安倍政権に前門のモリトモ 後門のジョンウン 緊迫 北朝鮮 文書改ざん・隠蔽問題 コラム(経済・政治) 政治 3月23日 首相、安倍晋三は学校法人「森友学園」に関する決裁文書を財務省が書き換えた問題で支持率が急落した。27日の前国税庁長官、佐川宣寿の証人喚問を控え、事態は予断を許さない。4月に入ると安倍は訪米し、米大統領、トランプと北朝鮮委員長、金正恩(キム・ジョンウン)への対応を話し合う。前門のモリトモ、後門のジョンウンが政権運営に立ちはだかる。 ■衆院解散の誘惑 朝日新聞が森友問題の書き換え疑惑を報じてから1カ月 安倍政権に前門のモリトモ 後門のジョンウン
山崎拓氏が語る「安倍城の崩れかけた石垣」 政治 3月9日 引退した元自民党副総裁、山崎拓氏が14日の石破派勉強会に講師として招かれた。必ずしも親しい関係になかった元幹事長、石破茂氏の応援にまわるのはなぜなのか。話を聞いた。 ――秋の自民党総裁選は安倍晋三首相の3選濃厚との見方が多いですね。 「現時点でいえばそうだが、政治の一寸先は闇。これから半年間のうちに様々な情勢変化がありうる。予断を許さない、ということです。無投票にならないことははっきりしています 山崎拓氏が語る「安倍城の崩れかけた石垣」
「鉄の団結」15年前の綻び 自民派閥と壊れた茶碗 自民党総裁選 コラム(経済・政治) 政治 2月23日 自民党元幹事長の野中広務が1月26日、死去した。野中が幹部を務めた平成研究会(現在は額賀派)の分裂騒動が重なり、15年前を思い出した。2003年9月、当時の首相、小泉純一郎が大差で再選した自民党総裁選は、同派の前身である橋本派を分裂に追いやった。小泉から「抵抗勢力」と呼ばれた野中は、同派のもう一人の実力者で小泉支持に回った参院幹事長、青木幹雄と激しく対立し、敗れた。 ■参院、抗争の引き金に 額賀派 「鉄の団結」15年前の綻び 自民派閥と壊れた茶碗
自民総裁選 前哨戦熱く 自民党総裁選 コラム(経済・政治) 政治 2月9日 「2期だけだったら今ごろレームダック(死に体)になっていますよ」。2017年末、安倍晋三首相(自民党総裁)は親しい自民党関係者に語った。 「2期だけ」とは自民党総裁の任期のこと。自民党は17年3月の定期党大会で、連続2期6年から3期9年に延ばす党則改正を決めた。18年9月に2期目の任期満了を迎える安倍氏が3選出馬できるようになった。勝てば21年秋までの長期政権の道が開ける。 長期政権を築いた歴代 自民総裁選 前哨戦熱く
国会質問「与党ゼロ」を夢見た豪腕与党幹事長 コラム(経済・政治) 政治 1月26日 東京が大雪に見舞われた22日、平成最後となる通常国会が始まった。自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長は同日、記者団に今国会をこう銘打ってみせた。「この国会を『国会改革国会』とできるよう様々な発信や努力をしていきたい」 自民党は国会改革の柱として野党の質問時間を削減するよう要求している。昨年の通常国会までの慣例では、与野党の比率は「2対8」。昨秋の特別国会で自民党は「5対5」を要求したが、譲歩姿勢をみせ 国会質問「与党ゼロ」を夢見た豪腕与党幹事長
新年早々の事務所閉鎖 沖縄「選挙イヤー」へ 政治 1月12日 「新年の挨拶回りがあるし、通常国会も始まる。忙しい月なのにあり得ないよなぁ」。正月三が日明けの1月4日、永田町の衆院議員会館。議員秘書の間である張り紙が話題になった。沖縄県選出の自民党議員の部屋の扉に「事務所を1月30日まで閉めます」と張り出されていたからだ。 張り紙には「地元の選挙が行われるため」と書かれ、1月21日の市長選、28日の町長選の日程が併記されている。町長選のために1カ月も事務所を 新年早々の事務所閉鎖 沖縄「選挙イヤー」へ
トランプの補選敗北と日米FTAの行方 トランプ政権 コラム(経済・政治) 政治 12月22日 日米を問わず、後から振り返って補欠選挙の勝敗が政局の分岐点だったとわかることがある。12日投開票の米南部アラバマ州連邦上院補選で米大統領、トランプ率いる共和党の候補が負けた。共和党が強い「レッド・ステーツ(赤い州)」での敗北は日米関係を展望するうえで示唆に富む。米側が望む日米の自由貿易協定(FTA)の行方もその一つだ。 ■「外様」ハガティに焦り アラバマ補選の1カ月ほど前の11月17日。駐日米大使 トランプの補選敗北と日米FTAの行方
改憲論議が再始動、「喫緊の課題」は素通り 憲法改正 コラム(経済・政治) 政治 12月8日 衆院選後の特別国会はかなり変則的なスケジュールとなった。11月1日に召集されたものの、秋の外交日程が目白押しのため半月あまりも開店休業に近い状態に。ようやく開かれた安倍晋三首相の所信表明演説の議場風景は、今後も「安倍1強」が続くであろう現状への期待と不満を映し出していた。 ■自民若手、一斉に拍手 野党はしらけムード 11月17日午後1時、開会ベルが鳴り響く衆院本会議場に首相が姿を見せ、前方にずらり 改憲論議が再始動、「喫緊の課題」は素通り
野党再結集は消えるのか 近づく「期限」 コラム(経済・政治) 政治 11月24日 「民主主義を重んじる勢力の結集のために、粉骨砕身努力することを誓う」。21日の参院本会議で、民進党代表の大塚耕平が代表質問の最後に力を込めたのは、野党勢力の結集だった。 衆院選で民進出身者は立憲民主党、希望の党、無所属にわかれて戦った。ちりぢりになってしまった勢力を再び集め、次の国政選挙で与党と野党が1対1で対決する構図をつくれれば、政権奪取への道もできるとみる。 だが、現在は再結集の軸がどこに 野党再結集は消えるのか 近づく「期限」
加計問題があぶり出す行政のブラックボックス コラム(経済・政治) 政治 11月10日 首相、安倍晋三の衆院解散で風雲急を告げたかにみえた野党再編は、このまま尻すぼみに終わるのだろうか。民進党の希望の党への合流で、学校法人「森友学園」や「加計学園」問題で支持率が急落していた安倍政権が肝を冷やす一大勢力が誕生するかにみえたが、戦略も役者もそろわず、政権奪取の迫力を示せなかった。 ■首相は余裕 「モリ・カケ問題」を受け、各党が衆院選公約でこぞって掲げた公文書管理や情報公開の見直しも、選挙 加計問題があぶり出す行政のブラックボックス