株高生む「お金への呪縛」 新需要の創出が焦点に 株式投資 橋本 隆祐 編集委員 増やす 3月3日 日経平均株価が2月15日、節目の3万円を回復した。新型コロナウイルス感染症の影響がくすぶり、世界経済が停滞するなかでの株高には違和感を持つ人も多いだろう。背景には何があるのか。実体経済の回復にどう結びつくのか。「資産選好」という概念を使いバブルの仕組みを理論化してきた大阪大学社会経済研究所の小野善康特任教授は、「お金への呪縛」が株高を生んだと見る。 ■株高、実体経済で説明できず ――3万円乗せの 株高生む「お金への呪縛」 新需要の創出が焦点に
「高級パン」で景気読み解く 気鋭エコノミストの流儀 家計 橋本 隆祐 編集委員 学ぶ 2月10日 新型コロナウイルス感染症の影響が続くなかで景気をどう読み解くか。金融機関のエコノミストが知恵を絞っている。特に個人消費はコロナの感染状況や政府の対応など様々な要因が絡みあい、分析が難しい。政府や企業の公式統計の加工や、非伝統的な統計であるオルタナティブ(代替)データの活用が、ますます重要になっている。独自の分析で評価が高い気鋭のエコノミストの流儀に迫り、マーケットを占う手掛かりを探った。 ■日常 「高級パン」で景気読み解く 気鋭エコノミストの流儀
コロナ禍「ゲコノミクス」に勢い 酒離れが開く新市場 株式投資 橋本 隆祐 編集委員 増やす 2月2日 東京都下に緊急事態宣言が発令されてから約3週間。夜の繁華街で会社員が大勢で飲み会をするといった光景はすっかり影をひそめた。金融市場だけでなく生活にも大きな変化をもたらしたコロナ禍。周囲を見渡し、身近なところから投資を考えるヒントを探ってみよう。今回注目したのは「お酒」だ。 ■「飲まない人」が過半に コロナ禍前から日本社会の「酒離れ」に注目してきた著名な投資家がいる。「お酒を飲まない人はもうマイノ コロナ禍「ゲコノミクス」に勢い 酒離れが開く新市場
来るか投資の韓流ブーム コロナ禍で半導体に追い風 株式投資 橋本 隆祐 編集委員 増やす 1月13日 サムスンやLGなど日本でもなじみのある企業が多く上場する韓国の株式市場。2020年に韓国総合株価指数(KOSPI)は3割上げた。上昇率は日経平均株価(16%)を上回り、主要市場でトップ。年明けも続伸、節目の3000を突破し史上最高値をつけた。映画やドラマ、小説などの韓国文化が日本に浸透してきたが、なかなか韓国株への関心は高まらない。投資の韓流ブームが来る日はあるか。 ■個人投資家「東学アリ」が相 来るか投資の韓流ブーム コロナ禍で半導体に追い風
独自ワードで本質示す 市場分析のプロ・高田創の視点 国債・社債 橋本 隆祐 編集委員 学ぶ 12月15日 2020年もあと2週間あまり。流行語大賞に「3密」が選ばれたが、金融マーケットに限るならこの一年を象徴する言葉は「コロナ7業種」かもしれない。新型コロナウイルス感染症の影響で売り上げが減り、資本が毀損しかねない飲食、宿泊などの業種を指す。岡三証券グローバル・リサーチ・センター理事長の高田創氏がリポートで指摘した。身近な例えを使った独自ワードで、本質に切り込む高田氏。その原点を探った。 ■「回り道 独自ワードで本質示す 市場分析のプロ・高田創の視点
コロナ下で時価総額2倍超 SHIFT社長の信念 株式投資 橋本 隆祐 日経ヴェリタス 編集委員 増やす 12月8日 思わぬ危機に直面した時にこそ真価が問われる。それは人も企業も同じだろう。なかなか終わりが見えない新型コロナウイルスの感染拡大。この10カ月間に時価総額を2倍以上に増やしたソフトウエア企業の取り組みを振り返り、コロナ下で市場評価を高めるのはどんな企業か、そのヒントを探った。 ■異例ずくめの決算説明資料 「社員に陽性者が出ました」。SHIFT(3697)の丹下大社長がそう報告を受けたのは4月4日土曜日 コロナ下で時価総額2倍超 SHIFT社長の信念
育つか日本発プラットフォーマー ゲーム、医療に期待 株式投資 橋本 隆祐 日経ヴェリタス 編集委員 増やす 11月17日 新型コロナウイルスの感染症は、企業の経営を大きく揺さぶった。2020年4~9月期の決算から浮かび上がった日本企業の課題、強みは何か。際立つ強さを見せた「GAFA」など米IT大手に対抗できる企業は育つのか。企業調査・マーケット分析に関わって45年のベテラン、野村証券の海津政信氏に話を聞き、ヒントを探った。 海津氏は1975年に野村総研に入社し、住宅・建設、機械などのアナリスト、株式ストラテジスト、 育つか日本発プラットフォーマー ゲーム、医療に期待
「会社員は苦行」 シニア世代、好きな仕事自ら起こす 老後資金 家計 橋本 隆祐 日経ヴェリタス 編集委員 備える 11月10日 一身にして二生を経る──。実測による日本地図を作った伊能忠敬が測量の旅に出たのは50歳を過ぎてからだった。現代の日本においても、10代の時から起業をめざした日本電産の創業者・永守重信氏のような人がいる一方で、定年後に事業を起こし新たな人生を踏み出す人がいる。「シニア起業」は人生100年時代を生き抜く新たな選択肢になるか。 ■定年退職後に起業 「サラリーマン(会社員)は苦行。自由がなく、自己決定権が 「会社員は苦行」 シニア世代、好きな仕事自ら起こす
日本電産・永守氏 企業の本質、バランスシートに 株式投資 橋本 隆祐 日経ヴェリタス 編集委員 増やす 10月20日更新 投資歴60年、日本電産・永守重信会長(76)は株で学んだ知識や経験を経営にも生かしてきた。果敢なM&A(合併・買収)の裏で、財務への目配りを欠かさないのもその一つだろう。「売上高10兆円」など損益計算書ベースの目標を口にすることが多いが、インタビューの中で永守氏は「企業の本質はバランスシート(貸借対照表)にあらわれる」と強調した。 ■M&A、まずバランスシートから 『技術ベンチャー社長が書いた 体 日本電産・永守氏 企業の本質、バランスシートに
日本電産・永守氏 株空売りで大失敗、成功の原点 株式投資 橋本 隆祐 日経ヴェリタス 編集委員 増やす 10月13日 「株で損をすることはない」。日本電産の永守重信会長(76)はそう言い切った。1973年にモーターメーカーの同社を創業、株式相場が低迷した平成時代に時価総額を約70倍にも増やした経営手腕の原点には、16歳で始めた株式投資があった。9月末にインタビューを実施し、投資家・永守氏の勝利の方程式を探った。 ■16歳で株式投資 「起業をしたいという考えがまずあってね。そのためには経済を勉強する必要があると思い 日本電産・永守氏 株空売りで大失敗、成功の原点