火災もたらす春先の強風 3~5月に多発 注意を 安藤 淳 編集委員 3月3日 ■天気のなぞ 栃木県足利市の山林火災はようやく鎮圧されたが、3月から5月にかけては1年でもっとも山火事が発生しやすい時期だ。全国各地で強く乾燥した局地風が吹くためだ。低気圧のコースによっては思わぬ風向きとなり、火災の範囲を一気に広げる場合もある。風の傾向を早めに把握することが、被害防止につながる。 足利市一帯は、群馬県の赤城山方面から吹き降りる乾いた北西風「赤城おろし」が、冬から春にかけて多発する 火災もたらす春先の強風 3~5月に多発 注意を
暴風雪を呼ぶ爆弾低気圧 春が近づく時期に 安藤 淳 編集委員 2月17日 ■天気のなぞ 日本付近を猛烈に発達しながら北上した「爆弾低気圧」によって、北日本は暴風雪となった。関東などでは16日は春を思わせる陽気だったが、寒気の南下とともに真冬の天気に戻りつつある。春が近づく今の時期は、こうした荒々しい天気になることが多い。山間部では雪崩の恐れがあるほか、13日の地震で強い揺れに見舞われた地域では土砂災害のリスクも高いので警戒が必要だ。 15日から16日にかけて、低気圧はめ 暴風雪を呼ぶ爆弾低気圧 春が近づく時期に
厳寒期過ぎ、太平洋側で悪天も 新型コロナ 安藤 淳 コラム 編集委員 2月3日 ■天気のなぞ 2月を迎え、年間でもっとも寒い時期は脱しつつある。ただ、1月の寒さをもたらしたような北極からの寒気はこれからも時折、日本にやってくる。春の暖かい空気も北上してくるので、両方がぶつかる日本付近で低気圧が発達し、太平洋側の天気も崩れやすくなる。気温の上下が激しく、心身には負担になる。新型コロナウイルス感染症がはやっている時だけに、体調管理が欠かせない。 日本海側各地が大雪に見舞われ、首都 厳寒期過ぎ、太平洋側で悪天も
首都圏、積雪の条件そろうか?予想上回る可能性も 安藤 淳 1月23日 23日夜から24日午前にかけて、関東甲信地方の広い範囲で雪になりそうだ。首都圏は雨と雪のちょうど境目に位置し、まとまった積雪があるかどうかは微妙だが、いくつかの条件を満たせば、一面銀世界ということもあり得る。最近では2014年、18年にも20センチを上回る積雪があった。似たようなことが起きても不思議ではない。 今回の雪は日本の南岸沿いを進む低気圧によってもたらされる。北の高気圧から寒気が流れ込み 首都圏、積雪の条件そろうか?予想上回る可能性も
「ラニーニャ」徐々に解消、寒さ和らぐ? 安藤 淳 コラム 1月20日 ■天気のなぞ 日本に寒い冬をもたらすことが多いとされる「ラニーニャ」現象が、最盛期を迎えたとみられる。2020年夏に発生して以来、続いており、12月後半以降の低温や大雪にも影響した可能性がある。今後、徐々にこの現象は消えていく見通しだが、だからといって一気に天候が変わるわけではない。海と大気の状態の変化には、時間的なずれがある。気温が乱高下することもあるので、健康管理に気をつけたい。 気象庁の最新 「ラニーニャ」徐々に解消、寒さ和らぐ?
強力寒波、再び日本めがけて南下 コラム 編集委員 1月6日 ■天気のなぞ 年末年始は日本付近に強力な寒気が流れ込み、北陸を中心に日本海側で大雪となった。これと同程度ないしはさらに強力な次の寒波が、今週末にかけて再び日本めがけてやってきそうだ。低気圧が急激に発達しながら北日本を通過後、シベリア付近の強い高気圧が張り出して北極の寒気を一気に南下させるためだ。すでに雪が降り積もっている山間部などでは、雪崩に警戒が必要だ。 高層天気図をみると、シベリアの上空約50 強力寒波、再び日本めがけて南下
真冬のコロナ対策は 加湿と換気、体力を保つ 12月23日 ■天気のなぞ 冬らしい寒さの日が増え、先週は大雪も降った。ただでさえ、冬は風邪がはやりやすい。新型コロナウイルス感染症が広がる今冬は、どんな気象条件に注意し、年末年始を過ごしたらよいだろうか。 新型コロナの感染パターンや潜伏期間、症状などは、毎年流行するインフルエンザと異なるが、原因ウイルスが飛沫感染や接触感染を通して広がっていく点は共通する。天気と病気のうつりやすさなどの関係も比較的似ている。寒 真冬のコロナ対策は 加湿と換気、体力を保つ
寒い!と思ってもほぼ平年並み 暖かすぎた11月の反動 コラム 編集委員 12月9日 ■天気のなぞ 師走に入り、朝晩は冷え込むため暖房を入れ始めた人も多いのではないか。確かに気温は下がってきたが、実は平年と比べるとそれほど低くはない。11月後半があまりに暖かかったために体が寒さに慣れておらず、平年並みか多少低いくらいで実際以上に寒いと感じてしまう。日本に厳しい冬をもたらしやすいとされる「ラニーニャ」が発生していてもこの程度の気温なのだから、もし何も起きていなかったら相当な暖冬に 寒い!と思ってもほぼ平年並み 暖かすぎた11月の反動
穏やかでも気温差に注意、12月には寒波襲来も 安藤 淳 コラム(テクノロジー) 編集委員 11月25日 ■天気のなぞ 11月半ば以降、全国的に割合穏やかな天気になっている。低気圧のコースが北に偏り、日本付近が広く高気圧に覆われやすいためだ。ただ、数日に一度は寒気も南下しており、寒暖の差が大きい日もある。夜間は急に冷える場合があり、体調管理には注意が必要だ。今後12月にかけては、何かのきっかけで寒気が持続しやすいパターンに移行する可能性もある。 最近の傾向として、低気圧は北海道よりも北のカムチャツカ半 穏やかでも気温差に注意、12月には寒波襲来も
本格的なラニーニャで冬の寒さは厳しく? 安藤 淳 新型コロナ 編集委員 11月11日 ■天気のなぞ 立冬を過ぎ、日本の上空に強い寒気が流れ込むようになった。東京では3年ぶりに「木枯らし1号」が観測され、北日本では雪が積もりだすなど順調に季節が進む。寒さの背景には熱帯太平洋でラニーニャ現象が鮮明になり、大気の流れに影響を及ぼしていることもありそうだ。ラニーニャは春先まで続き、新型コロナウイルスなどの感染が広がりやすい厳しい冬になる可能性がある。 日本列島はこの冬一番の寒気が通過し、札 本格的なラニーニャで冬の寒さは厳しく?