【福井健策】投稿一覧

福井健策
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骨董通り法律事務所 代表パートナー/弁護士

骨董通り法律事務所 代表パートナー/弁護士

東京大学法学部卒業後、1993年に弁護士登録。コロンビア大学法学修士課程修了。2003年、骨董通り法律事務所For the Artsを設立。日本大学芸術学部・神戸大学大学院客員教授。著作に『著作権とは何か』『誰が「知」を独占するのか』など多数。国会図書館審議会・文化審議会などの委員を務める。
【注目するニュース分野】エンタテインメント・メディア、AI・ロボット法、著作権法

東京大学法学部卒業後、1993年に弁護士登録。コロンビア大学法学修士課程修了。2003年、骨董通り法律事務所For the Artsを設立。日本大学芸術学部・神戸大学大学院客員教授。著作に『著作権とは何か』『誰が「知」を独占するのか』など多数。国会図書館審議会・文化審議会などの委員を務める。
【注目するニュース分野】エンタテインメント・メディア、AI・ロボット法、著作権法

2022年

  • うーん、、私の理解力が低いからかもしれませんが、見出しはむしろ「日本は炭素排出に課金せず」の方がふさわしいかもしれませんね。
    2030年に排出半減しても間に合わないかもという時に、向こう10年は導入しない宣言、と国際社会では受け取られるだろうからです。
    そもそも20兆円借金してまで企業を支援する時に本格的な炭素税を導入せずに、いったいいつ導入できるのでしょうか。それでは排出削減の実効力を持たない、補助金頼みの無駄な支出を増やしてしまうだけではないでしょうか。技術投資だけできっと気候問題は解決できるーーそんな都合のよい「打ち出の小槌」頼みが、ここでも感じられてしまいます。

  • 絶頂の後に危機が待っているーーのは、W杯に限らず世の常ですが、習近平体制、恐らく最大の危機ですね。中心都市で「自由」と「共産党退陣」の声がここまで大きく響くのは天安門以来でしょうか。
    一方で、社会免疫がほぼ無い状態で、緩和による死者予想は200万人。数日前、「死者を出しつつ、季節性インフルエンザ等と同じように付き合うと(事実上)決めた欧米と、マスク等の対策にはこだわりつつ、社会活動としてはゆっくりその方向に向かった日本。中国がいつどこに向かうにせよ、難しい選択」と書きました。が、党が選択する以前に、状況は一気に流動化するかもしれませんね。

  • 商標権。これは商品やサービスごとに誰かが名称やマークを登録すると(登録商標)、他の人はそれと似た名称やマークを使うこと(特にトレードマーク的に使うこと)が禁止される権利ですね。
    基本的に登録は早い者がちで知名度などは関係ありませんが、幾つか例外で「登録できない名称・マーク」があります。誰かの実名はその代表例で、理由は当然ですがある者が実名を登録してしまうと、他の人が実名でビジネスをする自由が害されるからですね。
    とはいえ、著名なデザイナーなどが実名を商標登録できないのは不便です。著名商標へのただ乗りを防止しながら、他の人のビジネスの自由も妨げすぎない、バランスのよい制度設計が望まれますね。

  • Twitterのアクティブユーザー数は世界で4億人以上とされます。316万人ですとコンマ数%ですね。恐らく、(この種の恩赦に前向きだった)マスク氏のフォロワーの率は高いでしょう。投票の存在すら知らなかったユーザーが、大部分だったのではないでしょうか。その賛成を「神の声」と呼ぶなら、何でもできてしまいますね。
    恩赦の基準は発言からはよくわかりませんが、現在凍結されているアカウントには、明らかな誹謗中傷や、違法情報の拡散をおこなったアカウントが多数含まれています。凍結ひとつひとつに、被害者の思いや不安が込められています。
    少なくとも、第三者の意見を聞いた客観的な基準を公表して、進めるべきです。

