はやぶさ2と嫦娥5号 日中探査機結ぶ太古の天体 中国・台湾 編集委員 科学&新技術 12月27日 日本の探査機「はやぶさ2」が6日、小惑星「りゅうぐう」から無事に地球に帰還した。17日には中国の「嫦娥(じょうが)5号」も月からサンプルを持ち帰った。2つの探査機の目的地は遠く離れているが、同じ天体を起源とする物質が含まれる可能性がある。生命が進化したナゾを解明する手がかりにもなり、来年から始まる本格的な調査に注目が集まる。 はやぶさ2のカプセルの中には、真っ黒な小石や砂が入っていた。サンプルの はやぶさ2と嫦娥5号 日中探査機結ぶ太古の天体
中国、月探査で世界をリード 16日にもサンプル回収 北米 中国・台湾 編集委員 Nikkei Views 科学&新技術 12月15日 月の砂や石を採取して地球に持ちかえる中国の月探査機「嫦娥(じょうが)5号」が16日にも地球に帰還する。11月24日に打ち上げられた後、月着陸や砂などのサンプルの採取を順調に進めてきた。月探査では米国を中心に月面に宇宙飛行士を送るアルテミス計画が進むが、近年の実績は中国が世界をリードしている。これまで採取されていない新しい時代のサンプルを持ち帰る予定で、科学面でも主導権を狙う。 嫦娥5号は12月2 中国、月探査で世界をリード 16日にもサンプル回収
月や火星で暮らす 尿から水再生、地下に住居 コラム 編集委員 科学&新技術 12月12日 米国を中心に月探査の計画が進み、民間による月や火星の都市づくりの構想も活発だ。日本でも月面着陸を視野に入れた宇宙飛行士の募集が発表され、宇宙に人間が住む時代が間近に迫ってきた。ただ月や火星は人間が住むには厳しい環境が待っている。水や空気の確保、放射線対策など様々な研究が進められている。 「月の居住で一番の問題は放射線と隕石(いんせき)」。人類が宇宙で生活するための研究に取り組む東京理科大学スペー 月や火星で暮らす 尿から水再生、地下に住居
はやぶさ2帰還 広がる国際協力、独自技術で存在感を 編集委員 科学&新技術 12月9日 小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセルが無事に地球に帰還、8日に相模原市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所に到着した。カプセルに収められていると見られる小惑星「りゅうぐう」のサンプルは太陽系の歴史や生命の起源に迫るもので、世界の科学に大きな貢献が期待される。宇宙探査では中国やインドなど新興国が台頭、国際的な連携や協力も広がっている。その中で存在感を示すためにも、取り組みを中断すること はやぶさ2帰還 広がる国際協力、独自技術で存在感を
日本、惑星探査で存在感 はやぶさ2で7つの世界初 編集委員 スタートアップ エレクトロニクス 自動車・機械 科学&新技術 12月6日更新 小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセルが無事に地球に帰還した。小惑星に人工クレーターを作るなど「7つの世界初」を達成して存在感を示した。ただ世界の宇宙開発は中国などの新興国が台頭する一方、民間企業主導の流れが強まっている。日本が世界の流れに遅れないようにするには、はやぶさ2のように世界をリードする得意分野を広げられるかが課題だ。 世界初の成果となったのは(1)人工クレーターの作成(2)小型ロボット 日本、惑星探査で存在感 はやぶさ2で7つの世界初
宇宙ビジネスの水先案内人、野口さんは何するの? 編集委員 科学&新技術 12月3日 民間の有人宇宙船「クルードラゴン」に搭乗した日本人宇宙飛行士の野口聡一さんが11月17日(日本時間)、国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。約半年の滞在中に、iPS細胞を使った臓器の再生など宇宙を利用した様々な実験を行う予定だ。将来の宇宙ビジネスにつながる実証実験もあり、商業利用への一歩としても期待されている。 クルードラゴンは、電気自動車を製造するテスラの創業者として有名なイーロン・マスク 宇宙ビジネスの水先案内人、野口さんは何するの?
衛星からデータを迅速・大量に送信 小売り・外食 長野 信越 スタートアップ ネット・IT 科学&新技術 12月2日 人工衛星が取得した大量のデータを宇宙から迅速に地上に届ける通信技術の開発が進んでいる。東京大学などは天候に左右されにくい周波数の電波を使い世界最高速で送信する実験に成功。宇宙航空研究開発機構(JAXA)などは衛星間で光を使って通信する開発を進める。拡大する宇宙ビジネスの切り札になると期待される。 東大と慶応大、JAXAは小型衛星からX帯と呼ばれる電波を使って高速でデータを地上に送る通信システムを 衛星からデータを迅速・大量に送信
スペースXが開く宇宙ビジネス新時代 日本はどうする 科学&新技術 Nikkei Views 編集委員 11月16日 米国の宇宙ベンチャー、スペースXが16日(日本時間)に新型有人宇宙船「クルードラゴン」の打ち上げに成功した。民間が開発した有人宇宙船として初めての正式運用で、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんも搭乗している。米国の有人宇宙船が本格的に復活するだけでなく、民間主導で有人の宇宙ビジネスに新時代を開く大きな突破口になる。日本も民間の育成を加速する必要がある。 クルードラゴンは野口さんを含む4人の宇宙飛行士 スペースXが開く宇宙ビジネス新時代 日本はどうする
米国版はやぶさ着陸成功、将来の資源確保に照準 北米 コラム(テクノロジー) 科学&新技術 編集委員 10月25日 「米国版はやぶさ」ともいわれる小惑星探査機「オシリス・レックス」が21日、小惑星「ベンヌ」に着陸した。日本のはやぶさと同様に小惑星のサンプル採取に成功したもようだ。2023年9月に地球に持ちかえる。米国が日本の後追いといえる計画を実行するのは、それだけ小惑星探査が今後の宇宙開発に重要な意味を持つことを表す。 米航空宇宙局(NASA)の探査機、オシリス・レックスは日本時間の21日午前7時ころ、ベン 米国版はやぶさ着陸成功、将来の資源確保に照準
月探査ビジネスが始動、日米英など国際ルールで合意 北米 コラム(テクノロジー) 科学&新技術 編集委員 10月18日 日米など8カ国が10月14日、月や火星など宇宙の開発や資源利用の基本的な原則を示す「アルテミス合意」に署名した。米国を中心に宇宙の商業利用に積極的な国が先行して方向性を示し、将来の国際ルール作りを有利に進めたい狙いがある。日本は成長産業に位置づける宇宙産業の競争力向上のために、米国とともに先陣を切って国際ルール作りで存在感を示すことが重要になる。 アルテミス合意は米国が5月に、月探査を目指す「ア 月探査ビジネスが始動、日米英など国際ルールで合意