視点を複数にする 消費者庁長官・新井ゆたかさんの本棚 読書 編集委員 カバーストーリー 3月18日 長野盆地を見下ろし、浅間山を遠望する山あいで育った。 実家は山寺で、父は住職とともに高校の国語教師もしていました。「自分で探求すべきだ」が主義で、家には子どもの本がほとんどありません。仏教の本や日本の近代文学、古典文学などが本棚に並び、背表紙を眺めているだけで読んだ気になっていました。 そんな1冊が、道元の『正法眼蔵』です。きちんと向き合ったのは大学に入り、入門解説本『「正法眼蔵」を読む』を手に 視点を複数にする 消費者庁長官・新井ゆたかさんの本棚
少子化対策「4度目の正直」なるか こども家庭庁発足 岸田政権 出生率・少子化 Think! Nikkei Views 編集委員 3月3日 子ども政策の司令塔となるこども家庭庁が4月に発足する。厚生労働省や内閣府に分かれていた関連部署に民間団体や自治体の人材なども加わり、430人規模となる。行政の縦割りを廃し、子育て支援の充実や虐待防止、貧困対策などに迅速に対応するという。目指すのは、子どもの利益を第一に考える「こどもまんなか社会」だ。 喫緊の課題は、少子化対策だ。厚労省によると2022年の出生数は速報ベースで初めて80万人を割り込 少子化対策「4度目の正直」なるか こども家庭庁発足
MPower Partners・キャシー松井氏 逆境が力に 私のリーダー論 人材 多様性 編集委員 3月2日 ゴールドマン・サックス証券(GS)で副会長などを務め、「ウーマノミクス」を提唱したキャシー松井氏。2021年には仲間とベンチャーキャピタルファンドを立ち上げた。厳しいときこそ成長のチャンスととらえ、挑戦する精神が欠かせないという。 ――女性リーダーの道を切り開いてきました。 「自分の原点は家族とともに汗を流した農場です。父は1万円札1枚をポケットに入れ、奈良県から米国に渡った移民一世。作家スタイ MPower Partners・キャシー松井氏 逆境が力に
MPower Partners・キャシー松井氏 多様性生かせ 私のリーダー論 人材 多様性 2月16日 ゴールドマン・サックス証券(GS)で副会長やチーフ日本株ストラテジストを務めたキャシー松井氏。日本の金融界では数少ない女性リーダーであり、女性の力を経済成長に生かす「ウーマノミクス」の提唱者でもある。新たなイノベーションと成長には「多様な人材の力を生かす柔軟なリーダーが必要」という。 ――いまの時代に必要なリーダー像はなんでしょうか。 「リーダーといえば、力強く部下を率いるイメージがあります。し MPower Partners・キャシー松井氏 多様性生かせ
児童手当の拡充、財源確保や社会の意識が課題 出生率・少子化 Think! デンシバSpotlight 編集委員 政治 2月12日 岸田文雄首相が掲げた「異次元の少子化対策」の大きな柱のひとつが、児童手当の拡充です。 いまの児童手当は、中学生以下の子ども1人あたり原則1万〜1万5千円です。所得制限があり、子ども2人の専業主婦家庭では、夫の年収960万円以上で月5千円の特例給付のみとなります。1200万円以上は昨年10月から特例の支給もなくなりました。 選択肢となるのは、所得制限の撤廃や対象年齢の引き上げ、多子世帯への上乗せな 児童手当の拡充、財源確保や社会の意識が課題
子育ても老いも孤立させない 支援アプリや賞創設 正月特集2023 Think! 生活 ダイバーシティ 子育て 1月1日 少子高齢化の波の中、子どもを育てる親や高齢者は孤立しがちだ。ファーストアセント最高経営責任者(CEO)の服部伴之さんは赤ちゃんの泣き声を分析するアプリを作り、育児の悩みを減らそうと挑んでいる。評論家の樋口恵子さんは自らの名前を冠した賞を創設し、高齢者の社会参加を後押ししている。孤立を防ぐための支援が広がりつつある。 赤ちゃんのキモチ、泣き声で分析 ファーストアセントCEO 服部伴之さん なぜ泣い 子育ても老いも孤立させない 支援アプリや賞創設
少子化対策 給付拡充の死角 現金先行は両立にマイナス 岸田政権 出生率・少子化 中外時評 編集委員 12月20日 政府の全世代型社会保障構築会議が報告書をまとめた。「国の存続そのものにかかわる問題」として少子化対策を最優先したのは、大きな一歩だ。特に強調したのは経済的支援で、出産育児一時金の大幅増額や将来的な児童手当拡充などを明記した。 ただ、これで少子化に歯止めがかかるかは未知数だ。とりわけ、両立にかかわる2つの給付の創設は、それ単独では効果が出にくい。「よかれ」をかえってマイナスにしないよう官民あげて働 少子化対策 給付拡充の死角 現金先行は両立にマイナス
保育所はどう変わるの? 広がる役割、専業主婦も利用 出生率・少子化 編集委員 ニッキィの大疑問 11月5日 「希望しても保育所などに入れない待機児童の数がようやく減ってきたね」「待機児童問題が解消に向かうなか、利用の仕方も変わってくるのかしら」 保育所が今後どう変わるかについて、日比学くんと名瀬加奈さんが辻本浩子編集委員に聞きました。 日比くん「そもそも保育所は誰が利用できるのですか」 保育所など地域の保育施設を利用するには、自治体から「保育が必要」と認定される必要があります。共働きや保護者の病気など一 保育所はどう変わるの? 広がる役割、専業主婦も利用
23年春の保育所申請開始 年度途中の入園なお難しく Think! Nikkei Views 編集委員 子育て ワークスタイル 10月14日 来年4月の入園に向けた保育所の申し込みが、各地で本格化してきた。今春は「待機児童ゼロ」を達成した自治体も多かったが、今なお必ずしも入りやすいわけではない。入園が決まらなければ職場に復帰するハードルが上がり、親は発表までやきもきする時期が続く。 入園申し込みは10月から11月にかけてが多く、1月から2月にかけて結果が出る。未就学の0~5歳児のうち保育所などを利用している割合は2022年、初めて5割 23年春の保育所申請開始 年度途中の入園なお難しく
人生切り開く支えに 川合真紀さんがワクワクする本 カバーストーリー 読書 10月1日 ■小学校から中学校にかけて多くの本を乱読した。 一番好きだったのは『赤毛のアン』です。主人公のアンは孤児ですが、逆境のなかでもちゃんと自分を主張し、明るく人生を切り開いていきます。シリーズ全巻を一気に読みました。 この本を読む前、小4から小5にかけて親の仕事で英国に滞在しました。英語がしゃべれない私を現地のクラスメートは温かく迎えてくれましたが、1年たって帰国したら異質なものとして扱われ、学校に 人生切り開く支えに 川合真紀さんがワクワクする本