香港民主派、相次ぎ逮捕 共産党直轄 締め付け緩めず 習政権 中国・台湾 3月21日 【香港=木原雄士】香港警察の国家安全部門は21日、民主派団体元幹部の何俊仁氏を逮捕した。同氏は保釈中だった。香港では中国の民主化運動に関連する人物の逮捕が相次ぐ。習近平(シー・ジンピン)指導部は香港政策を中国共産党の直轄にし、政治活動や言論への締め付けを緩めない方針だ。 何氏は天安門事件の犠牲者を追悼する団体の幹部を務め、中国の人権派弁護士も長年支援してきた。香港国家安全維持法(国安法)で起訴さ 香港民主派、相次ぎ逮捕 共産党直轄 締め付け緩めず
香港国安法裁判で16人否認 政権転覆罪で被告47人 中国・台湾 2月6日 【香港=木原雄士】香港国家安全維持法(国安法)違反で起訴された香港の民主派47人の裁判が6日、始まった。31人が罪を認め、16人が否認した。黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏ら民主派の中核メンバーは服役や公判前の勾留で社会から隔絶されたままだ。 47人の被告は立法会(議会)選挙に向けた2020年の予備選挙に絡み、国家政権転覆罪に問われた。黄氏のほか、民主化を求めた雨傘運動の提唱者として知られる戴耀廷 香港国安法裁判で16人否認 政権転覆罪で被告47人
香港アップル・デイリー上場廃止へ 創業者の収監長期化 中国・台湾 1月11日 【香港=木原雄士】香港取引所は2021年に廃刊した香港紙・蘋果日報(アップル・デイリー)の発行会社、壱伝媒(ネクスト・デジタル)を12日付で上場廃止にする。同社は清算される。創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏の収監が長期にわたる可能性が高まっており、国際社会は懸念を強めている。 英BBCは10日、黎氏の国際弁護団が釈放の可能性を探るため、スナク英首相との会談を申し入れたと報じた。黎氏は英国籍を持つ 香港アップル・デイリー上場廃止へ 創業者の収監長期化
香港、ネット資金調達規制へ 民主派の資金源遮断 習政権 中国・台湾 1月3日 【香港=木原雄士】香港政府はインターネットで資金を調達するクラウドファンディングに事前審査制を導入する。国家安全に危害を加える活動の資金集めを制限する狙いで、民主派の資金源が絶たれる可能性がある。公民党が解党手続きに入るなど、民主派の生存空間がますます狭まってきた。 政府が規制案をまとめ、意見公募を始めた。2023年に立法会(議会)で関連法案の成立をめざす。提案したのは香港の個人や団体から資金を 香港、ネット資金調達規制へ 民主派の資金源遮断
香港紙アップル・デイリー創業者、詐欺罪で5年9月禁錮刑 中国・台湾 12月10日 【香港=木原雄士】香港の裁判所は10日、香港紙・蘋果日報(アップル・デイリー)創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏に詐欺罪で禁錮5年9月の実刑判決を言い渡した。政府系機関から借り受けた土地のオフィスを目的外に使用したと認定された。香港メディアが報じた。 黎氏は香港の民主派を代表する人物の1人で、2021年に廃刊した蘋果日報は中国共産党に批判的な論調で知られていた。新聞社として使っていたオフィス内にコ 香港紙アップル・デイリー創業者、詐欺罪で5年9月禁錮刑
香港「国歌」取り違え相次ぐ 政府、Google表示に抗議 習政権 中国・台湾 12月10日 【香港=木原雄士】スポーツの国際大会で香港の国歌を取り違えて演奏する事例が相次いでいる。11月に韓国で開かれたラグビーの大会や2日にアラブ首長国連邦(UAE)ドバイであったパワーリフティングの大会で中国国歌ではなく、大規模デモの応援歌「香港に栄光あれ」が流れた。香港政府はインターネット検索に問題があるとして、米グーグルに抗議した。 中国の一部である香港の国歌は中国国歌「義勇軍行進曲」だ。香港は独 香港「国歌」取り違え相次ぐ 政府、Google表示に抗議
中国、外国弁護士参加に反発 香港の司法に介入へ 習政権 中国・台湾 11月28日 【香港=木原雄士】香港の李家超(ジョン・リー)行政長官は28日、中国に香港国家安全維持法(国安法)の解釈を要請すると表明した。国安法裁判に外国弁護士の参加を認めた香港終審法院(最高裁)の判断を見直す可能性が大きい。中国が国安法裁判に介入するのは初めて。香港の司法制度の独立性が一段と後退する。 終審法院は28日、2021年に廃刊した香港紙・蘋果日報(アップル・デイリー)創業者、黎智英(ジミー・ライ 中国、外国弁護士参加に反発 香港の司法に介入へ
香港枢機卿らに有罪判決 デモ支援の基金めぐり 中国・台湾 11月25日 【香港=木原雄士】香港の裁判所は25日、2019年の大規模デモ参加者を支援する基金の設立に関わったカトリック香港教区元司教の陳日君・枢機卿や歌手の何韻詩(デニス・ホー)氏ら6人に有罪判決を言い渡した。基金の設立を政府に届け出なかったとして「社団条例違反」とされた。 陳氏や何氏には4000香港ドル(約7万1000円)の罰金が科された。陳氏は香港民主化運動の支持者として知られ、5月に逮捕された際には 香港枢機卿らに有罪判決 デモ支援の基金めぐり
黄之鋒氏ら29人が罪認める 香港国安法で起訴の民主派 習政権 中国・台湾 8月18日 【香港=木原雄士】香港国家安全維持法(国安法)違反で起訴された民主派47人の裁判で活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏や元大学教員の戴耀廷氏ら29人が罪を認めたことが18日、分かった。裁判に関する報道規制が同日解除され、香港メディアが一斉に報じた。 47人は立法会(議会)選挙に向けた2020年の予備選挙に絡み、国家政権転覆罪に問われた。ほかに罪を認めたのは東大大学院に在籍していた区諾軒氏や、大 黄之鋒氏ら29人が罪認める 香港国安法で起訴の民主派
中国「香港は植民地でなかった」 教育統制で自決権否定 習政権 中国・台湾 8月17日 【香港=木原雄士】香港政府が8月「香港は決して英国の植民地ではなかった」との見解をまとめ、歴史教育でそれを徹底するよう教育現場に指示した。中国本土と異なる旧植民地としての独自性を否定し、自治拡大の機運を封じる狙いだ。香港では香港大学や香港中文大学が国家安全を必修科目とするなど、中国式の教育統制が強まっている。 香港政府教育局は8月初め、香港は「英国に占領されていた」として、「植民地という言葉を使 中国「香港は植民地でなかった」 教育統制で自決権否定