PBR1倍割れ銘柄、投資妙味は息長く 株式投資 深田 武志 増やす 5月10日 東証が企業に対応を要請したことでPBR(株価純資産倍率)1倍割れ銘柄が、にわかに動意付いている。以前から中長期で考えると妙味がありそうな投資アイデアであったが、しかしこう注目されると、個人投資家としてはなかなか手を出しにくくなった感もある。 プロの運用の現場でも、最近はどこに行ってもこの話が出るそうで、株式市場では、4〜5月の決算発表で企業の対応が出てくるだろうと期待して先回りで物色する動きとな PBR1倍割れ銘柄、投資妙味は息長く
投資先を考える視点 不易と流行が強さ生む 株式投資 深田 武志 増やす 4月12日 業績が良かったころのアイワの取材を担当していたことがあり、利益をあげることへの忠実な姿勢に経営の模範を見る思いがした。四半世紀ほど前なのではっきり覚えていないが、為替レートの変動を受けて期中もきめ細かに各国の出荷量の調整をし、少額の利益を積み上げているという話をあるときに聞いてそう感じたように思う。 それで、担当していた別の有名会社の人とお酒を飲んだときに、生意気にも、少し見習ってみてはどうでし 投資先を考える視点 不易と流行が強さ生む
投資は面白いのか 理屈は不要、過程を楽しむ 株式投資 投資信託 深田 武志 増やす 3月8日 7、8年ほど前に、株式投資で相当の額の資産を築いた個人投資家に取材をしていたら、何かの拍子に「個人投資家なんて……」と、投資家であることの意義に強い懐疑を語り始めたことがあった。書くのがはばかられるくらいの強い言い方だったので、びっくりしたこともあってずっと耳に残ったのだ。 理屈は分かるように思った。企業や組織を動かしている人たちのように、社会に対する影響力をなにがしかでも持っているかというとそ 投資は面白いのか 理屈は不要、過程を楽しむ
運用のプロは不自由 資金集めや期間収益を意識 株式投資 投資信託 深田 武志 増やす 2月8日 何か個人投資家へのヒントになることはないだろうかとアクティブ運用のプロのファンドマネジャーに話を聞いて書くことが多いのだが、プロと個人は必ずしも同じではないなと思うことがたまにある。 一番は、プロは投資成績を上げるよりも自分のファンドにお金を預けてもらうことが目標の上位にあるということだ。ファンドに多くのお金が集まってその手数料収入が会社の収益になるわけだから、サラリーマン運用者としては当たり前 運用のプロは不自由 資金集めや期間収益を意識
投資手法は十人十色 性格・関心・経験が左右 株式投資 日経ヴェリタス 深田 武志 増やす 1月4日 四半期開示を使った投資にこんな手法があるそうだ。 ある企業の売上高の伸び率が1%だったとする。地味な数字だが、その企業には3つの事業部門があって内訳はばらばら。一つは10%減、一つは7%減、もう一つが20%増である。 しかし、その会社は前2部門の不調には手を打っており、また、好調部門はさらに伸び率が拡大しそうな情勢らしい。すると次の四半期開示では好調部門の増収率が全体の増収率に大きく反映されそう 投資手法は十人十色 性格・関心・経験が左右
投資で必要な勇気 有望株の果実、まず買いから 株式投資 深田 武志 増やす 12月7日 ちょっと前に再読して先月のこのコラムで少し書いた「マンガーの投資術」(デビッド・クラーク著)という本が面白かったのは、「私の経験から言えることだが、いつも考え続け、本を読み続けていれば、働く必要はない」などと、投資の周辺の智恵もところどころに紹介されているからでもあった。 結構年齢もいくと、退職してからやることがなさそうだと自業自得的な不安を感じることもしばしばであり、また、そんな中でうすうす、 投資で必要な勇気 有望株の果実、まず買いから
株式投資、銘柄発掘の法則は腹落ちが肝心 株式投資 増やす 11月9日 金融業界で働く友人と久しぶりに会って話をしていたら、かれこれ15年くらい株式投資をしていると言う。大手商社など大企業の株を持って安定的な配当収入を得て、値上がり益はおまけくらいに考えるのがいいというのが、長年、投資をしてきて感じることだそうだ。 ただ、金融業界も業務によってインサイダーの観点から株式投資に制約があるので、退職したらもっとやりたい投資手法があるのではないかと聞いてみたところ、「あと 株式投資、銘柄発掘の法則は腹落ちが肝心
事業勘・実行力・競争心… 経営者の条件とは 株式投資 深田 武志 増やす 9月14日 2年ほど前だったか、地方の支局にいるとき、知り合いの経営者と電話で近況報告などしているうちに私の身の振り方が話題になった。会社の先輩などからおまえは管理職には向いていないと言われることが何度かあったので、記事を書く仕事をして残り少ない会社人生をおくれたらいいのか、というようなことを言った。 そのときに、本当ならそのうち社長になるはずなんですがねえと口から出任せを言ったところ、普段の会話では冗談ば 事業勘・実行力・競争心… 経営者の条件とは
長期投資、「10年で株価2倍」の期待にリスク 株式投資 深田 武志 増やす 8月17日 外を出歩く経済記者を20年ほどやって、優れた経営者から教わることが多かった。取材で正面切って聞いた話よりも、何気ない世間話のなかの一言のほうが印象に残っているもので、私の場合は「営業は誠意だよ」というのと「あしたのことは分からないが、10年先のことは分かる」という二つのフレーズをよく思い返す。 「営業は誠意だ」のほうは30年近く前に聞いて、その後もなるほどそうだと思うことが多かった。その後、関連 長期投資、「10年で株価2倍」の期待にリスク
個人投資家、売りの心得 心静かに前向きに実行 株式投資 深田 武志 増やす 7月20日 腕の立つ個人投資家の取材をしていると、まずはこちらはどんな株をどんな理由で選んで買ったのかに関心を持っていろいろ質問するのだが、それにはいつ売ったかの話が必ず混ざってくるものだから、株式投資では買いに劣らず、売りというのもまた大事なテーマなのだなといつからか気が付いた。 以前にマネー雑誌の仕事をしていてそんな経験をしたのだが、当たり前の話で、買ったものをうまく売らないと株式投資は完結しない。 個人投資家、売りの心得 心静かに前向きに実行