民と同盟国を安全 「北朝鮮は深刻な脅威」 米大統領報道官、日韓と連携
韓国、迫られる同盟重視 各国が対米外交転換へ バイデン政権 朝鮮半島 中東・アフリカ 1月21日 ジョー・バイデン氏が米国の新大統領に就任したのを受け、各国の指導者からは今後の対米関係に期待する声などが相次いだ。米国第一主義を掲げて各国と対立する場面も目立ったトランプ前大統領の時代が終わり、各国は外交関係転換へ動く。 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は21日、バイデン新政権の発足にあわせて開催した国家安全保障会議(NSC)で「韓米同盟をより包括的かつ互恵的な責任同盟に発展させていく」と強 韓国、迫られる同盟重視 各国が対米外交転換へ
文政権、康外相を交代 北朝鮮に配慮か 朝鮮半島 1月20日 【ソウル=恩地洋介】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は20日、康京和(カン・ギョンファ)外相の後任に鄭義溶(チョン・ウィヨン)前国家安保室長を指名した。米韓同盟を重んじ訪朝経験もある鄭氏に、米朝交渉の再開に向けた調整を期待する。康外相は先月、発言を巡って北朝鮮から非難を受けていた。 鄭氏は国会の聴聞会を経て就任する。2017年の文政権発足から外交安保の司令塔である国家安保室長を3年余り務めた 文政権、康外相を交代 北朝鮮に配慮か
北朝鮮が最高人民会議 金正恩氏は欠席 Think! 朝鮮半島 1月18日 【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の朝鮮中央通信は18日、国会に相当する最高人民会議が17日に平壌で開かれたと報じた。先の朝鮮労働党大会で金正恩(キム・ジョンウン)総書記が報告した国家経済発展5カ年計画に関する法令を採択した。金正恩氏は出席せず閉会した。 最高人民会議の開催は2020年4月以来。金正恩氏は19年から代議員に選ばれておらず、同年8月の同会議から出席は確認されていない。 金正恩氏の直属機関で 北朝鮮が最高人民会議 金正恩氏は欠席
北朝鮮、米国に軍事力誇示 ICBM公開せず配慮も 北米 朝鮮半島 1月15日更新 【ソウル=恩地洋介】北朝鮮は14日夜、平壌で3カ月ぶりの軍事パレードを開いた。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などの新型兵器を公開し、米国のバイデン新政権に向けて軍事力を誇示する狙い。ただ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)は公開しないなど米国を過度に刺激しすぎないようにする配慮もにじんだ。 朝鮮中央テレビは15日、パレードの録画を放映した。朝鮮労働党創建75年に合わせて開催した2020年10月と 北朝鮮、米国に軍事力誇示 ICBM公開せず配慮も
軍事パレード分析、米韓と連携 防衛相 政治 1月15日 岸信夫防衛相は15日の記者会見で、北朝鮮による14日の軍事パレードの分析で米国、韓国と連携する方針を示した。公開された複数の弾道ミサイルについて「必要な情報収集を進める」と話した。「パレードという形で北朝鮮の軍事力を誇示する動きだと理解している」と 軍事パレード分析、米韓と連携 防衛相
北朝鮮が軍事パレード 金正恩氏が閲兵 朝鮮半島 1月15日更新 【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の朝鮮中央通信は15日、第8回朝鮮労働党大会の記念行事として14日夕に平壌の金日成広場で軍事パレードを実施したと伝えた。金正恩(キム・ジョンウン)総書記が閲兵し、新型とみられる潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などを公開した。 軍事パレードは党創建75年にあわせて実施した2020年10月10日以来となる。約3カ月の短期間での実施は異例で、20日に発足する米国のバイデン新 北朝鮮が軍事パレード 金正恩氏が閲兵
北朝鮮、核増強路線へ回帰 党大会が閉幕 北米 朝鮮半島 1月13日 【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の第8回朝鮮労働党大会が12日に閉幕した。党総書記に就いた金正恩(キム・ジョンウン)氏は、核を増強する路線に回帰する方針を明確にした。米国に強硬姿勢を示しながら、中国とは友好関係を維持する。ミサイル発射実験を再開すれば、日本の安全保障には大きな脅威となる。 「総書記の重責に、重たい心を禁じ得ない。使命感を自覚し決死奮闘を厳粛に宣誓する」。党大会最終日の12日、金正恩氏は 北朝鮮、核増強路線へ回帰 党大会が閉幕
[社説]北朝鮮再建の道は非核化のみ 社説 1月12日 北朝鮮が5年ぶりに開いた朝鮮労働党大会は実権を握って10年目に入った金正恩委員長の苦境を映しだした。体制の強化をめざし、父と祖父と同じ総書記の座に就くとともに、軍事力増強や経済の自力更生を打ちだした点は復古的で内向きの危うさがある。 金正恩氏は前回大会で決めた経済目標について「ほぼ全ての分野で甚だしく未達だった」と不振を認めた。北朝鮮には深刻な生産力不足という構造問題がある。そこに国際社会からの [社説]北朝鮮再建の道は非核化のみ