  • うーん、中国は厳しい局面に入りましたね。
    アメリカはじめ、多くのコロナ大流行国の人口100万あたりの死者数は、軒なみ2000人を超えます(日本は400人程度)。時期も事情も違いますから単純なあてはめは出来ませんが、中国の人口を考えれば緩和での死者200万人は、非現実的な数字ではないのでしょう。
    今年欧米に行った多くの方は、口を揃えて「コロナは完全に過去のものだった」と言います。死者を出しつつ、季節性インフルエンザ等と同じように付き合うと(事実上)決めた欧米。マスク等の対策にはこだわりつつ、社会活動としてはゆっくりその方向に向かった日本。中国がいつ、どこに向かうにせよ、難しい選択になりそうです。

  • フリマサイトなど多くのプラットフォームに共通の基本原理は、「オプトアウト」です。つまり大量の投稿・出品を基本はチェックせず掲載し、問題があれば被害者などが通報して、はじめて削除する仕組みですね。この仕組みで彼らは圧倒的な情報とアクセス、そして富を集めたとも言えます。
    ですがこれは、それ以前に多くのプロが当たり前にやっていた、「問題がないか自分たちがチェックし、責任をもって店頭に出す」というコストを、被害者という外部に転嫁した故の成功とも言えます。今の仕組みにはメリットも多いですが、この被害者へのコスト転嫁の問題にどう向き合うか。多くのプラットフォームは問われていますね。

  • もちろん、排出量1位の中国、3位のインド、4位のロシアの対策は欠かせませんね。もっとも、堂々2位のアメリカをはじめ、5位以下には日本・ドイツ・韓国など人口でははるかに少ない先進国が並びます。特に欧州が、自分たちは高値でガスを買って従来のライフスタイルを続けながら排出を減らしたと主張しても、世界が納得するはずがありませんね。
    重要なのは輸入による炭素排出への影響も含めた、本当の「世界ひとり平均の排出量」を減らすことで、電気・自動車使用などの生活スタイルの変革はカギです。むしろ、先んじて変化することで厳しい破局を避け、自分達なりの快適な暮らしかたを世界に発信する、そんな競争はどうでしょうか。

  • 誤解のないように書けば、「要約」や「まとめ」は人間活動の基本的な機能です。その全てが悪い訳ではもちろんなく、今回のファスト映画は画像・映像の無断利用など、実質は海賊版に近い悪質なケースなので違法だったのですね。
    54作品で20億円(うち5億のみ請求)という被害額の多さに驚いた方もいるかもしれません。これは著作権法に「正規に許諾した場合の使用料を侵害者に賠償請求できる」という規定があり、無料公開した彼らは閲覧数が千万規模に膨れ上がったため、高額賠償の請求に結び付いたのです。
    万人が情報発信者になれるネット社会では、違法行為も手軽ですが責任も巨額に膨らみやすい。それを伝える事件でもありますね。

  • 夫婦3組に1組が離婚する時代、まったく他人事ではない議論ですね。親権とは、子どもを養育したり(身上監護権)、子どものために契約を結んだり(財産管理権)する権利の総称です。
    いずれもとても大事な営みですが、実はこの親「権」という響きには以前から少し違和感がありました。権利があるのは子どもです。親にあるのは共同の義務ですね。この崇高な、苦しいがしばしば喜びに満ちた共同の義務を、双方の親がどう果たして行くか。養育費や子どもとの交流の問題を含めて、どうやれば現実的に、一方に過度な苦しみを寄せずに果たせるか。
    そんな視点から、この議論を見ても良いかもしれません。

  • すべての課題の根幹、人口問題ですね。ふと、「ヒトが80億人なら、猫は世界にどのくらいいるんだろう」という能天気な疑問が湧き、世界のネコ人口(猫口)をググってみました。
    ライバル・犬を引き離し6億数千万匹、だそうです。人口12人あたり1匹。仮に全部飼い猫で平均世帯人数が4人なら、世界中で3家族に1ネコです。わが日本もほぼ12人に1匹。ジブリといい世界一有名なネコキャラ(キティ)といいネコ型ロボットといい、無類のネコ好きと思えた日本人ですが、世界平均なみでした。
    人類、どれだけネコ好きなんでしょう。「あなたの猫のために地球を守りましょう」といったら効果があがったりして、なんて考えました。