Think!

Think!
各界エキスパートや日経の編集委員・論説委員が、注目ニュースにひとこと解説を投稿します。

Think!特設ページ  ■エキスパート一覧 
週末Think!まとめ読み
各界エキスパートや日経の編集委員・論説委員が、注目ニュースにひとこと解説を投稿します。

Think!特設ページ  ■エキスパート一覧 
週末Think!まとめ読み
  • 大手金融機関傘下の投信会社としてのあり方について、投資教育家・岡本和久氏が動画でコメントしています。
    <参考> https://www.youtube.com/watch?v=K8yS0QrPa0U
    「経営方針がどう変わるか、商品戦略がどう変わるか、投資戦略に大きな変更はないか」「一番大事なのは自分の資産形成・資産活用を託すことができる会社か、これから様子をみつつ、自分で判断することが大事」というご指摘はその通りだと思います(大手金融グループ傘下にある多くの運用会社についても同様)。個人の人事の問題ではなく、セゾン投信がセゾングループの金融ビジネス戦略の中で変質するか否かが問われています。正式決定後、経営陣・株主は顧客に対し真摯な説明を。

  • 「ChatGPT」が横綱かなと思っていましたが予想外れました…!
    UNIQLOの「ラウンドミニショルダーバッグ」はTikTokから火が付いた「TikTok売れ」の最新事例。ファッションEC「Lyst」が発表する四半期ごとの「Hottest Products」部門で、2023年Q1期の首位にこの商品が輝きました。数多のブランドのヒット商品を押しのけるほどの勢いで、ファッショニスタの間では“ミレニアル・バーキン”と言われるまでに売れまくりました。
    また『推しの子』主題歌のYOASOBI「アイドル」はグローバルチャートでも上位に入る大ヒットで、ここにもTikTokなどSNSでのバズが関係しています。

  • オーストラリアの例が紹介されていましたが、先進国では本当にみんな早寝だなという感覚に共感します。ドイツで数学オリンピックを目指すような子でも、20時、21時に寝てしまうとか… 日本では、特に私立の高校や塾などは、長時間利用可能な教室やチューター等を売りにしていますが、大事なのは、ぎゅっと効率よく成果を出す時間の使い方と、成果を何におくかという評価体系の見直し、同時に十分な体づくりをしないと、世界に伍していくことは難しいように思います。

  • 約50万円。株価は少し落ちた。が、プレゼンが始まるなり、これまで使って来たVRヘッドセットとの根本的な違いに気づいたユーザーは多いでしょう。
    コントローラーが、ない。
    これまでは両手は常にコントローラーでふさがり、トリガーやボタンで操作するのが全ての基本でした。それがある限りはゲーム機の延長感はぬぐえないし、本当に自由でもない。しかし、目と指と声だけで、周辺のリアルな空間にアプリを開いて操作できるなら、いよいよSFの「あれ」です。確かにPCやスマホの先でしょう。
    果たして市場拡大がこれで来るか、その次なのかは予想できませんが、少なくとも私には十分刺激的な、今回の「one more..」でした。

  • 国際金融都市は必ずしも東京でなくてよい。しかし、日本に国際金融都市を本気で作らんとするなら、本気の経済特区の設定が必要だ。外国人投資家を日本に誘うだけでなく、日本人投資家のうち海外を基盤にしてきた人に日本に帰国して稼いでもらうことも対象に、時限措置として税率を軽減することをはじめ、ベビーシッターの受け入れ、英語の届出認可、インターナショナルスクールの完備なども含め、やることはたくさんある。海外の人が好みそうな古民家を借り上げ、ワーケーション場所を提供したりするのも一案ではないか。排出権取引市場など魅力的な投資対象を用意できるか、もある。宣伝して金融都市になれる程甘くはない。

  • 全体の失業率が5%である中で、若年層のみが失業率20%台というのは、社会不安のリスクを懸念すべき水準。コロナ禍による就職先送りが溜まったことが主因で一過性の現象に終わるのか、今後も続く構造要因があるのかは注視。記事に示唆されているように、データの力を源泉にプレゼンスを高めたビッグテックに対する政府の冷遇も背景にあるのだとすれば、先進諸国が望んでも得られないような水準のデジタル化が経済成長の内生化を支えてきた中国で、変化が起きつつあるのかもしれない。中国の高学歴な未就労者が海外で働く道を選ぶようになれば、日本を含む海外でのIT人材不足が緩和されるようになるかもしれないなど、国外波及もありそう。

6月6日