低価格フォトブック席巻 スマホの滞留写真、残る形に コラム 1月16日 スマホなどで撮影した写真を製本する「フォトブック」が値下がりしている。業界団体によると、2020年度のフォトブックの平均単価は1冊約1165円(推計、消費税別)と10年前から4割安くなった。写真のデータをデジタル化してクラウドで保管するサービスが普及するなか、一周回って紙で思い出を形にして残したいとの需要が広がっている。安く簡単に利用できる低価格なフォトブックが、撮りためた写真を思い出の形に昇華 低価格フォトブック席巻 スマホの滞留写真、残る形に
コンテナ運賃高騰 巣ごもり消費が生んだ物流新常態 コラム 商品 1月9日 海上コンテナ船の運賃が過去最高値で推移している。新型コロナウイルス禍で新しい生活様式を支えるモノの需要が伸び、輸送量が増えたためだ。特に増えているのが家具や家電、玩具といった「巣ごもり」に関わる商品。消費スタイルの変化が物流、ひいては海上輸送を揺さぶり始めた。 「2020年12月は到底運びきれない量の輸送の引き合いがあった」。大手船会社の担当者はこう振り返る。 例年なら11月以降は欧米の年末商戦 コンテナ運賃高騰 巣ごもり消費が生んだ物流新常態
イチゴ、過去20年で最高値 日本で「独自の進化」 コラム 12月26日 果物の中で日本人に不動の人気を誇るイチゴ。つやつやした赤い色にコロンとした写真映えする形、甘い香りは魅力的だ。だが、近年はイチゴと言えば、まずは高値が連想される果物になっている。東京の卸売市場では、2020年12月の卸値が一時、ここ20年間の最高水準まで上昇。世界のなかでも「独自の進化」を遂げた日本のイチゴは、気軽に楽しめる果物ではなくなっている。 12月、東京の大田市場のイチゴ専門仲卸、文孝商 イチゴ、過去20年で最高値 日本で「独自の進化」
「高価な墓石」今は昔 地震対策やデザイン重視 コラム 12月19日 人生最後の住まい「墓石」。高価なものというイメージが強いが、実際に購入した人が支払った金額は年々下落している。背景にあるのが「地震対策」や「デザイン墓」の増加。画一的だった墓が多様化し、安価な墓石が普及してきた。 私のお墓の前で泣かないでください――。かつて大ヒットした「千の風になって」の一節を聞いたとき、どんなお墓を思い浮かべるだろうか。多くの人は、縦長の長方形の墓石を思い浮かべるのではないか 「高価な墓石」今は昔 地震対策やデザイン重視
レジ袋3円は高いか 有料化が生んだ「ゴミ袋」新市場 コラム 12月12日 「袋はご入り用ですか」。7月に始まったレジ袋の有料化で、小売店のレジでは店員のこうした声がけが日常となった。1枚3円ほどの袋を辞退するのは4人に3人。それでも、家庭内でのレジ袋の二次利用の需要は根強く、「とって付きポリ袋」がその代替需要を満たしている。 ドラッグストアやホームセンターの一角にあるゴミ袋を並べた棚。この半年の間に売れ筋商品に飛躍したのが、「とって付きポリ袋」。店舗によっては入り口の レジ袋3円は高いか 有料化が生んだ「ゴミ袋」新市場
金券店にコロナの試練 細る利幅・姿消す看板商材 コラム(ビジネス) 12月5日 家計の節約の味方、金券ショップが新型コロナウイルス感染拡大で岐路に立っている。移動制限で出張や旅行の需要が減り、主要商材の交通系の金券の売買が大幅に縮小。さらに追い打ちをかけるように、JR東日本が新幹線回数券の一部を来年、廃止すると発表した。交通各社の割引サービスに押され、販売量が減少してきた金券ショップだが、薄利多売をスタイルとするビジネスモデルの転換が迫られている。 ■航空会社の株主優待券、1 金券店にコロナの試練 細る利幅・姿消す看板商材
高級米戦争、今年の勝者は? 魚沼コシ追う2銘柄 コラム(ビジネス) 11月28日更新 2020年は新米の平均卸値が6年ぶりに下落した。前年までの価格上昇の反動や新型コロナウイルスによる需要減少が背景だ。大半の銘柄が前年を下回る中、値上がりしたのは北海道産「ゆめぴりか」と山形の「つや姫」。競争が激しさを増す高級米市場で、「コシヒカリ1強」は過去のものになりつつある。 ■「ゆめぴりか」と「つや姫」、小売価格上昇 全国の小売店のデータを集める日経POS情報によると、新米時期の10月の小売 高級米戦争、今年の勝者は? 魚沼コシ追う2銘柄
上昇続く派遣・バイト時給 欲しいのは「自走人材」 コラム(ビジネス) 11月21日 人材派遣やアルバイトの市場で時給が上昇している。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で非正規の雇用者数は7カ月連続で減り、求人案件も半減したままで回復の足取りは鈍い。コロナ前の深刻な人手不足は緩んでいるにもかかわらず底堅く推移する時給相場には、厳選採用にカジを切る企業の動きが映る。 ■物流やコールセンターの下支え続く 求人情報大手、リクルートジョブズがまとめる三大都市圏(首都圏、東海、関西)のアルバ 上昇続く派遣・バイト時給 欲しいのは「自走人材」
熱帯魚、4割高 経験則覆す景気低迷下のブーム コラム(ビジネス) 11月14日 水槽のなかを泳ぐ色鮮やかな熱帯魚。熱帯魚の価格はコロナ前に比べ4割ほど上昇しているが、足元で引き合いは強い。景気の動きと連動しやすい熱帯魚需要だが、逆境のなかで人気を集めるのはなぜか。 ■熱帯魚は「航空貨物」 熱帯魚専門店アクアフォレスト新宿店(東京・新宿)には、魚群が優雅に泳ぐ水槽が並ぶ。「在宅勤務が続き、家にいる時間が増えた。少しでも家に癒やしの場が欲しくなり熱帯魚を飼うことにした」。東京都内 熱帯魚、4割高 経験則覆す景気低迷下のブーム
高いほど売れるランニングシューズ 普段履きも厚底 コラム(ビジネス) 11月7日 スポーツの秋。新型コロナウイルス禍が続くなかでも手軽に始められるのがジョギングやランニングだ。脚を痛めず速く走れる専用シューズの価格はピンキリだが、実際に購入した人の平均価格はコロナ禍のさなかに上昇している。理由は「厚底」と「普段履き」だ。 ■売り上げ9.8%減、平均購入額は上昇 市場調査会社エヌピーディー・ジャパン(東京・港)によると、今年2~7月のランニングシューズの売上高は586億円と前年同 高いほど売れるランニングシューズ 普段履きも厚底