量子計算機、日本勢巻き返しへ 理研と富士通が中核拠点 エレクトロニクス 4月2日更新 次世代の高速計算機である量子コンピューターの開発で日本勢が巻き返しを図る。理化学研究所が1日、産学が結集する中核研究拠点を埼玉県に新たに設置した。富士通との連携拠点を併設し、技術の実用化を見据えた開発に乗り出す。米中が大きく先行するなか、日本が対抗戦略をどう描くかが問われる。 世界では次世代の産業競争力や安全保障に影響する量子技術の開発が熱を帯びる。日本政府は2020年に国家戦略を定め、200億 量子計算機、日本勢巻き返しへ 理研と富士通が中核拠点
量子コンピューターが変革する9領域 金融・農業… CBインサイツ スタートアップGlobe コラム 科学&新技術 3月29日 次世代計算機の量子コンピューターが医療や金融などの業界・領域に大きな変革をもたらそうとしている。計算速度が飛躍的に高まることで、従来の常識を覆す用途が開拓される。米グーグルや米IBMといった大手やスタートアップ各社の取り組みをCBインサイツがまとめた。 量子コンピューターは近いうちに、従来のどのコンピューターよりも格段に速く問題に対処できるようになるだろう。化学反応のシミュレーションや物流の最適化 量子コンピューターが変革する9領域 金融・農業…
量子時代の通信、安全競う 米ITがソフト共同開発 3月20日 米マイクロソフトや米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)などは共同で、量子コンピューターが普及しても安全な通信を実現するソフトウエアを開発した。次世代の超高速計算機でも解読しにくい暗号を、通信で使えるようにするのが目的だ。中国も安全な通信技術の確立を急いでいる。米巨大IT(情報技術)企業が連携し、世界の主導権を握る狙いだ。 インターネット通販や暗号資産(仮想通貨)などの通信では暗号化するソフトを 量子時代の通信、安全競う 米ITがソフト共同開発
「絶対安全」量子インターネット メルカリ・東大が計画 科学&新技術 3月5日 インターネットの誕生から半世紀が過ぎ、便利さやオープンな文化を損なわずに情報の不正入手を完全に防ぐ技術の開発競争が始まった。次の50年で目指すのは、究極の通信網とされる「量子インターネット」だ。新型コロナウイルスの感染拡大を機にリモートのやりとりが日常になり、通信インフラにかつてない安全性が求められていることもイノベーションを促す原動力となる。 メルカリや東京大学、大阪大学などの研究者らは、新し 「絶対安全」量子インターネット メルカリ・東大が計画
量子技術研究、国内8拠点発足 内閣府など記念イベント 2月26日 次世代の高速計算機である量子コンピューターなど量子技術を活用した研究開発体制が整ってきた。内閣府と文部科学省、理化学研究所は26日、量子技術と医学や材料科学を組み合わせた研究などを進める技術開発拠点が国内で発足したことを記念するイベントを東京都内で開き、関係者が開発計画などを説明した。 量子技術は「量子力学」という物理法則を活用する。量子コンピューターは近年、急速に性能が高まっており、企業や大学 量子技術研究、国内8拠点発足 内閣府など記念イベント
コロナ後の未来を担う関西中小の技 万博へ磨き SDGs 新型コロナ 2025年 万博 ヘルスケア 関西 大阪 自動車・機械 環境エネ・素材 2月25日 関西のスタートアップ企業などが2025年国際博覧会(大阪・関西万博)を見据えて独自技術を磨いている。万博協会と日本貿易振興機構(ジェトロ)は3月3日に新型コロナウイルス収束後の未来社会を見据えた国際シンポジウムをオンラインで共催し、この動きを後押しする。「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマの万博会場はコロナ後の世界に向けて「関西の中堅・中小の底力を披露する場」(万博協会の森清・副事務総長)で コロナ後の未来を担う関西中小の技 万博へ磨き
物体を透過する電磁波、シート型カメラで壊さず検査 IoT 科学&新技術 2月16日 プラスチックや紙、布など金属以外の物体をよく透過する電磁波として知られるテラヘルツ波。その検出素子を並べて変形自在のシート状に加工した「テラヘルツカメラ」を東京工業大学と理化学研究所の研究チームが開発した。簡易な仕組みで非破壊検査などができるようになり、テラヘルツ波利用の可能性を大きく広げるとみられる。 シート状のテラヘルツ検出装置を試作したのは東京工業大学の河野行雄准教授、理化学研究所の鈴木大 物体を透過する電磁波、シート型カメラで壊さず検査
東芝、問われる「失地回復」の先 揺らぐ成長戦略 企業決算 株主総会 エレクトロニクス 環境エネ・素材 2月12日更新 1月末に約3年半ぶりに東京証券取引所第1部に復帰した東芝が成長フェーズに入れるかが焦点になってきた。12日に発表する2020年10~12月期の連結営業利益は前年同期を上回ったようだ。15年に表面化した不正会計問題で陥った経営危機からの再建は、事業構造改革により業績は安定しつつある。ただ、20年11月に打ち出した、データや再生可能エネルギー事業強化の成長戦略の内容を疑問視する大株主もいる。薄氷の再 東芝、問われる「失地回復」の先 揺らぐ成長戦略
スタートアップのデジタル創薬、AIが探る思わぬ病因 日経産業新聞 新型コロナ ヘルスケア コラム ネット・IT 2月10日 スタートアップが創薬の現場を変えている。人の経験や勘を頼りに実験室(ラボ)で薬の元となる化合物を作っていたが、デジタル技術が代替。一般的に10年以上という新薬開発の時間軸を過去のものにしようとしている。人工知能(AI)やロボティクスなどを駆使した「インシリコ創薬」の胎動を追った。 「研究者が論文を精読できる時間は限られている。(関心のある疾患の)関連分野含めすべての情報を得るのは難しいが、解決の スタートアップのデジタル創薬、AIが探る思わぬ病因
量子コンピューター開発 米・カナダ勢が主導、中国猛追 ネット・IT 科学&新技術 2月2日更新 次世代のコンピューターに革新をもたらすと期待される「量子コンピューター」の研究開発が世界で盛り上がってきた。リード役は米国だったが、最近中国が激しく追い上げる。特許出願や研究資金獲得などの分析に詳しいアスタミューゼ(東京・千代田)のデータを基に主要国の動向を探ってみた。 理論やソフト分野が中心だった量子コンピューターの研究は、基本的な素子である「量子ビット」を作る微細加工技術が進展する2010年 量子コンピューター開発 米・カナダ勢が主導、中国猛追