京都のローカルフラッグ、駅前にビール工場 観光拠点に 京都 関西 スタートアップ 小売り・外食 6月5日 「まちづくり会社」を名乗るローカルフラッグ(京都府与謝野町)が、ビール醸造所を起点とする地域活性化に乗り出した。国内では珍しい地元産ホップを使ったクラフトビールを製造。高齢化が進む町で、駅前に観光拠点をつくり新たな人の流れを生み出す狙いだ。 JR大阪駅から鉄道で3時間前後、日本三景の天橋立の最寄り駅から数分の与謝野駅(同)の前で、クラフトビール醸造所の建設が進む。人通りの少ない駅前でひときわ目立 京都のローカルフラッグ、駅前にビール工場 観光拠点に
国産ワクチン、がん治療薬に挑戦 名大発のクラフトン 神奈川 愛知 スタートアップ ヘルスケア 5月22日 多くの人が接種した新型コロナワクチン。国内ではメッセンジャーRNA(mRNA)という革新的な技術を使ったファイザー製やモデルナ製が主流だった。クラフトンバイオテクノロジー(名古屋市)は海外特許に頼らない国産技術によるコロナワクチン開発にとどまらず、がんの新薬開発にも挑む名古屋大学発のスタートアップとして注目が集まる。 クラフトンは名大の金承鶴特任教授が代表取締役、阿部洋教授が最高科学責任者、東 国産ワクチン、がん治療薬に挑戦 名大発のクラフトン
仙台のノースブル、和牛受精卵を酪農家に販売 拠点増設 鹿児島 北海道 宮城 九州・沖縄 東北 地域総合 5月8日 牛受精卵の生産・移植を手掛けるノースブル(仙台市)が販路拡大を進めている。2022年に和牛生産が盛んな鹿児島県に拠点を開設したのに続き、酪農家の4割が集積する北海道でも近く設ける。飼料高や高齢化で収益が先細る酪農家に、和牛農家から買い取った受精卵を販売。酪農家と和牛農家の架け橋となり、持続的な経営を支援する。 「このままでは、日本の酪農は成り立たなくなる」。菅原紀社長は警鐘を鳴らす。農林水産省に 仙台のノースブル、和牛受精卵を酪農家に販売 拠点増設
名古屋市、蔵の町をサブリースでリノベ 一体開発に道 中部 地域総合 5月1日 名古屋市が空き家や使われていない店舗をリノベーションして、にぎわいの起点にする事業に乗り出した。蔵の町並みを残す西区四間道(しけみち)地区で補助金を支給し、第1弾となるリノべ店舗が4月に開業した。カギを握るのは空き店舗をサブリース方式で改築するという全国的にも珍しい方式だ。古い景観と地域を一体化しながらにぎわいを取り戻す成功モデルとなるか。 伝統的な町家や石垣の上に立つ蔵が並ぶ四間道近くの一角の 名古屋市、蔵の町をサブリースでリノベ 一体開発に道
山口のアーキス、古民家再生・事業承継で地域活性化 地域総合 山口 中国 スタートアップ サービス・食品 4月24日 地域産品開発のアーキス(山口市)が、古民家や継続困難な飲食店の再生を通じた地域活性化拠点作りに力を入れている。ビンテージ日本酒「夢雀(むじゃく)」の企画販売が主力だが、山口市や下関市で振興拠点を相次ぎ開業させる。地元産品を使った飲食メニューで地域外から観光客らを呼びこみ、周辺住民の要望も吸い上げたサービスを提供する。 JR山口駅から北東へ車で50分ほど行くと、白くてモダンな建物が見えてくる。アー 山口のアーキス、古民家再生・事業承継で地域活性化
クラッソーネ、空き家処理を一括提供 解体から跡地利用 愛知 スタートアップ ネット・IT 住建・不動産 4月10日 日本には約850万戸の空き家がある。高度成長期などに多く建てられた家の処理は全国的な課題だ。スタートアップのクラッソーネ(名古屋市)は空き家の解体を希望する個人と解体業者の仲介サイトを運営する。複数業者の見積もりで工事を安く済ませる。駐車場会社や金融機関と連携し、跡地利用に至るサービスを一括提供している。 「20年以上放置していたが、もう限界かな」。都内に住む男性は2022年、広島県安芸高田市の クラッソーネ、空き家処理を一括提供 解体から跡地利用
札幌駅から30分、ロイズ新駅起点に交流人口拡大 当別町 北海道 地域総合 4月3日更新 札幌市北部に接する北海道当別町に2022年3月開業したロイズタウン駅はJR北海道の在来線駅では20年ぶりの新駅だ。駅の先にある菓子製造のロイズコンフェクト(札幌市)の工場は同年11月、チョコレートづくりなどができる体験施設を併設して改装。町はロイズと二人三脚で駅を起点にした観光誘客に乗り出した。 駅開業1周年を迎えた3月12日、ピンク色が鮮やかな観光列車「はまなす編成」が到着。ツアー客120人が 札幌駅から30分、ロイズ新駅起点に交流人口拡大 当別町
腕の動きで睡眠障害発見 福岡・久留米のスタートアップ 福岡 九州・沖縄 スタートアップ ヘルスケア 3月27日 東大発スタートアップのアクセルスターズ(福岡県久留米市)は睡眠状況を分析し、睡眠障害を併発するアルツハイマーや統合失調症といった疾患の診断や予防、治療につなげることに取り組む。2023年春にも睡眠健診事業を開始する予定で、6〜7年間で100万人への実施を目指す。睡眠時間が世界で最も短い国の一つとされる日本で、「スリープテック」で健康確保を目指す。 健診の核になるのが、同社が特許を持つ睡眠測定技術 腕の動きで睡眠障害発見 福岡・久留米のスタートアップ
高齢者のフレイル、電力データで検知 松本市2000人規模 長野 三重 信越 中部 地域総合 3月20日 長野県松本市は加齢に伴って心身の機能が衰えるフレイル(虚弱)を電力使用データから検知する事業を2023年度から本格展開する。認知症などにつながる恐れがあるフレイルの予防や早期発見につなげる。保健師など自治体の人材や予算に限りがあるなか、DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用して市民の健康を守る。 「フレイルの早期検知は医療費や社会保障費の削減にもつながる。これからの松本市の医療や介護、健 高齢者のフレイル、電力データで検知 松本市2000人規模
地方の野菜を都会の弁当に 高知のストーリークルー 地域総合 高知 四国 スタートアップ サービス・食品 3月13日 農家の仕事は天候に左右される。忙しい会社員は食事に気を配ることが難しい。ストーリークルー(高知県南国市)は地方育ちの新鮮な野菜を使った弁当を首都圏で製造・販売するサービス「イナカデリコ」で両者を結びつけた。生産者は会社員の健康を支え、会社員は食べて生産者を支援する仕組みだ。 野菜などの素材を高知のほか、山形、長野、静岡、広島などから仕入れ、オフィスに配達する日の朝、東京のキッチンで弁当やサラダな 地方の野菜を都会の弁当に 高知のストーリークルー