トルコ中銀が4・75%利上げ 新総裁で金融政策「正常化」期待 中東・アフリカ 11月19日 【イスタンブール=木寺もも子】トルコ中央銀行は19日、金融政策決定会合を開き、主要な政策金利の1週間物レポ金利を4.75%引き上げ、年15%にすると決めた。7日に就任したアーバル新総裁の下で大幅な利上げに踏み切ったことで、同国の金融政策が正常化するとの期待が高まり、通貨リラは買われた。 リラの対ドル相場は発表後、前日比で一時2.5%上昇した。 トルコでは今月、財務相と中銀総裁が相次いで交代した。 トルコ中銀が4・75%利上げ 新総裁で金融政策「正常化」期待
トルコ金融政策正常化、利上げが試金石 19日に決定会合 中東・アフリカ 11月17日 【イスタンブール=木寺もも子】トルコの通貨リラが急反発している。財務相と中央銀行総裁が相次いで交代したことで不透明だった金融政策が「正常化」し、19日の金融政策決定会合で大幅な利上げが決まるとの観測が背景にある。ただ、金利を悪と断じるエルドアン大統領が介入する態勢が変わらない限り、中長期の通貨安定は見通せない。 「苦い薬でも必要なら飲む」。エルドアン氏は11日、経済政策についてこう語り、投資家と トルコ金融政策正常化、利上げが試金石 19日に決定会合
トルコ大統領、財務相の辞任を承認 中東・アフリカ 11月10日更新 【イスタンブール=木寺もも子】トルコ大統領府は9日、8日夜に自身のインスタグラムで辞意を表明した娘婿のアルバイラク財務相について、エルドアン大統領が辞任を認めたと明らかにした。10日未明の官報によると、後任は開発相などを務めたリュトフィ・エルバン氏に決まった。 大統領府が声明を発表したのはアルバイラク氏の突然の辞意表明から丸1日がたった後で、エルドアン氏は日中の演説ではこの問題に言及しなかった。 トルコ大統領、財務相の辞任を承認
トルコ通貨が急反発 財務相の辞任表明で 中東・アフリカ 11月9日 【イスタンブール=木寺もも子】トルコ通貨リラ相場が9日、対ドルで急反発した。リラ安を容認する発言をしていたアルバイラク財務相が8日に辞意を表明し、政策変更の兆候だとの観測が浮上したためだ。7日には同氏の意向を受けていたとみられる中央銀行総裁が更迭されていた。金融政策の行方は不透明だ。 アルバイラク氏の辞意表明を受け、9日の外国為替市場では朝方からリラが買われた。その後、中銀のアーバル新総裁が「物 トルコ通貨が急反発 財務相の辞任表明で
トルコ財務相が健康理由に辞意表明 エルドアン氏娘婿 中東・アフリカ 11月9日更新 【イスタンブール=木寺もも子】トルコのアルバイラク財務相(42)が8日、自身のインスタグラムで辞意を表明した。「健康上の理由」と説明している。エルドアン大統領の娘婿である同氏は政権内で強い権力を振るっているとされ、辞任すればトルコの経済政策や内政に大きな影響を与える可能性がある。 エルドアン氏は8日夜時点で辞任を認めるかなどのコメントをしていない。アルバイラク氏に近い関係者は取材に対し、インスタ トルコ財務相が健康理由に辞意表明 エルドアン氏娘婿
トルコ際立つ対外強硬、支持率上昇狙う 代償は経済に 中東・アフリカ 11月5日 【イスタンブール=木寺もも子】トルコのエルドアン政権の強硬外交が際立っている。欧州で高まる「反イスラム」批判の急先鋒(せんぽう)に立ち、東地中海から北アフリカ、コーカサスまで紛争介入などを通じて影響圏拡大に動く。 こうした姿勢は国民の支持つなぎ留めにつながるが、欧米に加えロシアや中東アラブ諸国との摩擦を生んでいる。対外関係の悪化が嫌気され通貨リラは最安値更新を続ける。経済や国民生活が代償を負う構 トルコ際立つ対外強硬、支持率上昇狙う 代償は経済に
トルコリラ5日連続最安値を更新 トランプ氏苦戦が重荷 中東・アフリカ 10月31日更新 【イスタンブール=木寺もも子】トルコリラが急落している。30日まで5日連続で対ドルの最安値を更新し、1週間で約5%下げた。米欧との亀裂が広がる中、対トルコ制裁に反対してきたトランプ米大統領の再選が確実視されていない点も市場の懸念を招いている。 リラは週初の26日に1ドル=8リラの心理的節目を割り込むと、そのまま8.3リラ台後半まで滑り落ちた。30日午後、西部イズミル沖のエーゲ海で地震が起きた後も トルコリラ5日連続最安値を更新 トランプ氏苦戦が重荷
トルコ中銀、政策金利を据え置き 政権の意向くむ 中東・アフリカ 8月20日 【イスタンブール=木寺もも子】トルコ中央銀行は20日、金融政策決定会合を開き、主要な政策金利の1週間物レポ金利を年8.25%で据え置くと決めた。通貨リラは史上最安値圏で推移しているが、低金利で景気を支えたい政権の意向をくんだとみられる。 据え置きは市場予想通りだった。発表後、リラは対ドルで一時、前日比0.8%安と小幅に売られた。 政策金利は足元のインフレ率(1 トルコ中銀、政策金利を据え置き 政権の意向くむ
トルコリラ連日最安値、中銀利上げ判断焦点 大統領は反対 中東・アフリカ 8月19日 【イスタンブール=木寺もも子】トルコの通貨リラが対ドルで連日の最安値を記録している。通貨危機の再燃を懸念する金融市場では20日の金融政策決定会合で、中央銀行の利上げを期待する声が強いが、エルドアン大統領は反対している。 トルコリラは17~18日、対ドルで史上最安値を更新した。一時1ドル=7.4リラ台に迫り、2019年末からの下落率は20%近くに達した。国営銀行を通じて間接的に為替介入する中銀の限 トルコリラ連日最安値、中銀利上げ判断焦点 大統領は反対
トルコリラ、対ドルで過去最安値を更新 中東・アフリカ 8月6日更新 【イスタンブール=木寺もも子】トルコの通貨リラの対ドル相場は6日、一時1ドル=7.3リラまで下がり、対ドルで5月上旬に記録した過去最安値を更新した。前日比の下落率は3%を超えた。当局は国営銀行を通じてリラを買い支えてきたが、原資の外貨準備が減り続けており、防衛の目安の水準を切り下げたとの観測が市場に広がった。 トルコは政策金利がインフレ率を下回る実質マイナスの状態で、リラが売られやすい。新型コロ トルコリラ、対ドルで過去最安値を更新