本をつくる、一冊に思いを込め ネット全盛の今に存在感 5月26日 SNS(交流サイト)での情報発信や電子書籍などネット全盛の時代に、紙の本の手触りにこだわる人たちがいる。わざわざ活版印刷で本を出したり、使い込んだ辞書を仕立て直したり。自分だけの一冊を手作りする人もいる。その理由は郷愁や愛着だけではないようだ。ネット社会の今だからこそ紙の本の意味が増しているという。さあ、スマホを捨てよ、書を手に取ろう。 装丁が語り、活字がつなぐ 2022年の暮れ、東京都荒川区の 本をつくる、一冊に思いを込め ネット全盛の今に存在感
「機械式時計は廃れず」パテックフィリップ社長に聞く トレンド 5月21日 スイスの高級時計大手、パテックフィリップのティエリー・スターン社長は「アップルウオッチ」などのスマートウオッチが台頭する今後も「機械式時計は廃れない」との自信を見せた。スイス・ジュネーブで日本経済新聞社の取材に答えた。日本でも強盗事件が起きるなど過熱気味といわれる高級時計ブームについては「現在がピーク」との見方を示した。 【関連記事】・高級時計の王国スイス ブーム支える精緻な技と発信力 ――世界中 「機械式時計は廃れず」パテックフィリップ社長に聞く
マリー・クワントの革命 ヘアもメイクも社会も変えた 5月19日 今では見慣れているものが、かつてはタブーであったことは少なくない。女性の膝もそのひとつ。教師の両親の下に生まれ、ゴールドスミス・カレッジで美術を学んだマリー・クワントが1955年、25歳でロンドンのキングス・ロードにブティック「バザー」を開いた時、膝が丸見えのドレスを作って販売した。ストリートからヒントを得たミニスカートに、保守層は眉をひそめた。 マリーによる因習打破は続く。紳士服に着想を得たジ マリー・クワントの革命 ヘアもメイクも社会も変えた
デンマーク「noma」 持続可能なレストラン見据えて 5月19日 今世紀の食を語る時、避けて通れないのがデンマークのレストラン「noma」(ノーマ)だ。美食とは無縁とされてきた北欧で2003年に開業し、地元の食材や食文化に立脚しながら独創的な料理を作る「新北欧料理」を打ち立てた。その発想は各国のレストランに大きな影響を与え、「世界のベストレストラン50」では10年から21年まで5度首位に。店を目当てに世界中から観光客が訪れ、食材の生産も活発になるといった経済効 デンマーク「noma」 持続可能なレストラン見据えて
高級時計の王国スイス ブーム支える精緻な技と発信力 5月19日 パテックフィリップやロレックスなど、きら星のごとく世界的な高級時計ブランドがひしめくスイス。400年以上の長きにわたって機械式時計の精緻な技を磨きあげ、職人たちの手で受け継いできた。高級時計の王国はどのように築かれたのか。その秘密を探った。 歯車ひとつにも宿る美 スイス・ジュネーブ郊外のプラン・レ・ワット地区。有名時計メーカーの製造拠点が集まる同地区に、パテックフィリップの本社工房がある。 高級時計の王国スイス ブーム支える精緻な技と発信力
鳥と人の新しい関係 身近な観察が導く共生の未来 5月12日 コロナ禍をきっかけにバードウオッチングに関心を持つ人が増えている。大自然の中の鳥が雄大に飛ぶ姿から、もっと身近な街の鳥が見せるかわいらしいしぐさまで。人が熱を上げすぎると、鳥たちを脅かす可能性もある。さえずりを聞きながら、鳥と人との新しい距離について考えたい。 世界の愛鳥家が目指す楽園 日本の本土最東端、北海道の根室半島に世界からバードウオッチャーが押し寄せている――。そんな話を聞き、野鳥観察の 鳥と人の新しい関係 身近な観察が導く共生の未来
永遠の異端児、ゴルチエ 「美しさはひとつではない」 5月7日 3月下旬、丸の内ビルディング(東京・千代田)。米国のバンド、シックの名曲「Le Freak」に合わせてパフォーマーが踊り始めると、周辺にいた人たちは足を止め集まってきた。 振り付けにあわせてスカートがはためいたり、装飾されている羽が揺れたり。ダンスを際立たせていたのが、パフォーマーが着用する衣装だ。多様な素材が用いられ、オブジェや彫刻のよう。ファッションデザイナー、ジャンポール・ゴルチエさんが手 永遠の異端児、ゴルチエ 「美しさはひとつではない」
「苦み」は命の恵み ヒトへの進化、支える不思議 5月7日 春の味覚を象徴する山菜にゴーヤー、ビール、コーヒー――。幼少の頃に顔をしかめた大人の味は、元は毒を検知し体内に取りこまないための機能だった。「苦味」を、私たちはいつから楽しめるようになったのだろう。近年の研究では、苦みを感じる感覚が、進化の歴史にも深く関わっていたことが明らかになっている。 「春は苦みを盛れ」 季節の躍動伝える 3月下旬の埼玉県西部、桜が舞い散る奥武蔵の丘陵地帯。大人の背丈を超え 「苦み」は命の恵み ヒトへの進化、支える不思議
テロワールで選ぶ紅茶の愉悦、スリランカの専門家に聞く 5月4日 ワイン産地の気候や風土、土壌から生まれる味わいの個性を意味する「テロワール」。ブレンドが主流の紅茶の世界でも、国産茶葉を使った和紅茶人気などを背景にテロワールの違いに着目した単一産地、単一農園の茶葉が人気を集めている。いち早くテロワールの視点で紅茶を楽しむスタイルを提案してきたスリランカの紅茶ブランド「ディルマ」を展開するMJFグループのディルハン・フェルナンド最高経営責任者(CEO)に、その魅 テロワールで選ぶ紅茶の愉悦、スリランカの専門家に聞く
SもLも、男も女も 「みんな着られる」サイズが人気 5月4日 身長150センチメートルの女性も、180センチメートルの男性も同じパンツがはけます――。体形を問わずに「みんなが着られる」衣料品が注目されている。メーカーの技術やデザイナーのアイデアが、様々な体形にフィットするアイテムを生み出している。3月にはサイズ表示の目安に使われている日本産業規格(JIS)が改正され、これまでなかった男女兼用サイズが追加された。 ワコールがファッションブランド「ビューティフ SもLも、男も女も 「みんな着られる」サイズが人気