感染予防や混雑回避 「行動変容」デジタル化で広がり 編集委員 4月4日 新型コロナウイルス感染リスクの高い行動を避けるようスマートフォンアプリで人々を誘導するなど、デジタル技術を駆使して人間の「行動変容」を促す取り組みが広がっています。さりげない方法で人の行動を後押しする「ナッジ」と呼ばれる手法をデータ科学と組み合わせて使うなど、人々の心に働きかける手法が高度化しています。 日立製作所と西日本鉄道は2021年3月、福岡市で公共交通機関利用者の行動変容を促す実証実験を 感染予防や混雑回避 「行動変容」デジタル化で広がり
仮想空間彩るアバター 出社や音楽ライブ、旅行にも 編集委員 2月7日 仮想空間で人間の代わりに動いたり話したりするアバター(分身)の活躍の場が増えています。在宅勤務中の社員や、リモート開催される展示会や国際会議の参加者が、アバター同士でコミュニケーションを取る仕組みが整ってきました。エンターテインメント分野でも、アバターが出演するコンサートなどが続々と企画されています。 システム開発大手の富士ソフトは2020年7月から、自社開発したバーチャルオフィスの運用を始めま 仮想空間彩るアバター 出社や音楽ライブ、旅行にも
AI操る「ロボット科学者」 新材料・薬探索に変革 AI 科学&新技術 2月7日 東京工業大学(東京・目黒)の物質理工学院の一杉太郎教授の研究室では、新規材料開発を担当する「ロボット科学者」が働いている。薄膜材料などを様々な実験条件で自動的に試作・評価する実験装置だ。 試作した材料の評価データをもとに、次はどんな合成条件を試すべきかを計算する人工知能(AI)を備えているところが、この装置の「科学者」たるゆえんだ。無機・固体材料でこうした全自動の探索実験ができる装置は世界で初め AI操る「ロボット科学者」 新材料・薬探索に変革
研究開発DX、成果素早く 仮想空間や秘密計算活躍 編集委員 科学&新技術 1月29日 大学や企業などの研究開発の現場で、研究スピードを一変させるDX(デジタルトランスフォーメーション)の導入が進んでいる。共同研究や実験がリモートで実施され、研究手法もAI(人工知能)技術や高度なシミュレーションによって変わりつつある。新型コロナウイルス感染症など環境変化をテコに研究開発のニューノーマル(新常態)を模索している。 宇宙論や素粒子物理学、数学などの研究者約280人(併任を含む)を擁する 研究開発DX、成果素早く 仮想空間や秘密計算活躍
サイバー攻撃、脅威高まる? プロ関与「身代金」要求も 編集委員 ニッキィの大疑問 1月2日 企業などのコンピューターシステムを狙うサイバー攻撃の脅威が高まっているようね。手口も巧妙になっていると聞いたわ。東京五輪・パラリンピックも予定され、被害の拡大が心配だわ。 サイバー攻撃の最近の特徴や防御策について、吉川和輝編集委員が阿部美香さんと小川めいこさんに解説した。 ――最近の手口にはどんな特徴がありますか? コンピューターシステムに不正侵入するサイバー攻撃は30年以上前からありました。当初 サイバー攻撃、脅威高まる? プロ関与「身代金」要求も
AI駆使し本物そっくり 「ディープフェイク」の脅威 12月27日 人工知能(AI)の最新技術を使って、本人とそっくりのニセ映像を作る「ディープフェイク」の被害が広がる兆しを見せています。映像だけでなく音声や文章でも本物そっくりのフェイクコンテンツを生成する技術が進み、海外ではニセ音声を詐欺に悪用する事例も出ています。こうしたフェイクメディアを検知し被害を未然に防ぐための国の研究プロジェクトも12月に始まりました。 警視庁や京都府警などは10月、芸能人らの顔を合 AI駆使し本物そっくり 「ディープフェイク」の脅威
AIに言葉の意味はわかるか 進化する自然言語処理 編集委員 AI 科学&新技術 12月26日 人工知能(AI)が人間のものと区別ができないほど巧みな文章を生成したり、コミュニケーションロボットが大きな支障なく会話を進めたりするのが当たり前になってきた。コンピューターで言葉を扱う自然言語処理技術がこの数年で急進展したためだ。言語というあいまいで揺らぎの大きい情報を機械が上手に扱えるようになってきた。自然言語処理の応用範囲も広がり、社会や産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)のカギを AIに言葉の意味はわかるか 進化する自然言語処理
アバターで国際会議 密なコミュニケーション可能に 12月7日 オンラインで開催される国際会議や展示会が増える中、参加者が臨場感を味わったり、アバター(分身)を使って相互のコミュニケーションを深めたりする試みが進んでいる。バーチャルイベントなどで参加者個人の行動の特性やパターンをAI(人工知能)で予測して、参加者へのリコメンド(お勧め)機能を高める試みも。実空間で難しくなった「密なコミュニケーション」をデジタル空間で模索しようとしている。 11月16日から2 アバターで国際会議 密なコミュニケーション可能に
医療DX、コロナで進化 遠隔ICUや在宅治療アプリ 新型コロナ ヘルスケア コラム(テクノロジー) 科学&新技術 11月29日 新型コロナウイルス感染症を契機に、オンライン診療の拡大や集中治療室(ICU)の遠隔管理など医療現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)が進展している。医療機関は患者との接触の機会を減らすとともに、限られた医療資源やスタッフを効率的に振り向けることができる。 昭和大学病院(東京・品川)ではICUを遠隔管理する「支援センター」に管理用の操作デスクが3つ置かれている。それぞれ6画面のディスプレー 医療DX、コロナで進化 遠隔ICUや在宅治療アプリ
光で動くナノモーター、制御実験に成功 薬の運搬にも 科学&新技術 11月17日 2018年のノーベル物理学賞を受賞した、光を使って微小な物体を取り扱う「光ピンセット」。東京大学の研究グループはこの手法より簡単に微少な物体を光で制御できる新手法を開発した。薬剤を患部に効率的に運ぶドラッグデリバリーシステム(DDS)など応用分野は多岐にわたり、新産業創出も期待できるという。 液体中に置かれた石英ガラス(シリカ)製の棒状物体。髪の毛の100分の1程度の太さで長さが6マイクロ(マイ 光で動くナノモーター、制御実験に成功 薬の運搬にも