AI、輪郭現すシンギュラリティー 大規模モデルの衝撃 Think! AI 科学&新技術 Nikkei Views 編集委員 1月4日 人と自然に対話し、絵画などアートを創作し、コンピュータープログラムを書く――。膨大なデータ学習で賢くなった「基盤(ファウンデーション)モデル」呼ばれる人工知能(AI)が米国などで続々と誕生し、その万能ぶりが衝撃を広げている。AIが人間より優位に立つSFのような世界がいよいよ見え始めてきたのだろうか。 1960年代、80年代に続く第3次AIブームが始まった2010年代前半、AIが加速的進化を経て人 AI、輪郭現すシンギュラリティー 大規模モデルの衝撃
医師の働き方にも改革の波 デジタル活用で「ムダ」排除 編集委員 デンシバSpotlight 12月25日 長時間労働が常態化している医師の働き方改革に、デジタル技術が役立とうとしています。クラウドサービスを使って仕事を柔軟にこなせるようにしたり、医師の行動を人工知能(AI)で解析し、業務改善メニューを作ったりするなど、取り組みは様々です。 東京医科歯科大学病院(東京・文京)の循環器内科は6月、手術後に実施する「症例レビュー」に、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が開発したクラウド型のシステム 医師の働き方にも改革の波 デジタル活用で「ムダ」排除
AIの迷走・暴走どう防ぐ カギ握る企業の品質管理 メタ Think! AI Nikkei Views 編集委員 12月13日 人工知能(AI)の社会実装やビジネス利用が進む中で、AIの性能を維持したり、想定外の動きをしないようコントロールしたりする「品質管理」の重要性が増している。AIの仕組みがブラックボックスになっていることが多く、トラブル時の責任の所在が不明瞭だったり、AIが差別的な振る舞いをするなど、様々なリスクと隣り合わせの状況になっているためだ。 ■「『宇宙にいるクマ』、ソ連が送った」と回答 11月中旬、メタ AIの迷走・暴走どう防ぐ カギ握る企業の品質管理
サイバー攻撃一段と巧妙化 「侵入前提」の対策導入進む Think! 編集委員 デンシバSpotlight 11月13日 新型コロナウイルス感染症の流行や、ロシアによるウクライナ侵攻など国際情勢の変化がサイバーセキュリティーの世界を変えつつあります。サイバー攻撃の頻度が増すとともに手口は一段と巧妙化。政府や企業は攻撃を完全には防げないことを前提に被害を最小化する道を探っています。 9月、政府が運営する行政情報サイト「e-Gov(イーガブ)」や一部民間サイトが、大量のデータを送り付けてシステム障害を引き起こす「DDo サイバー攻撃一段と巧妙化 「侵入前提」の対策導入進む
創薬イノベーション カギはDXと「人の出会い」 コラム 科学&新技術 編集委員 11月9日 創薬などライフサイエンス企業の研究拠点の姿が変わりつつある。新型コロナウイルス感染症の影響で希薄になりがちだった研究者間の対面コミュニケーションを再構築するとともに、研究現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する。リアルとバーチャルを問わず情報がスムーズに行きかう空間をつくろうとしている。 横浜市戸塚区で10月に竣工、来春稼働する中外製薬の「中外ライフサイエンスパーク横浜」。同社の 創薬イノベーション カギはDXと「人の出会い」
量子コンピューターに革新 ノーベル賞技術の先駆者挑む 量子技術 科学&新技術 Nikkei Views 編集委員 11月2日 今年のノーベル物理学賞は欧米の量子情報科学の研究者3人に授与される。その1人、アントン・ツァイリンガー博士(オーストリア)の業績は、光の粒(光子)の状態を離れた場所に移す「量子テレポーテーション」の実験に成功したことだ。この分野で世界的な成果をあげてきたのが古沢明東京大学教授。今、量子テレポーテーションを駆使した独自方式の光量子コンピューターの開発にまい進し、他の量子マシンの斜め上を行く「スーパ 量子コンピューターに革新 ノーベル賞技術の先駆者挑む
画像生成AIが驚異の進化 米メタは動画、開かれた新領域 メタ Think! ネット・IT AI 科学&新技術 Nikkei Views 編集委員 10月6日 「こんな絵を描いて」と言葉を入力すると画家やイラストレーターばりの「作品」を出力する画像生成AI(人工知能)が驚異的な進化を遂げている。9月末には米メタ(旧フェイスブック)が言葉から静止画ではなく動画を生成するAIを発表。イラストレーターの仕事を圧迫するとの懸念がある一方、ビジネス利用を狙った動きが早くも出ている。 ■AIと芸術を巡る論争にも発展 8月、米コロラド州で開催された美術コンテストのデ 画像生成AIが驚異の進化 米メタは動画、開かれた新領域
メタバースやXRで大学教育 人材の獲得・育成に活用拡大 編集委員 デンシバSpotlight 10月2日 インターネット上の仮想空間「メタバース」やバーチャルリアリティー(VR)などの「XR技術」が、大学の教育に使われ始めています。通常のリモート授業では扱いにくい実験や実習などを3次元(3D)の仮想空間で体験できるようにするほか、社会人の学び直しなど、幅広い層にカリキュラムを開放する手段での活用が目立ちます。 東京大学は9月23日、「メタバース工学部」を開講しました。記念式典は「バーチャル東大」の安 メタバースやXRで大学教育 人材の獲得・育成に活用拡大
量子コンピューターに第3の方式急浮上 日本も先頭集団 量子技術 愛知 科学&新技術 Nikkei Views 編集委員 8月18日 量子コンピューターの開発競争の舞台で「第3の方式」が急浮上している。極低温に冷やした原子を使う「冷却原子型」と呼ばれる技術だ。他の方式とは異なり、日本の研究グループが世界の先頭集団を走る。政府の研究開発プロジェクトでの比重も近年増しており、量子コンピューター実用化に向けた日本の開発戦略のカギを握りそうだ。 ■独自の技術、世界が注目 愛知県岡崎市にある自然科学研究機構分子科学研究所の大森賢治教授の 量子コンピューターに第3の方式急浮上 日本も先頭集団
ドローン目視外飛行拡大へ 都市部での物流活用に期待 編集委員 デンシバSpotlight 8月14日 現在認められていないドローン(小型無人機)の有人地帯での目視外飛行が、2022年内にも解禁される見通しです。この「レベル4」と呼ばれる飛行が可能になれば、ドローン活用の本命ともいえる物流サービスなどのビジネスが活気づきそうです。多数の機体をさばく運航管理システム開発など、本格的なドローン時代に向けた体制・制度作りも進んでいます。 ドローンの飛行レベルは現在、目視内で操縦し空撮や橋の点検などを行う ドローン目視外飛行拡大へ 都市部での物流活用に期待