「左手のピアノ」コンクールに世界初の作曲部門 関西 大阪 4月16日 大阪・箕面のピアノ国際コンクールで今年、左手だけで弾く曲の作曲部門が世界で初めて開設される。日本センチュリー交響楽団も左手のピアノ作品を委嘱新作し来年度初演する。けがや病気で右手の機能を失ったピアニストが演奏する「左手のピアノ」を一つの音楽ジャンルとして確立する動きだ。 作曲部門を新設するのは、12月に箕面市立メイプルホールで行われる「ウィトゲンシュタイン記念左手のピアノ国際コンクール」。左手の 「左手のピアノ」コンクールに世界初の作曲部門
劇団☆新感線、2年ぶり大阪公演 関西 大阪 4月16日 劇団☆新感線が新作「月影花之丞(つきかげはなのじょう)大逆転」をオリックス劇場(大阪市)で上演中だ。とある劇団内でのドタバタを歌、踊り、アクションとオマージュネタが満載の笑いで彩る。出演は古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、木野花ら。5月10日まで。 大阪での公演は2年ぶり。木野演じる座長・月影花之丞が率いる劇団の個性豊かな劇団員や古田や阿部らが演じる新人俳優、謎を秘めた強烈な人物たちのぶ 劇団☆新感線、2年ぶり大阪公演
苦悩、犠牲、葛藤 母の思い奥深く活写(文楽評) 関西 大阪 4月16日 4月の大阪・国立文楽劇場は3部制による文楽公演。さまざまな母の思いを描く作品が並んだ。 1部は「花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)」で開幕。「関寺小町」は吉田簑二郎(Wキャストで現在は吉田勘彌)の小町が老残の姿の中に往時の華やぎを滲(にじ)ませて興趣がある。浄瑠璃は竹本錣太夫を芯に掛け合い。 「恋女房染分手綱(こいにょうぼうそめわけたづな)・重の井子別れ」は豊竹咲太夫・鶴澤燕三。大名家の姫君 苦悩、犠牲、葛藤 母の思い奥深く活写(文楽評)
ロームミュージックフェスティバル、2年ぶり開催 京都 関西 4月16日 公益財団法人ロームミュージックファンデーションの元奨学生が演奏を披露する「ロームミュージックフェスティバル2021」が24~25日の2日間、ロームシアター京都(京都市)で開かれる。昨年は開催中止のため、今年は2年ぶりの開催となる。 東 ロームミュージックフェスティバル、2年ぶり開催
承久の乱800年 追討令一転「武士の世」促す 京都 関西 4月15日 東国に起こった政権が、武力で朝廷を制圧。「治天の君」を隠岐の島に配流するなど、その後の朝廷と武家の力関係を一変させた。日本史屈指の転換点となった承久の乱から、今年は800年になる。 治天の君を処罰 骨組みを残して橋の敷板を外し、長刀を突き出して進軍を阻む京方の兵(絵巻の左手)。一方で攻め込もうと矢を射かける鎌倉方の武将。両者を隔てるのは、波をうねらせて、水底さえ見せない宇治川の急流だ。ここは京都 承久の乱800年 追討令一転「武士の世」促す
庶民の日常から17文字の宇宙 川柳作家 大西泰世さん 関西 大阪 兵庫 4月14日更新 ■「ぼやき川柳」はNHK大阪放送局発のラジオ番組で四半世紀続く人気コーナー。選者を務める川柳作家の大西泰世さん(72)は、愛情豊かに投稿される句と向き合う。一方、自身の句は「ぼやき」の対極にあるという。〈身を反らすたびにあやめの咲きにけり〉〈月光に泡立つ死者の未来なり〉――などの句が映すのは生々しい人間の感性だ。 川柳は、俳句と同じ「五・七・五」の短詩。俳句では原則必要な季語がなく、とっつきやす 庶民の日常から17文字の宇宙 川柳作家 大西泰世さん
映えスポ 旧堺灯台 関西 大阪 4月14日 珍しい木造の洋式灯台。高さは11㍍ほどで、所在を変えずに現存するものとしては国内最古という。1877年(明治10年)に建築されて以来ずっと大阪湾を照らしていたが、沖に向かって埋め立てが進み徐々にその役目を果たさなくなり、1968年に明かりを消した。現在は港町・堺のシン 映えスポ 旧堺灯台
「一目千本」の吉野山の桜、どうやって守られてきたか 関西 奈良 4月13日 「一目千本」とたたえられる吉野山(奈良県吉野町)の桜。今年は例年より10日早く4月初旬に見ごろを迎えたが、この山の桜の9割近くはヤマザクラだ。白い花が赤茶色の葉と交じり合い、遠目には鮮やかなピンク色にみえる。ガイドブックには修験道ゆかりの桜を多くの人が献木し、桜の山になったと書いてある。日本一の桜の名所は、どうやって守られてきたのだろう。 吉野山の桜は50㌶の山肌に広がり、山裾の「下千本」から「 「一目千本」の吉野山の桜、どうやって守られてきたか
ウルグアイ館、グッズ収集家の自宅に(古今東西万博考) 関西 大阪 兵庫 4月13日 大阪府池田市の住宅街の一角に、玄関のガラス面に「URUGUAY」の文字が踊る一軒家がある。1970年大阪万博のウルグアイ館のパビリオンの一部で、家主で「万博グッズコレクター」の白井達郎さん(66)が2002年に取り付けた。玄関口を囲む青色の鉄骨の枠組みはもともと2階建ての高さだったが、電線に引っかかりそうだったため半分の高さに切ったという。 ウルグアイ館の建物は、長く兵庫県氷上町(現丹波市)でラ ウルグアイ館、グッズ収集家の自宅に(古今東西万博考)
佐々木能衣装 幽玄の衣、符合する模様 京都 関西 4月12日 能楽師が身にまとう能装束は役柄の性別や年齢、性格や職業などを表現する大事な要素だ。京都で唯一、その能装束作りを専業とする織元が西陣の佐々木能衣装(京都市)だ。手織りにこだわり1着に数カ月から1年かけて制作する能装束は、全国の能楽師や狂言師、歌舞伎役者に愛好されている。 高級絹織物の街、京都・西陣の一画にある昭和初期の京町家が、佐々木能衣装の社屋だ。細い通路を通り抜けた先にある木造平屋の工場に足を 佐々木能衣装 幽玄の衣、符合する模様