Think!

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各界エキスパートや日経の編集委員・論説委員が、今日のニュースにひとこと解説を投稿します。

Thinkについて ・エキスパート一覧
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  • 日本にアメリカのような大富豪階級が存在するようにはとても見受けられないのですが、これだけ所得格差が数字で出てくるということは、いかに中間層が痩せ細って、貧困層の更なる貧困化が進んでいるかということだと思います。ワクチン接種率が途上国並みというのが話題になっていましたが、職業訓練への公的支出だけでなく、教育への公的支出も途上国並みであることは、以前から数字に出ています。「コロナ敗戦」を受け止めて、もう一度原点から戦後再建をするつもりで制度設計をやり直すしかないと思います。

  • 日銀が買い入れたETFのおかげで、おそらくはリスクプレミアムに強く働きかけることができたのではないかと考える。コロナ禍においては、持続化給付金とともに、デフォルトリスクを抑え込むことにも成功したと思われる。マーケットのボラティリティを抑制するには、それなりに評価できる行動でも、やり過ぎると市場機能やガバナンスの問題や日銀のバランスシートが持つ含み損のリスクなど様々気になって来るのも道理である。日銀が保有する株を一時的に保管する箱に移す、国民に10万円分ずつ分配するなども含め、出口を考えることは必要な行動であり、リスクではない。

  • 人間とAIの協業、日本にはチャンスがあるかもしれません。
    欧米でのAI・ロボット観は『2001年宇宙の旅』のHAL的。暴走や人間支配といった負のイメージがどうしてもつきまとい、先日のEU規制案のような発想につながりやすい。これまでのパターンだと、AIでも欧米が作ったルールが日本にも求められ、現場が対応を迫られることになります。
    しかし、日本でのAI・ロボット観はむしろ、『アトムとドラえもん』です。人間の不完全さをAIやロボットが補えるという発想には、より抵抗が少ないかもしれません。特定の価値観からの規制ありきではない、非拘束的で現場主導のガイドラインを、世界に発信し続けて行くことも大切ですね。

5月17日

5月16日