【植木安弘】投稿一覧
2023年
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国際連盟規約は条約であり、脱退規定があったため、連盟に不満を頂いた日本やドイツ、イタリアが脱退し、さらにソ連もフィンランド軍事侵攻のために追放された。この教訓から国際連合憲章には脱退規定はない。追放や権利の一時停止などは安保理常任理事国の承認が必要だ。国際平和と安全保障の維持は、5大国が協調することが前提となっている。今回は、その一角のロシアが憲章違反行為をしているため、国際秩序が動揺している。ロシアは国連でも孤立化が深まっているが、安保理改革への新たなアイデアも出てきている。ウクライナ戦争の結果次第にもよるが、日本も具体的な戦略の下に数年越しで安保理改革を実現する本格始動の時が来たと言える。
植木安弘
上智大学グローバル・スタディーズ研究科 教授
上智大学グローバル・スタディーズ研究科 教授
元国連事務局広報官。1982-2014年の国連勤務の間、広報局戦略広報部、事務総長報道官室、ナミビアと南アフリカで選挙監視、東南アジアの東ティモールで政務官兼副報道官、イラクで国連大量破壊兵器査察団バグダッド報道官、津波後のインドネシアのアチェで国連広報官などを務める。1976年上智大学外国語学部露語科卒。米コロンビア大学大学院で修士号、博士号(Ph.D.)を取得。専攻は国際関係論。
【注目するニュース分野】国際政治、国連・国際機構、紛争解決、国際コミュニケーション・戦略広報
元国連事務局広報官。1982-2014年の国連勤務の間、広報局戦略広報部、事務総長報道官室、ナミビアと南アフリカで選挙監視、東南アジアの東ティモールで政務官兼副報道官、イラクで国連大量破壊兵器査察団バグダッド報道官、津波後のインドネシアのアチェで国連広報官などを務める。1976年上智大学外国語学部露語科卒。米コロンビア大学大学院で修士号、博士号(Ph.D.)を取得。専攻は国際関係論。
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