宅配水は「備え」 コロナで一段高、10年で1割上昇 コラム 4月10日 飲料水をボトル詰めして自宅まで定期的に届ける宅配水の価格が上昇している。配送費用の上昇を背景に続いてきた値上がりは新型コロナウイルス下の2020年も続き、10年前に比べ1割以上高くなった。21年も上昇は続く見通しで、「安全でおいしい水」の需要は、コロナ禍で一段と高まっている。 宅配水業者などでつくる日本宅配水&サーバー協会(東京・千代田)の統計資料から算出した宅配水の平均単価は、20年は1リット 宅配水は「備え」 コロナで一段高、10年で1割上昇
人の「目」は過重労働時代 守るメガネ高級化 コラム 4月3日 新型コロナウイルス禍で広がった非接触や巣ごもりなどの新たな生活様式は個人の消費行動にも大きく影響した。在宅勤務やオンライン授業、動画配信サービスの視聴、と画面を通じてつながる世界は大きく広がり、世界とつなぐ道具となったパソコンやテレビは好調な販売が続いた。人は外部から受け取る情報の多くを視覚から得ているが、その重要性はコロナ禍で一段と高まった。画面の向こうの世界と私たちをつなぐ「目」を守るメガネ 人の「目」は過重労働時代 守るメガネ高級化
ジャガイモ、コロナ下の最高値 「備蓄」の強みに光 コラム 3月27日 新型コロナウイルス禍は働き方や余暇の過ごし方など日々の生活に大きな変化をもたらした。巣ごもり生活で内食が中心となり、内食需要で様々な食材が値上がりする中、目立ったのが最高値まで上昇したジャガイモ。和食、洋食どちらにも使える便利さで、「備蓄」の役割が高まり、市場の需給バランスを揺らしている。 農畜産業振興機構(東京・港)がまとめた東京市場のジャガイモの3月上旬の卸値は1キロあたり272円。平年(過 ジャガイモ、コロナ下の最高値 「備蓄」の強みに光
エッセンシャルオイル、値上がりに香り立つSDGs コラム 3月20日 新型コロナウイルス禍で外出や他人との接触を控えるなど、ストレスの多い生活が続く。そんな中、好きな香りでストレスを緩和しようと「エッセンシャルオイル(精油)」への関心が高まっている。市場は拡大し、値上がりする精油も多い。原料となる植物の乱伐を食い止め、生産者の生活を守る、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みも広がっている。 「コロナ禍の在宅勤務で寝付きが悪くなり、枕が良い香りになるように精油 エッセンシャルオイル、値上がりに香り立つSDGs
往年のライダーが噴かす中古バイクの上昇相場 コラム 3月13日 中古バイクが値上がりしている。けん引するのは1980年代のバイクブームを経験した50代以上を中心とする「リターンライダー」たち。仕事や子育てが一段落し、お金や時間を使って、再びバイクを楽しみ始めた。かつて親しんだ往年の名車に熱いまなざしを送っている。 「中古の割には高く感じたが、エンジン音が複雑で、独特な排気音も購入の決め手になった」。最近、ヤマハ発動機の「ドラッグスター400」を購入した49歳 往年のライダーが噴かす中古バイクの上昇相場
値上がりするそば ロシアと中国が揺さぶる伝統の食 コラム 3月6日 そば粉の原料となる中国産のソバが高騰している。中国産は日本で流通するそば粉原料の大半を占め、安さを売りにするそば店も値上げを検討せざるを得なくなっている。ソバは世界生産の7割超をロシアと中国が占め、日本のそば産業は両国の動向に振り回される歴史が続いている。 「中国産以外もあるので夏ごろまでは大丈夫だが、いずれは販売価格への転嫁を考えざるを得ない」。首都圏を中心にセルフ式そば店「ゆで太郎」を運営す 値上がりするそば ロシアと中国が揺さぶる伝統の食
高年収転職に億ション… コロナ禍でも「強者市場」活況 コラム 環境エネ・素材 2月27日 人材や不動産などサービス市場で価格や需要の明暗が目立ってきた。高スキル層の転職が増え年収も上昇する一方、未経験者の求人は減少。マンションは高額分譲物件が活況な半面、単身向け賃貸の家賃は下落している。巣ごもり生活や投資マネーの流入など新型コロナウイルス下で生じた変化が強者を勢いづかせている。 転職市場、年収800万以上が2割超 エン・ジャパンの転職サイト「エン転職」では2020年に転職が決定した人 高年収転職に億ション… コロナ禍でも「強者市場」活況
進むキャッシュレス どっこい、にぎわう財布市場 コラム 2月20日 「Apple Pay(アップルペイ)やSuica(スイカ)といった電子決済を多用しているから、これで十分」。東京都内で働く20代男性は最近、新しい財布を買った。米アップルのiPhone12シリーズの背面に磁石で取り付けるカードケース「レザーウォレット」だ。価格は6800円(税別)。1万円札2枚とクレジットカード1枚を入れているという。 現金志向が根強い日本。経済産業省によると、クレジットカードや 進むキャッシュレス どっこい、にぎわう財布市場
休校に揺れたバター価格 今度はパン作りで消費急増 コラム 2月13日 肉料理や魚料理、野菜のソテーからお菓子作りまで、料理で幅広く活躍するバターの小売価格はこの1年、大きく動いた。2020年春の緊急事態宣言下に急騰した後は一転し、値下がりが続いている。17年など過去には供給の縮小が値上がりにつながった例があるが、今回は全国一斉休校に伴う消費の急増が引き金となった。 「昨春に急増した売り上げは現在は落ち着いている。一時期の勢いはなくなった」。都内スーパーの担当者はバ 休校に揺れたバター価格 今度はパン作りで消費急増
15億円マンションも即成約 富裕層市場は不況知らず コラム 2月6日 2020年に首都圏で発売された新築マンションは3万戸を割り込み、バブル崩壊後の1992年以来の少なさだった。一方で1戸あたりの平均価格は6千万円を超え、90年以来の高値になった。販売価格が1億円以上、かつ坪(3.3平方メートル)単価が1千万円を上回るような超高額物件はここ数年、約2千戸の安定供給が続き、相場を引き上げている。 眼下に明治神宮と代々木公園の広大な緑地、その先には新宿の摩天楼。東京都 15億円マンションも即成約 富裕層市場は不況知らず