見えてきた「ゆる円高」 金融環境、劇的変化見込めず ポジション コラム 為替・金利 編集委員 1月24日 外国為替市場では「2023年は円高の年になる」との予想が目立つ。昨年は日米間の金利差と日本の貿易赤字が急拡大し、円相場は約32年ぶりに1ドル=150円の節目を割り込んだが、今年は日米金利差も貿易赤字も縮小に転じるという見方が増えているからだ。だが2つの材料を点検してみると、円高の勢いはさほど強まらない可能性が高い。そこから見えてくるのは、極めて緩やかに円が買われる「ゆる円高」のシナリオだ。 市場 見えてきた「ゆる円高」 金融環境、劇的変化見込めず
「悪い円安」終幕にじわり接近 巨額の貿易赤字に変化も マネー底流潮流 コラム 編集委員 1月8日 年明けの外国為替市場では、円相場の方向感が定まらない状況が続いている。2022年12月の日銀による予想外の金融緩和修正で円が急騰し、1ドル=150円の節目は遠のいたものの、その後も円高の勢いがなかなか強まらない。円高進行に需給面からブレーキをかけているのは、過去最大規模に膨らんだ貿易赤字。だが、そんな需給構造にも変化の兆しが表れ始めている。 「23年後半には円安悪玉論が聞かれなくなっているのでは 「悪い円安」終幕にじわり接近 巨額の貿易赤字に変化も
2023年、資産運用の勘所 景気後退で株価乱高下も 為替・FX 株式投資 編集委員 増やす 1月6日 新しい年が明けた。急激な円安と日米の株価乱高下に見舞われた2022年を経て、23年は個人投資家にとって、どんな資産運用環境になるだろうか。市場動向に大きな影響を与える3つの論点から探ってみた。 まず知りたいのが、昨年10月に一時、約32年ぶりに1ドル=150円の節目を下回った急激な円安・ドル高の行方だ。昨年12月に米連邦準備理事会(FRB)が利上げ幅を縮めた一方、日銀が大規模な金融緩和の修正に動 2023年、資産運用の勘所 景気後退で株価乱高下も
金融緩和修正も続かぬ円高 金利・需給差の岩盤揺るがず ポジション コラム 為替・金利 金融政策 編集委員 12月27日 日銀による大規模金融緩和の修正にもかかわらず、円高・ドル安の勢いが続かない。背景にあるのは、今年春以降の急激な円安・ドル高を先導した金利差と需給差の2つの円売り要因が何ら変わっていない現状だ。日銀の緩和修正は市場に大きな「サプライズ」を与えたが、円買いを拒む2つの岩盤は少しも揺らいでいない。 日銀は20日の金融政策決定会合で、長期金利の許容変動幅をプラスマイナス0.25%程度から0.5%程度に広 金融緩和修正も続かぬ円高 金利・需給差の岩盤揺るがず
2023年、波乱の火種はユーロか 日経ヴェリタス Think! 編集委員 学ぶ 12月10日 約32年ぶりに1ドル=150円台を付けるなど、急激な円安・ドル高が進んだ2022年。その推進力だった米国の急激な利上げが一服する23年の外国為替市場は、落ち着いた値動きに戻るのだろうか。円安・ドル高にもブレーキがかかり始めた。だが油断は禁物。波乱の火種はユーロにある。 ■ファンドなどユーロを買い戻し 年の瀬が迫る外為市場では、ヘッジファンドによるユーロ買いが優勢になった。みずほ銀行が米商品先物取 2023年、波乱の火種はユーロか
尾を引く「悪い円安」 物価・景気、来年も不安なお ポジション コラム 為替・金利 編集委員 11月22日更新 春以降の急激な円安・ドル高が一服している。これまでは円安による輸入物価の高騰が国内の値上げラッシュをあおり、景気停滞を招く要因になっていた。だが円安圧力が弱まっても、物価や景気が一気に改善に向かうシナリオは描きづらい。「悪い円安」の余波が予想以上に尾を引く可能性があるからだ。 円安・ドル高に歯止めがかかったのは、ヘッジファンドが年内の利益を確定させるため、円売り・ドル買いの持ち高を一気に減らした 尾を引く「悪い円安」 物価・景気、来年も不安なお
円反発許さぬ需給の厚い壁、遠のく円高時代 ポジション コラム 為替・金利 編集委員 10月25日更新 為替介入が効かない。日米間の金利差拡大を背景に、約32年ぶりの円安・ドル高が進むなかで、政府・日銀は相次いで過去最大規模の円買い・ドル売り介入を実施した。だが介入で円高方向に振れた場面では即座に市場参加者の円売り注文が入り、円安基調になかなか歯止めをかけられない。円高を阻んでいる背後には、巨額の貿易赤字に伴う需給面からの円売りの厚い壁の存在もある。 「今回は少し品位を欠く円買い介入だったと思う」 円反発許さぬ需給の厚い壁、遠のく円高時代
ワクワクする未来の構築へ、損害保険は何ができる? 人類は、「 」社会へと向かう。 未来面 編集委員 10月24日 船曳社長の提示した「ワクワクする未来の構築へ、損害保険は何ができる?」という課題に対し、多数の投稿をいただきました。紙面掲載分を含めて、当コーナーでその一部を紹介します。 ■「青春」の挑戦支援 平野 ちひろ(関東学院六浦高校2年、16歳) 高校生から見た保険のイメージは堅苦しく、とっつきにくい。しかし、自分に関係のある保険があれば関心を持つと考える。若者に向けた「青春保険」をつくるのはどうだろう ワクワクする未来の構築へ、損害保険は何ができる?
投機筋×FX、長期円安の内幕 日経ヴェリタス 為替・FX 為替・金利 Nikkei Views 編集委員 学ぶ 10月15日 円安・ドル高が止まらない。気がつけば、3月の米連邦準備理事会(FRB)による利上げ開始から半年以上にわたって長期円安局面が続いている。政府・日銀による約24年ぶりの大規模な円買い介入にもかかわらず、なぜ歯止めがかからないのか。円相場の舞台裏を探ると、為替市場の巨大プレーヤーである外国為替証拠金(FX)投資家の取引姿勢の変化が見えてくる。 「これまでのFX取引とは様相の異なる動きになっている」。長 投機筋×FX、長期円安の内幕
ドル高の賞味期限は 市場に漂う米トリプル安懸念 マネー底流潮流 グローバルマーケット コラム 編集委員 10月9日 政府・日銀が24年ぶりに円買い・ドル売り介入を迫られるなど、春以降の円安・ドル高傾向に歯止めがかからない。だが意外にも、米国内でドル高警戒論が浮かぶなど、市場のムードには微妙な変化が見られ始めている。背景には、米株安・債券安が進むなかでもドル高が止まらないことへの違和感があるようだ。 市場で米株安・債券安とドル高の並走が鮮明になったのは、夏以降のことだ。「やり遂げるまで、やり続けなければならない ドル高の賞味期限は 市場に漂う米トリプル安懸念